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2005年秋 - 奥日光・温泉ヶ岳


2005年10月22日(土)
場所
栃木県日光市・塩谷郡栗山村・群馬県利根郡片品村/奥日光
ルート
湯元温泉…金精峠…温泉ヶ岳…念仏平避難小屋…2326m峰…湯元温泉(往復)
参加者
中山(M2, 単独行)
参考

奥日光・温泉ヶ岳の地図

はじめに

 予定は2326m峰〜湯沢峠〜燕巣山〜物見山のヤブ山縦走であった。しかし雨に降られたため2326m峰で引き返した。目的は前回のリベンジであったが、前回同様天気にやられた。

日帰り

2005年10月22日

湯元温泉…金精峠…温泉ヶ岳…念仏平避難小屋…2326m峰…湯元温泉(往復)

コースタイム
東武日光駅5:50起床
6:13
湯元温泉バス停7:20
7:30
金精トンネル入口8:37
金精峠9:00
9:11
温泉ヶ岳9:50
念仏平避難小屋10:35
10:42
2326m峰11:00
念仏平避難小屋11:20
11:33
金精峠12:25
金精トンネル入口12:40
12:55
湯元温泉13:55
14:30
東武日光駅16:30
16:59

 前日東武日光駅で寝る。外のアスファルトは濡れており、雨が降ったようだった。

 朝一番の湯元温泉行きのバスに乗る。終点湯元温泉で下車、金精峠ヘ向かって旧道を歩く。10分ほどで五色山・金精山へ至る登山道と別れる。登山届け入れがあったので計画書を投函する。旧道はそこで立ち入り禁止のチェーンが張られているが、道自体は車が走れる幅の砂利道である。チェーンをくぐって進む。旧道はグニャグニャ曲がりながらやがて金精沢を渡る。その先は金精山の法面工事の下に続いているようなのでここまで歩いてきた広い道を離れ、沢の右手の赤テープに従って新道である車道へ向かう。しかし、赤テープの道はすっかりヤブになっており、歩きにくかった。5分ほどで車道に出る。

 車道にはずいぶんと車が走っていた。紅葉の季節だからだろう。カメラを構えている人もいるし、あるところではおばちゃん達がピクニック用のシートを敷いてお茶を飲んでいた。登りの車も下りの車も数はほとんど同じだった。やがて金精トンネル日光側入口。

金精山
10/22 湯元温泉から歩き始めると金精山が見える。
金精峠旧道
10/22 金精峠旧道は広い砂利道が続く。やがて赤テープのある山道に入るが、ヤブに覆われている。

 金精トンネルは栃木県と群馬県を結ぶ国道120号線のトンネル。国道120号線は栃木県日光市と群馬県沼田市を結んでおり、両方向から車がやってくる。登山口は10台ほど停められるスペースがあり、停めてある車となぜかテントが2張りあった。それらを横目に見ながら入山。ここにも登山届け入れがあった。

 金精峠への道は急で下から見て予想していたよりつらかった。ハシゴと木の階段が多い。いったん登りきって白根山側へ下るようにして行くと金精峠。金精峠は日光側の木がなく眺めがいいはずだが、今日は雲が出ていて男体山が見えない。温泉ヶ岳も雲をかぶったり雲から出たりである。温泉ヶ岳へ向かうパーティーと少し会話をかわして私も温泉ヶ岳へ登る。

金精トンネル入口
10/22 金精トンネル日光側入口。左から金精峠へ登る。
金精峠から見る温泉ヶ岳
10/22 ハシゴが多く歩きにくい登りののち金精峠。正面に温泉ヶ岳。

 温泉ヶ岳へ樹林帯の道を行く。地形図で見ると傾斜は急だが、道がうまい具合に付けられているためさほどつらくない。雨が降ってきたので途中でカッパを着てザックカバーをかける。やがて温泉ヶ岳の分岐。温泉ヶ岳を東から巻き念仏平へ向かう道と温泉ヶ岳を往復する道に分かれる。前回は登っていなかったのでこれを越えて行くことにする。急な道を登って行くと汚い池のある温泉ヶ岳山頂に着いた。

 直接念仏平へ下る道がないかと探してみる。はっきりしないが、東側に木を切った跡が見えたのでこちらを行く。ちょうど東には巻き道があるはずなので都合がいい。しかし、踏み跡らしきものはすぐになくなる。しかし、どうせこれから薮漕ぎをするので腕試しに下ってみる。濡れた笹薮を滑るように下って行くとちょっとした平坦地に出る。鞍部に出るためもう少し北側に移動しようと思い、トラバース。トラバースしすぎて西に向かっていたので来た道を戻る。あらためて東へ下る。すると笹薮は松との混成薮に移行する。ヒザや腰のあたりにかなり下りにくい。下っているとザックカバーがないことに気付く。薮に剥ぎ取られたらしい。取り返しに行こうとザックをおいて登り返そうとするが、登りにくい。ザックをおいたところに戻れなくなる可能性もあるのでザックカバーは諦めた。やがてトラバースする登山道に出た。

金精峠から眺める湯の湖
10/22 金精峠から眺める湯の湖。男体山は雲の中。
温泉ヶ岳
10/22 温泉ヶ岳。ここから東にヤブを強行突破する。

 濡れた笹薮を突破してきたので体のあちこちが濡れてしまった。カッパを着ているもののあちこちに穴があいているようなカッパなので水がしみ込んでくる。この時点で計画を諦めた。全身濡れてしまうと行動中も体が冷えるし、夜を過ごすのがつらいので。念仏平避難小屋に着いた時点で手もかじかんでいた。小屋にザックをおいて2326m峰をピストンし偵察する方針に変える。

温泉ヶ岳
10/22 北から見る温泉ヶ岳。
念仏平避難小屋
10/22 念仏平避難小屋。

 登山道は2326m峰を通らない。しかし、かなり近くまで行くので途中で登山道を離れ2326m峰へ。2326m峰は地形図通り平べったい山でどこが最高点かよくわからない。薮は少なく、奥秩父・飛竜山と雰囲気が似ている。平べったい分、下る方向が分かりにくい。それらしき尾根を東側に見つけたが、松の薮が行く手を阻んでいた。ある程度進むが見通しはきかない。その代わり、北側の谷状の地形が薮が薄くこちらが使えそうだ。そこまで確認して引き返した。登山道には簡単に出られたものの、避難小屋に引き返す途中、迷ってしまった。

 念仏平避難小屋に戻ってからザックを背負い、湯元温泉に来た道を引き返す。 湯元温泉でひと風呂あびて帰った。湯元温泉は毎回登山口に使うばかり(日光白根山→皇海山金精峠→女夫淵温泉)で下山したことがなかったので湯元温泉に入ったのは初めてだった。ボロい風呂だったが500円と安くてよかった。


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