山ノ中ニ有リ>山行記録一覧>2020年山行一覧>高崎市新町〜利根川刀水橋
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隣の県境:群馬県・藤岡市太田部入口〜高崎市新町|
島から戻ってきて3年ぶりに県境を歩くことにした。
場所は3年前に歩いた群馬県・藤岡市太田部入口〜高崎市新町の続き。概ね利根川沿いで、3箇所県境が対岸まで飛んでいるところがあり、上流から順に、左岸に本庄市上仁手、右岸に伊勢崎市境島村、左岸に熊谷市妻沼小島とある。このうち新坂東大橋と上武大橋に挟まれた本庄市上仁手、伊勢崎市境島村のうちどちらを回るか考え、面積の小さい本庄市上仁手を諦めた。後者の伊勢崎市境島村はそこそこ面積が広く、深谷市横瀬飛び地もあり興味深い。
行きは前回の到達点の新町駅に行けばいいのだが、帰りが問題だ。利根川の近くに線路がなく、バスを使うのがよいと判断した。事前にオンラインで測って30kmとなる刀水橋を目標とし、バスを調べると熊谷と西小泉、熊谷と太田を結ぶ朝日バスが走っているのでこれに乗ることにした。かつては熊谷市と小泉町を結ぶ東武鉄道の構想があったみたいで、これがあれば簡単に帰れたのになあと残念に思う。
日帰り |
2020年12月19日(土) くもり |
JR高崎線新町駅…神流川橋…深谷市横瀬飛び地…上武大橋…熊谷市妻沼小島…刀水橋=東武小泉線西小泉駅
JR高崎線新町駅 | 9:30 |
9:37 | |
神流川橋 | 9:50 |
9:56 | |
新坂東大橋 | 11:05 |
セブンイレブン深谷中瀬店 | 12:53 |
13:06 | |
上武大橋 | 13:09 |
13:19 | |
新上武大橋 | 13:57 |
早川太子橋 | 14:24 |
妻沼川岸バス停 | 15:47 |
16:06 |
新町まで乗車距離は八高線経由の方が短いのだが、調べると武蔵野線、高崎線経由の方が列車の本数があって早い。立川から大宮まで武蔵野線経由で直通する普通むさしのに乗り、新町に向かう。2時間40分の長旅だ。
新町駅で下車すると北風が寒い。トイレを済ませて出発する。
12/19 JR高崎線新町駅で下車。 |
12/19 新しい神流川橋を架けていた。 |
12/19 赤城山に雲がかぶる。右手の雪を被った山は袈裟丸山だろうか。 |
12/19 県境は下流に向かうにつれ神流川から烏川、利根川へと変わっていく。 |
歩いて1時間くらいで足の指の付け根が痛くなってくる。県境歩きは久しぶりだから足の裏も柔らかいのかもしれない。今回はゴールのバス路線まで決めているので途中で打ち切るのは少々面倒だなと思う。
12/19 2連斜張橋の新坂東大橋をくぐる。 |
12/19 振り返れば雪を抱いた浅間山がかっこいい。 |
12/19 伊勢崎市境島村が利根川右岸にあり、陸上に県境がある。 |
12/19 右側の畑の道がだいたい県境。 |
12/19 保育園近くに道路境界の看板があった。概ね県境沿いに道路があって歩きやすい。 |
12/19 深谷市横瀬飛び地をぐるっと回る。正面の畑や住宅の画地が伊勢崎市境島村の中にある深谷市横瀬。 |
12/19 上武大橋の上流側を見る。右から広瀬川という川が利根川に合流していた。橋の上は風が吹き、青い水がいっそう寒々しい。ていうか本当に寒い。 |
12/19 2010年に県境の変更があり、深谷市高島だった三角地が太田市大館町に変更されたそうだ。流路に沿って県境を変更してもらえると、私はあっちこっち歩かなくて助かる。 |
上武大橋の埼玉県側にセブンイレブン深谷中瀬店があり、ここのイートインスペースで昼ごはんとする。事前に調べて街道沿いにもかかわらずあんまり飯屋は見当たらないのがわかっていたので、コンビニの目星をつけておいた。コンビニがあるだけでも助かる。
12/19 堤防の天端と新上武大橋の桁は近いが175cmの私は頭が当たらなかった。 |
12/19 早川にかかる太子橋。県境ではないのだが、早川を渡るためぐるっと回った。 |
12/19 利根川左岸にある熊谷市妻沼小島。 |
12/19 熊谷市妻沼小島と太田市の県境は水路や畑が多い。 |
12/19 熊谷市妻沼小島の県境は東寄りで石田川になる。 |
12/19 東毛工業用水道事務所の立派な給水塔。これは群馬県の施設。 |
石田川沿いを歩いていたら、右足のマメがはがれて5歩くらいで左足のマメがつぶれる。いたあ、と言いながらガニ股でヨタヨタ歩く。
12/19 海から165km標と刀水橋。 |
12/19 利根川右岸の妻沼川岸バス停に到着。 |
次回刀水橋を右岸から歩くか左岸から歩くか決めていなかったので、渡ってしまって次回歩く距離を減らしておいた。その代わり、足が痛くてつらかった。
バス停にはベンチがあったので、足を伸ばしたりしてバスを待つ。太田行きのバスが来たが見送った。というのも西小泉駅行きに乗りたかったからだ。こんなことがないと西小泉なんて行かないだろうなと思っていたので、本数の少ない西小泉駅行きまで待つことにしたのだ。土日は6本しかない西小泉駅行きに20分待ちで乗れたので上々だろう。本数が少ないので需要が少ないのだろうと思っていたが、私のほかに3人ほど乗車していたのは驚いた。
黄色と緑のブラジル色に塗られた西小泉駅は新しく、乗っている乗客からも日本語ではない言葉が聞こえた。帰りは館林、久喜、春日部、大宮、立川で乗り換え無事河辺に帰り着いた。
久しぶりの県境歩きで、足の裏も痛く、膝も疲れた。
Google Mapの道のりが32.9km、昼休憩除いて約6時間なので、平均時速5.5kmであった。最後マメがはがれてペースダウンした割にはまあまあハイペースであった。寒かったので歩き続けるしかなかったからかもしれない。
群馬はからっ風というが、川沿いで北風が吹き、寒い思いをした。帰りの列車も感染症対策のため窓が開いているのでパーカーのフードをかぶってマスクをしてうつらうつらしていた。次回は荷物の増えない防寒方法を考えないと凍えてしまう。
次回は刀水橋から利根川沿いを下流に歩く。東武日光線柳生駅まで行ければその次のアプローチが簡単でいいと思う。
(2020年12月19日記す)
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