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2004年夏 - 丹沢・玄倉川小川谷廊下[1/2]


2004年6月26日(土)
場所
神奈川県足柄上郡山北町
ルート
新松田駅=玄倉バス停…穴ノ平橋…小川谷廊下遡行…東沢出合…穴ノ平橋…玄倉バス停=新松田駅
参加者
L. 中山(M1)、荒井(B2)
参考文献
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小川谷廊下の地図

はじめに

 小川谷廊下。私の行きたい沢リストの中でもベスト3に入る沢である。有名だからというだけでなく2年前に敗退した沢だからその思いはなお強い。荒井といっしょなら確実に行けるというわけではないが、どっちにしろ行きたい沢リストにあるので「今度こそ」という意気込みで行くことにした。

日帰り

2004年6月26日

小田急新松田=玄倉バス停…穴ノ平橋…小川谷廊下遡行…登山道…穴ノ平橋…玄倉バス停=小田急新松田

コースタイム
玄倉バス停6:30
6:50
玄倉川の橋7:20
7:25
穴ノ平橋下7:50
8:10
600m9:00
9:05
大岩上9:50
10:00
デッチ沢出合11:20
登山道に出る11:40
800m12:15
12:35
入渓点13:20
13:40
玄倉バス停14:35
15:07

 前日金曜日。研究室を出て新松田駅へ。小田急はいつも込んでいていい印象がない。今回現地集合で23時ごろ私が先に新松田駅に着いた。途中拾ったサンデーかなんかを読んだりして待っていたが眠くなってきたし翌日朝早いこともあるので荒井を待たずに寝ることにした。確か2年前同様雨が降っていたと思う。水量が多い可能性もあるなと思いながら寝る。眠くなってきたころ終電で荒井が現れたが返事もそうそうにしてさっさと寝た。

 翌朝バスに乗るがまだ眠くうとうとする。やがて丹沢湖に出たころ起きる。玄倉バス停で下りると運転手さんが新聞か何かを届けていたような気がする。適当に準備して出発。前日降っていた雨はやみ、くもりだが寒くもなく梅雨にしては運がいい。一度歩いている道なので迷うことなく車道を歩く。途中で玄倉川を橋で渡り小川谷廊下のある支流に向かうが、その橋の上には前日降った影響と見られる水が流れていた。つまさきで小走りに通過した。その先では岩の下からこんこんと水が湧き出しているところもあった。長い長い車道を歩くこと1時間、穴ノ平橋に到着。途中車が2台追い抜いていった。車は便利だなあ。

 沢装備に着替える。着替えてどこから入渓したものかと地図を見ながら考えていると車道の上から4人パーティーが下ってくる。ちょうどいいので彼らに着いていくことにする。彼らはおととし私たちが無理やり下降したルンゼのわずかに下流側から下っていった。何だったかの看板があるところ、もちろん入渓点の看板ではなく林業関係か治水関係かの看板のところであった。彼らが下りに手間取っている間ひらめく。どうせここに戻ってくるんだからシュラフカバーとか着替えとか使わないものを置いときゃいいじゃん。ザックから半分くらい荷物を取り出し車道の低い擁壁の後ろに置いておく。背伸びしないと見えないので大丈夫だろう。本当に沢に必要なものだけ持って入渓する。

 その入渓点をたどると道になっている。前回もっと探しておけばよかった。下のほうで4人パーティーの一人が詰まっていた。どうやら小さくジャンプして下りるところがあるようだ。4人パーティーに続いてわれわれは難なく沢にたどり着けた。先方は河原で話し合いをしていたので先に行くことにする。

 河原を歩き小川谷廊下F1。おととし車も八木沢も苦戦した滝である。門のような形をしており右から越えるのだがホールドが細かい。荒井も苦戦するかと思ったが意外とするりと越えて見せた。こいつとなら行ける、と確信した。もちろん私もするりと越える。

F1
6/26 小川谷廊下。私にとってはおととしの雪辱戦である。F1、車が足が届かず苦戦した滝。
F1の次のチョックストーン
6/26 F1の次のチョックストーン状になったところ。右側の丸太をつたって登るが、そこの淵がだいぶ埋まっていた。
次の滝、F3にいたってはおととし泳いだ淵が、ひざ程度の水深になっていた。

 続いて流木の挟まったチョックストーン。前回は滑りそうな倒木の上を恐る恐る登った記憶があるが、この釜がほとんど埋まっており簡単に登れた。その次のF2は八木沢が泳げず諦めた滝だったが、ここも埋まっており水深はヒザくらいまでしかなかった。ジャバジャバと埋まった釜を渡り滝の左側を登る。快適だ。

白い石
6/26 白い一枚岩の沢を登る。この白い石は地球惑星科学科の荒井に言わせるとなんとか花コウ岩だか閃緑岩だかだそうだ。
ゴルジュ
6/26 ゴルジュに入る。

 沢が左に曲がる河原で一本。荒井はトイレ。沢の難易度の点でもメンバーの実力の点でもおととしより有利のようだった。また歩き出すと白い一枚岩の滝が出てくる。水は青く美しい沢である。この滝は左から簡単に登れる。

上の滝
6/26 上の写真の滝を左から登る。
巻きのはじまり
6/26 いやらしい滝があったので、右から巻きます。ここもややぬめっていて、いやらしかった。

 そして2つ目のゴルジュに入る。入り口の滝は左からがんばって登る。流量が多い。ゴルジュの中でいやらしい滝が出てくる。右から斜めに登っていくのだがあと一歩が足りない。しかたなく右から巻く。といってもぬめっていてこれもおそるおそる登る。さすがに小川谷廊下、同じように巻いた人が多いらしく道になっていた。やがて下れなくなるので懸垂下降で巻きを終える。

巻きのおわり
6/26 懸垂下降で巻きを終える。
大岩
6/5 大岩。

 ゴルジュを抜けて明るい河原を歩くと小川谷廊下ほぼ中間の大岩にたどりつく。さて、こいつをどうやって乗り越すか。幸い残置ロープがあったので背伸びして更にカラビナで寄せてこれをつかみとる。基本的に荒井がトップなので懸垂下降を始めこれも荒井の仕事。長身を生かしてうまくロープをつかんだ。そうとう使われているザイルにもかかわらずしっかり効いておりゴボウで登ることができた。

大岩を登る
6/26 残置ロープをつかって大岩を登る荒井。
4つめくらいのゴルジュ
6/26 4つめくらいのゴルジュ。残置テープがあったが、流線のすぐ右から登った。

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