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2009年夏 - 上越・谷川岳天神尾根


2009年8月1日(土)
場所
群馬県利根郡みなかみ町(旧・水上町)
ルート
上野=(とき301号)=高崎=(JR上越線)水上=(関越交通バス)=谷川岳ロープウェイ土合口=天神平…谷川岳…天神平
参加者
中山、中山の母
参考文献

はじめに

 ここのところ一ノ倉岳中芝新道小常木谷北岳バットレス富士山と毎週登っているのだが、今週は久しぶりに日があいてしまった。しかし、下界にいても暑いので山に行くことにした。

 4月に大月の岩殿山に登って以来最近母とは山に行っていないので、母とどこかに行くことにした。母に聞いてみると谷川岳に一度行ってみたいとのことなので谷川岳に決めた。今年は谷川岳一ノ倉沢衝立岩中央稜一ノ倉岳中芝新道に続き3回目の谷川岳である。

 ルートは悩んだが、日帰りにしたかったのでロープウェイを使って天神平から往復にした。8年前の5月連休にとったルートと同じである。このルートは行きには上野〜高崎間で新幹線を用い、時間短縮に努めたが、それでも家に着いたのは22時近くであった。

 天気はガス。でもなぜか山頂だけは晴れていた。新潟側か群馬側のいずれかが天気悪いと間ノ谷川岳は天気が悪いことが多いのでめずらしかった。でも山頂以外のところはガスで南から風が吹き込むのか生暖かく、登っていると暑かった。

日帰り

2009年8月1日(土) ガス

上野=(とき301号)=高崎=(JR上越線)水上=(関越交通バス)=谷川岳ロープウェイ土合口=天神平…谷川岳…天神平

コースタイム
JR上越線土合駅8:30
8:53
ロープウェイ土合口9:15
9:22
天神平9:33
9:40
熊穴沢避難小屋10:20
10:26
天神尾根
1760m付近
11:14
11:28
谷川岳トマノ耳11:53
12:20
熊穴沢避難小屋13:10
13:17
天神平13:48
ロープウェイ土合口14:00

 4時起き。始電で上野へ向かい、上野から高崎まで新幹線を使う。高崎から途中水上乗り換えで土合へ。土合駅では登山客と観光客らしき人たちと10人ほどが下車していた。例の486段の階段を登りきると改札である。いつも人がいない改札には人がいた。珍しい。帰ってからWikipediaで調べてみたら臨時列車運転期間中のみ、管理駅からの駅員派遣により、当駅は有人駅となる土合駅 - Wikipediaそうだ。へー。

 トイレを済ませて駅を出る。駅前には土合ハウスのものか登山用でないレジャー用のそろいのテント3つが立てられていた。また駐車場に車を止めて遊んでいる子供がいる。なんとなく山っぽくない。横を通り過ぎ、国道を登っていく。土合橋を渡り、やがてロープウェイ土合口に到着。すぐ乗車券を買ってロープウェイ乗車。大人1人往復2000円。前は1500円くらいではなかったかと思って調べてみたら平成13年には1900円だった。乗車券も硬券から自動発券機の発券に変わっていた。

土合駅
8/1 土合駅下りホームから駅舎への階段。
天神平
8/1 天神平はガスの中。

 10分間の空の散歩。ロープウェイは常に動いていて1分おきくらいの間隔で出発している。田尻沢の上を登っていく。先日一ノ倉沢に行った帰りに下った道なので上から見るとよく分かる。しかし途中からガスの中に入ってしまい、展望はなくなってしまった。

 天神平に着くとすっかりガス。50m先のリフトが見えないくらい。少々濡れそうなくらい小雨が降っているのでカッパを着た。しかし歩き出してすぐ雨はごく弱く、気温が高いことが分かる。暑いので田尻尾根分岐付近でカッパを脱ぐ。

 熊穴沢避難小屋までは概ね平坦で木道も整備されている。でもところどころ岩場もある。ガスの中を歩いていくとやがて熊穴沢避難小屋。ガスっているためか中に休んでいる人も多い。外で休み、カッパを畳む。

木道
8/1 天神平から熊穴沢避難小屋まで木道を行く。
岩場
8/1 熊穴沢避難小屋から岩場のある道を登る。

 熊穴沢避難小屋を出て谷川岳へ向かう。熊穴沢避難小屋からは岩場が多い。鎖も備え付けてあるが、鎖はあまり必要ない。それにしても登っていると暑い。気温は高く、風はない。ときどき花も見られ、シモツケソウ、シャジン、クルマユリなどが咲いていた。ときどきヒツゴー沢から吹いてくる風が涼しい。

シモツケソウ
8/1 シモツケソウ。
クルマユリ
8/1 クルマユリ。天神ザンゲ岩にて。

 天狗の溜まり場という少し高いところを過ぎ、しばらく休むところを探すが、道が狭く傾斜もあるためなかなか休めない。1760m付近で一休み。そこから20分ほどではげた斜面を階段で登る。段差が大きく登りにくい。それを越えると肩の小屋。笹の斜面を登り谷川岳トマの耳にたどり着く。道沿いにウスユキソウが見られた。

肩の小屋
8/1 谷川岳肩の小屋。少し晴れてきた。
トマの耳
8/1 谷川岳肩の小屋からトマの耳を目指す。

 トマの耳には10人足らずの人が休んでいた。肩の小屋からだんだん天気は晴れてきてとなりのオキノ耳が見え隠れする。休んで待っていると新潟側が晴れてきて一ノ倉岳、茂倉岳、魚野川源流の万太郎谷も見えてきた。一番晴れたときで万太郎谷にある関越トンネルの排気口まで見えた。それでも群馬側はマチガ沢も谷川も見えなかった。谷川岳だけ晴れているようだった。

 30分ほどゆっくり休んでいると次々と人がやってきた。天神平からも登ってくるし、一ノ倉岳からも登ってくる。朝早く出て一ノ倉岳を往復したのだろうか。

オキの耳
8/1 谷川岳トマの耳から見たオキの耳。右手マチガ沢にガスが出ている。
天神平
8/1 天神平へ戻る。またガスの中。

 休んだ後は谷川岳を出てまた天神平へ戻った。登る人が次々とやってきてすれ違っていった。ほかの山と違って若い人が多いと感じた。子供も何人か見かけた。もっと若い人が山にくればいいと思う。天気は肩の小屋からまたガスで天神平までガスの中であった。熊穴沢避難小屋を過ぎて天神平にもどり、ロープウェイ土合口14時発水上駅行きのバスに無事間に合った。

 バスは水上駅に到着し、水上駅から徒歩20分ほどの日帰り湯「ふれあい交流館」に入った。風呂はさほど大きくないが誰も入っておらず、快適であった。大人1人550円。でも水上駅に戻る最中夕立に降られて体半分濡れてしまった。

 あとは18きっぷで上越線を乗り継ぎ、帰京した。

おわりに

 今年3回目の谷川岳だったが、天神平から登るのは久しぶりとあって楽しめた。人が多かったのも初心者向きで良いのかもしれない。天気もガスだったが雨は降らず、頂上ではわずかに展望があってよかった。ただ気温が高く、無風で暑かった。

 谷川岳はいいのだが、ただ帰りは22時になり、日帰りには遠いのが難点と思った。

(2009年8月2日記す)


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