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北アルプス・剱岳早月尾根[2/2]←|→上越・谷川岳一ノ倉沢一ノ沢・二ノ沢中間稜(敗退)
今年初めの山行は谷川岳天神平へ雪洞を掘りに行った。
ただ、雪洞を掘りに行っただけで谷川岳の山頂は踏んでいない。日曜日の夕方に千葉高山岳部OB会の役員会が千葉であったため、日曜日の朝、谷川岳を目指すほかのメンバーと別れて私一人土合へ下山した。
谷川岳周辺へ行くのは昨年夏以来だが、冬に谷川岳に行くのは初めてであった。天気がよいと景色もよく、いいコースだと思う。
0日目 |
2010年1月29日(金) |
東所沢=谷川岳ロープウェイ土合口(泊)
集合場所の東所沢へ向かう。京成が四つ木・立石間の人身事故で遅れており、時間ぴったりの23時に東所沢駅に着いた。所沢ICから関越に乗り水上ICへ。
谷川岳ロープウェイ土合口駅の切符売り場の階は多くの登山者とスキーヤーでごった返していた。谷川岳ロープウェイ土合口駅には何度か泊まっているが、こんなにたくさん泊まっているのは初めてだ。適当なところに銀マットを敷き、1時過ぎに就寝。自販機のテーブルにひとパーティー酒盛りしている人たちがいたが、彼らは下山したところなのだろうか。
1日目 |
2010年1月30日(土) くもり |
谷川岳ロープウェイ土合口=谷川岳ロープウェイ天神平…熊穴沢ノ頭(雪洞泊)
谷川岳ロープウェイ土合口 | 6:00 |
7:05 | |
谷川岳ロープウェイ天神平 | 7:22 |
7:38 | |
熊穴沢ノ頭 | 8:30 |
11:45掘削終了 | |
20:40就寝 |
6時起床、7時の営業開始に合わせて準備する。泊まっていた人数に比べてロープウェイに乗っている人は少ないように見えた。
谷川岳ロープウェイは往復2,000円。約15分で天神平にたどり着く。スキー場のリフトと同じようにゴンドラがぐるぐる回っているので特に時刻表はない。1分も待てば次のゴンドラが来る。
1/30 天神平から天神尾根を歩き始める。 |
1/30 熊穴沢ノ頭付近で雪洞掘削開始。 |
天神平につくとそこはスキー場。ロープウェイが営業開始したところでまだゲレンデを滑る人はいない。ロープウェイから出たところで輪かんを履く。スキー場の際に境界を示すロープ柵があるのでその外側を登る。夏道の水平道と異なるけっこう急な登り道を行く。天神尾根の肩を過ぎて熊穴沢ノ頭へ向かう。少々の下りと少々の登りで熊穴沢ノ頭。ちょうど雪が積もっているところで、谷川側も雪庇ほどではない急な斜面になっている。みんなで相談してここに雪洞を掘ることにする。
1/30 ある程度掘り進めてから2つの坑口をつなげるところ。 |
1/30 2つの坑口がつながったところ。 |
Kさんに求められて雪洞の掘り方を大まかに話し、掘削する。急な斜面の谷川側に坑口を設けて穴を2つ掘る。今回は5人で4本のスコップがあるので掘削が速い。Kさん、Iさん、Sさんの坑口とHさん、私の坑口で掘り進め、途中からお互いをつなぐ方向に掘り進む。だいぶ高低差がついてしまい、何度か私の坑口を掘り下げた。2mほど掘り進むと木の枝が出てきた。思ったより雪は浅かったようだ。2つの坑口がつながったあとは雪洞内を広く削り、坑口1つを雪で塞いで終わり。
1/30 雪洞内の仕上げ。 |
1/30 雪洞内で一休み。 |
できあがってみると幅1m、長さ5m、高さ1.5mほどの広い雪洞ができた。8:30ごろから掘削し約3時間後の11:45ごろに完成した。すでに時刻も昼近いので今日の行動はこれでおしまいとする。
1/30 谷川岳山頂からスキーで滑走する人がいた(赤丸)。 |
1/30 雪洞のふたはレジャーシートで覆った。でもすきま風は防げず、入口付近は寒かったようだ。 |
雪洞の上の台地にあがり、谷川岳山頂からザンゲ沢を経て西黒沢に下るスキーヤーを眺める。かなりの急斜面で岩も出ているのだが、それでも次々と下っていく。命知らずもいるものだ。
1/30 雪洞内でご飯の準備。 |
1/30 20:40就寝。 |
15時頃から雪洞内で酒の時間とする。この晩はとり鍋。食材はすべて切ってあったので火を通すだけで鍋ができた。雪洞内はろうそくをつけると明るく、ヘッドランプなしに地図が見えるくらい明るい。割に雪洞内は寒く、風の吹く外よりは暖かいくらいである。だいぶ長いこと飲んでいたが、風の吹き込む入口側に寝ていたからかKさんは18時頃に早々寝てしまった。ほかの4人でだらだらと20時過ぎまで飲んでいた。寝る前にトイレに外へ出ると満月に近い月が明るかった。
2日目 |
2010年1月30日(日) 快晴 |
熊穴沢ノ頭…谷川岳ロープウェイ天神平=谷川岳ロープウェイ土合口…JR上越線土合駅
熊穴沢ノ頭 | 4:15起床 |
6:52 | |
谷川岳ロープウェイ天神平 | 7:15 |
谷川岳ロープウェイ土合口 | 7:30 |
JR上越線土合駅 | 8:00 |
8:33 |
この日は夕方に千葉高山岳部OB会の役員会が千葉であったため、谷川岳を目指すほかのメンバーと別れて私一人土合へ下山した。
1/31 この日は快晴。谷川岳へ登る他の人と別れて私は天神平へ戻る。 |
1/31 白く化粧した谷川岳。 |
外は快晴で谷川岳が雪で白く、オジカ沢の頭に月が沈むところであった。こんな天気のいい日に下山するのはもったいないが、予定外行動は避けるべきだし、ハーネスなど登攀具も持っていないので一人下山する。
1/31 台形の山が吾妻耶山。奥は子持山か。 |
1/31 天神平へ。 |
道は昨晩の風で少し均されていたが、トレースははっきりしていた。輪かんがないと、ときどき沈むが大した深さではない。
1/31 赤城山に日が昇る。 |
1/31 天神平スキー場。 |
赤城山に登る日の出などを撮影しながら天神平へ向かった。
1/31 谷川岳ロープウェイからの眺め。奥は白毛門山。 |
1/31 土合駅。 |
天神平からロープウェイに乗車し、土合口に下山。バスはまだなので歩いてJR上越線土合駅に下った。30分ほど歩いて土合駅。装備をしまって8:33の水上行きに乗車した。