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2009年夏 - 足尾・松木沢


2009年6月13日(土)〜14日(日)
場所
栃木県日光市(旧上都賀郡足尾町)
ルート
6月13日
東所沢駅=銅親水公園…松木沢840m付近…登攀練習…松木沢840m付近(泊)
6月14日
松木沢840m付近…登攀練習…松木沢840m付近…銅親水公園=東所沢駅(解散)
参加者
K、中山、I、S
参考
足尾・松木沢の地図

はじめに

 去年同様、恒例の松木沢合宿に参加した。ここで以下の練習をした。

 松木沢は「新版関東の岩場」では「松木沢ジャンダルム」と称される岩場として扱われている。足尾銅山の上流にあり、詰めると皇海山に至る。岩場については「新版関東の岩場」の記事を引用する。

 松木沢の岩場は下流よりジャンダルム、幕岩、ウメコバ沢と大きく3つに分けられ、その他にも小さな岩場がいくつもある。岩質は花崗岩や石英斑岩で形成されている。中でもジャンダルムは高差約100m、幅約300mの岩場で、古くからゲレンデとして利用されており、数多くの古典ルートが拓かれている。いわば全体は瓦礫の山のような感じでテラスや緩傾斜帯には浮石が堆積しているが、壁自体は岩もしっかりしていて無数のクラックが走っている。フリークライミング主体の大きなゲレンデと言えよう。

「クライミングガイドブックス 新版関東の岩場」(白山書房,1988)P.192

 先週梅雨入りして天気が悪く、13日土曜日しか登れなかったが、思ったよりは練習できたのでよかった。

1日目

2009年6月13日(土) くもりときどき雨

東所沢駅=銅親水公園…松木沢840m付近…登攀練習…松木沢840m付近(泊)

コースタイム
銅親水公園9:30
9:47
松木沢840m付近10:39
11:04
懸垂岩11:42
14:20
岩場基部14:35
16:53
松木沢840m付近17:13
22:30就寝

 私の仕事の都合で前夜発できず、7時東所沢集合。銅親水公園に到着。車を降りていつものテント場に向かう。食材が多いのか荷物が重い。松木沢右岸に大きな岩山が見えてきた840m付近で幕営。

岩場全景
6/13 松木沢の岩場。
懸垂岩
6/13 懸垂岩からの眺め。腹ごしらえ。

 テントを立ててから出発。水量の少ない松木沢を飛び石で渡り、不安定なガレを登り、岩場の基部に着く。続けて岩場上部の懸垂岩(仮称)へ向かう。右手のガレ場から登っていくが、途中懸垂岩に似ているが異なるテラスがあり、道を間違えたのかと思った。登り着いてから昼飯を食べ、懸垂下降の練習。始めるときに通り雨があったが、しばらくしたらやんだ。

懸垂岩
6/13 懸垂岩を下降する。
懸垂下降
6/13 懸垂下降するSさん。

 今年は人数も少ないので私もザイルのセットを手伝う。何度か懸垂下降する。はじめは雨でザイルが濡れて滑りが悪かったが、すぐザイルが乾いて滑るようになった。でもすべりすぎて少々怖かった。SさんとIさんは懸垂下降ののち、ザイルをつけて登攀の練習。私はビレイしていたりで登れなかった。Kさんはフリーで登っていた。ちょっと真似できない。対岸では同じくらいの高さに命綱をつけて法面工事を行なっていた。土曜日なのに工事とはお疲れさまである。

自己脱出
6/13 岩場基部で自己脱出を行なう私。
フレーク
6/13 フレークを登る私。

 懸垂岩での練習を終えると、岩場の基部へ下り、自己脱出の練習。プルージックで登るが、フリクションがきかずズルズル落ちる。1周増やして3重にするとひっかかるようになった最後にフレークを登って終わり。朝東京を発ったので練習時間が少ないかと思ったが、17時近くまで練習したので充実した練習になった。練習の間に岩場の上から髪を立てた金髪の登山者がひとりで普通の登山靴で下ってきて、こちらを見ながらしばらく休んでいた。いったいどこから登ってここへ下りてきたのだろう。

 テント場に戻り、豚汁とごはんをつくる。よく乾いた木も集められ、いいたき火になった。飯が炊けるころにひと雨降ったが、その後は降らなかった。たき火を囲み遅くまで談笑した。

2日目

2009年6月14日(日) くもりときどき雨

松木沢840m付近…銅親水公園=東所沢駅(解散)

コースタイム
松木沢840m付近4:15起床
6:23
岩場基部6:37
7:19
松木沢840m付近7:35
8:19
銅親水公園9:15

 朝起きて昨日の残りの豚汁とごはんを食べる。豚汁にはうどんを入れて食べた。出発直前に本降りの雨が降り、いったんテントに逃げ込む。ラジオを聞くと栃木県で雷注意報が発令されているとか。雨がやむのを待って出発。対岸の岩場にはガスがかかっていた。

 松木沢を渡り、岩場の基部へ登る。基部でハーネスを装備するが、一番後ろを歩いていたはずのSさんがなかなか登ってこない。みんなで大声出して探すと岩場の左側に登っていたようだった。折からまた雨が降り出し、カッパの上を来たがそれでも濡れてしまった。松木沢を渡ってテント場に着くころには小雨になっていたが、遠くから雷鳴が聞こえた。

 朝から2回の雨、雷鳴、雷注意報と天気は好転しないようなので下山する。下山するころには雨は上がり、濁り水が松木沢を流れていた。

 帰りはわたらせ渓谷鉄道水沼駅の温泉で風呂に入り、帰京した。

焚火
6/13 前夜の宴。
岩場
6/14 霞かかる岩場。
雨上がり
6/14 雨上がりの道。
シカ
6/14 帰りに見かけたシカ。

おわりに

 土曜日しか練習はできなかったが、それなりに充実していたように感じた。天気が悪かったのは残念だが、たき火もできたしまあ満足である。

(2009年6月14日記す)


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