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2020年冬 - 三宅島・大沢下部遡行〜仏沢下部下降


2020年1月11日(土)
場所
東京都三宅島三宅村坪田
ルート
御子敷橋…大沢砂防堰堤…平成16年度大沢火山治山激甚災害対策特別緊急工事No.1谷止工…雄山環状林道…平成19年度仏沢火山治山激甚災害対策特別緊急工事No.1谷止工…仏沢2号堰堤…仏沢1号堰堤…御子敷橋
参加者
中山、S氏、T氏、K氏、S氏
参考文献

はじめに

 冬が訪れ島の登山のシーズンを迎えた。3ヶ月ぶりの登山である。三宅島赴任も3年目になり、そろそろ離任も視野に入る中、再訪しておきたい沢があった。サタドー岬近くの大沢である。

 大沢には2度訪れている。1度目は下りに、2度目は登りにとっている。標高130m付近に核心部となる3mほどの滝があり、ややハングしているため登攀の腕が問われる。登っていて楽しい沢の1つであるので離任する前に登っておこうと考えた。

 ザイルは不要だが、ある程度登山の心得が求められる。去年の平山沢のように実力を問わずに声をかけるわけにはいかないので、慎重に声をかけたらふだんボルダリングをやっている人を中心に5人集まった。

日帰り

2020年1月11日(土) くもり

御子敷橋…大沢砂防堰堤…平成16年度大沢火山治山激甚災害対策特別緊急工事No.1谷止工…雄山環状林道…平成19年度仏沢火山治山激甚災害対策特別緊急工事No.1谷止工…仏沢2号堰堤…仏沢1号堰堤…御子敷橋

コースタイム
大沢管理用通路9:00
環状林道11:00
11:10
仏沢標高120m二俣付近カメラ探し12:40
13:00
御子敷橋13:10

 残念ながら仏沢下降の途中でカメラをなくしてしまった。同行者にもらった写真を飾る。コースタイムもだいたいの時間。

 核心部大沢130m滝はSさんが最初に正面から登り、続いてTさん、私が最後に登った。ホールドはしっかりしているので膝をついて登るしかないと思う。Sさんが私の持ってきたシュリンゲを使ってザックを吊り上げる。Sさんが左岸の巻き道を開拓し、Kさんがそれを追った。

大沢130m滝
1/11 大沢130m滝手前の水溜り。
大沢130m滝
1/11 大沢130m滝を振り返る。
渓床
1/11 泥流が磨いた渓床。
治山堰堤
1/11 ツルツルの渓床のあと治山堰堤に登る。

 150m二俣からは登ったことのない右俣を行く予定だったが、ヤブに没しているのでつまらないと考え、左俣を登ることにした。3基ある治山堰堤は表面をナチュロックで景観保護がなされており、Tさんがトップロープで登れないかな、とつぶやいていた。

治山堰堤
1/11 治山堰堤と雄山。
治山堰堤
1/11 治山堰堤の間に滝がある。

 環状林道に上がるところでは林道のカルバートを上流に抜けて林道に上がるのが定石だと思うが、SさんとTさんはブロック積み擁壁から直接林道に上がってきた。

 仏沢も北俣に入ろうと思っていたが、やはりヤブが濃いので南俣から下ることにした。最初の堰堤は左岸の斜面をずるずると滑って降る。昨年4月に登った時に比べて草が増えていて、倒木が湿っていて滑りやすい。水たまりも多いように感じる。

 仏沢核心部の180m滝は濡れていて滑り落ちそうなので左岸から巻く。ススキを掴みながらのトラバース。10分くらいの大高巻きになってしまった。右岸寄りの岩場から渓床に下ったTさんの指示を仰ぎながら下降点を探した。無事4人渓床に降りられた。

 150m二俣で写真を撮ってから標高120mくらいまで下りてきて首にかけていたカメラがないことに気づく。150m二俣までみんなに手伝って探してもらうが見つからない。首にかけたカメラが気づかずに外れることは初めてだし、落ちていても気づきそうなものだが、影も形もなかった。小笠原のダイビングでなくしたNicon W300をまた買ったのだが、1ヶ月ほどで新品をなくしてしまったことになる。

 探しても見つからないので沢を下る。下りで足場が悪く、大沢よりもヤブや倒木の多い仏沢はみんな疲れてしまったようだ。2号堰堤で全員を待ち、管理用通路に上がる。

 待っていたKさんと合流し、各自家路についた。

おわりに

 大沢も仏沢も2回以上歩いた沢なので簡単だろうと思ったが、濡れていたりして意外と難しかったし、疲れた。大沢の130m滝が登れたのはよかった。

 仏沢はヤブが伸びて下りに取るには疲れるので、この辺りで環状林道から下るならカニガ沢がよさそうだ。


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