山ノ中ニ有リ>山行記録一覧>2011年山行一覧>北アルプス・槍ヶ岳東鎌尾根[2/4]
北アルプス・槍ヶ岳東鎌尾根[1/4]←|→北アルプス・槍ヶ岳東鎌尾根[3/4]
3日目 |
2011年12月30日(金) 雪のち快晴 |
大下りの頭下コル…大天井岳…貧乏沢コル先2610m(泊)
大下りの頭下 | 3:40起床 |
8:30 | |
2699m峰付近 | 9:46 |
9:55 | |
切通岩 | 10:40 |
大天井岳 | 12:01 |
12:08 | |
大天荘冬季小屋 | 12:15 |
12:50 | |
大天井岳 | 13:06 |
大天井ヒュッテ | 14:00 |
牛首展望台 | 14:35 |
2549m貧乏沢コル | 15:10 |
2610m付近 | 15:30 |
21:40就寝 |
夜は日付が変わるころから西風が強くなった。テント内は寒く、内側はバリバリに凍っていた。そのせいか風邪をひいてしまい、頭痛と食欲減退が見られた。
12/30 大下りの頭の下に張ったテント。 |
12/30 大下りから登り返す。 |
風が弱まるまでテント内で待つが、劇的に弱くなることはない。明るくなった8:30に出発した。順序はKさん、Hさん、Sさん、中山。強い西風の中、目出帽、ヘルメット、ゴーグルをかけて歩く。テントをたたむ際にゴーグルを首にかけていたら息がかかって白くくもってしまった。歩きながらゴーグルと眼鏡を手袋で拭うが、拭っても拭ってもすぐくもってしまう。そしてゴーグルをぬぐっていたらゴーグルのプラスチック面が割れてしまった。それでもふちの部分があるだけ風よけにはなるだろうと付けたまま歩く。
為右衛門吊岩を過ぎ、2699m峰の手前の砂礫帯で西風が来ないところを見つけ、そこで休む。空高くは晴れているのだが、稜線には雲がかかっており、大天井岳の山頂は見えない。さらに切通岩へ向かう。途中で単独行に追い抜かれる。今日は常念小屋、明日は常念岳越えて下山の予定だそうだ。
12/30 大天井岳が見えてきた。 |
12/30 雪で埋まった切通岩を通過する。 |
12/30 切通岩の先の道。 |
12/30 大天井岳の白い杭。 |
切通岩はほどよく雪がついており、難なく下れる。大天井ヒュッテへの巻き道を分けて大天井岳の登りに入る。風によろめきながら、メガネがくもりながら登る。白い杭を過ぎたあたりでザイルを出し、私がトップを歩く。難所というよりは突風対策である。Kさんからランをとれと言われるが、ランニングビレイをとれる支点があまりない。水俣川に伸びる尾根を乗っ越し、トラバースしながら登ると大天井岳の山頂であった。
12/30 大天井岳の登りで風が強いためザイルを出す。 |
12/30 大天井岳から大天荘冬季小屋に下る。 |
ザイルを外して回収する。気づけば天気は晴れ、風もだいぶ弱くなってきた。向かう先の槍ヶ岳も見えた。急速に天気が回復しているようだ。まず、デポを置いた大天荘冬季小屋へ向かう。中へ入り、大休止をとった。デポは特に乱されることもなく、残っていた。Kさんと私で中身を背負う。トイレはドアの前の雪が固まり、開けられなかった。
12/30 大天荘冬季小屋で休む。 |
12/30 大天井岳にて槍ヶ岳を背景に。 |
12/30 大天井岳の下り。 |
12/30 大天井岳の下りでロープを出した。 |
大天井岳山頂へ戻り、大天井ヒュッテへ下る。はじめは緩やかな下り。岩の間を縫って進む。2850m付近が急なのでザイルを出す。そのあとは砂礫帯の雪面をつなぎながら歩いた。大天井ヒュッテへ下りつくとすっかり雲はなく、風もなく、暑い。防寒着のフリースを脱ぐ。その間にKさんが牛首展望台へ先行する。Kさんがそこで後続を待ち、私が先を歩く。
12/30 大天井ヒュッテへ下る。 |
12/30 牛首展望台へ登る。 |
牛首展望台から貧乏沢のコルまでは200mの下り。緩んだ雪を踏み抜いたりしながら下る。貧乏沢のコルに着くころには日も傾き、コルは日陰になっていた。外れたアイゼンを直し、登りにかかる。2610m付近で常念側に雪が積もったところを見つけ、そこを一段掘り下げて幕営地とした。
12/30 牛首展望台から喜作新道を眺める。Mouseoverで地名を表示。 |
12/30 2610m付近に幕営。右奥には常念岳。 |
風もなく、昨日に比べて暖かかったが、シュラフを出すと霜が下りていた。