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2021年夏 - 丹沢・水無川モミソ沢懸垂岩


2021年7月10日(土)
場所
神奈川県秦野市/丹沢
ルート
大倉バス停…新茅橋…モミソ沢懸垂岩…新茅橋…大倉バス停
参加者
中山、O、S
参考文献

はじめに

 去年、Oさん、S君と一緒に多摩川水根沢谷日原川倉沢谷本谷玄倉川小川谷廊下に行ったが、2人にはザイルワークを伝えておらず、ザイルを使わない沢を選んでいた。しかし、沢登りには安全のためにザイルを持つべきだし、いつでも使えるように練習しておくべきであろう。第一、行ける沢が限られる。

 改めてザイルワークを教えようと思い、場所を探した結果モミソ沢懸垂岩にした。モミソ沢には行ったことがあるが、懸垂岩の記憶はない。沢の入り口に懸垂下降の練習に使える岩があると沢登りの本に書いてあるので、ここでビレイと懸垂下降の練習を行うことにした。

 日本登山体系を見てもルート図が見つけられなかったが、ヤマレコによると下記のコースがあるようだ。

左から
「左ルート」(5.7 Ⅳ)
「中央ルート」(5.6 Ⅲ)
※以上は岩場頂上部にある木かその下のボルトが終了点。
「茶色の小びん」(5.10b Ⅵ)
「バットフック」(5.10a Ⅵ-)
「秋雨」(5.10a Ⅵ-)
「右凹角ルート」(5.6 Ⅲ)
※以上は中段テラスに終了点
モミソ岩 | 山の最新情報、登山情報 - ヤマレコ

日帰り

2021年7月3日(土) くもり

大倉バス停…新茅橋…モミソ沢懸垂岩…新茅橋…大倉バス停

コースタイム
大倉バス停8:23
8:27
モミソ沢懸垂岩9:52
14:15
大倉バス停15:23
15:38

 8:00小田急渋沢駅集合。8:08北口発大倉行きの神奈中バスに乗る。バスは全席埋まるくらい。いつもなら立っている人もいてすし詰めだがまん延防止措置が発令されているからかもしれない。

 終点大倉バス停で下車し、トイレを済ませる。みんなが大倉尾根に向かう中、吊り橋を渡って水無川左岸の林道を歩く。途中、龍神の泉の先が工事中でバックホウが動いていた。路面が水浸しで靴の中がびしょ濡れになる。

 S君から何度かまだですか、と聞かれると新茅荘の前を過ぎる。新茅橋まで来て降り口が分からず少し引き返して杉の木に「6」という貼り紙があるところから下る。新茅ノ沢を渡り、水無川を渡ると懸垂岩は目の前だ。モミソ沢はそのそばに隠れるように流れていて懸垂岩のことしか知らなければ沢があることにも気づかないかもしれない。沢を渡る際はサンダルが活躍した。

 教えたのは下記の4つ。

懸垂岩全景
7/10 懸垂岩の全景。
ロープの結び方練習
7/10 ロープの結び方を練習する。

「右凹角ルート」(たぶん)を私がトップで登ろうとして、途中でビビって降りてくる。ランニングビレイがぶら下がったままなので、岩の右側からぐるっと回って中段テラスへ移動する。3人で懸垂下降して残ったロープをトップロープにして右凹角ルートに挑戦する。

右凹角ルート?
7/10 右凹角ルート?をトップロープで登るOさん。
中央ルート?
7/10 中央ルート?をトップで登るS君。
確保
7/10 中央ルート?を登ったS君が確保する。
中央ルート?
7/10 中央ルート?を確保されて登るOさん。
懸垂下降
7/10 中央ルート?を懸垂下降するOさん。
バットフック?
7/10 直立した真ん中の壁を登り右へ抜けるS君。ルート名はバットフック?
秋雨?
7/10 ルート「秋雨」?をトップで登るS君。
トラバース
7/10 右凹角ルート?を登った後、2ピッチ目として岩場頂上部にある木へトラバース。
懸垂下降
7/10 懸垂下降でおしまい。
渡渉
7/10 水無川を渡渉して靴を履く。

 登ってきた林道を折り返し、大倉バス停へ戻る。遠雷が聞こえるものの雨には降られなかった。

 鶴巻温泉駅で下車し、温泉に入ってから小田急の車内で解散。

おわりに

 初めて行ったゲレンデだが、ほかに誰もおらず難易度もちょうどよくてよかった。右手から回ればロープを使わず中段テラスに出られるのもいい。難点は1人ずつヒルに噛まれたことだろうか。

(2021年7月10日記す)


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