南アルプス・北岳バットレス第四尾根←|→奥多摩・丹波川本流〜一之瀬川本流(敗退)
今年も都庁山岳部の登山大会で富士山に登った。吉田口から1泊2日。晴天に恵まれ、ほとんどの人も登頂でき、よかった。
1日目 |
2008年7月25日(金) 晴れ |
新宿駅集合=河口湖口五合目…七合目トモエ館(泊)
五合目雲上閣 2,304m | 11:45 |
12:58 | |
六合目 2,400m | 13:42 |
13:53 | |
2,600m付近 | 14:40 |
14:50 | |
七合目トモエ館 2,740m | 15:30 |
19:00就寝 |
8:00新宿駅集合。早かったので10分ほど遅れる。すでに何人か集まっており、他の新宿出発の旅行会社と含めてスバルビル付近は人でごったがえしていた。8:40ごろ出発。途中談合坂SA、富士ビジターセンターで休憩をとり、五合目へ。バスの中で古い登山靴のウレタンがはがれた人もおり、この人は五合目でスニーカーを購入。五合目雲上閣で昼食。ビールまで頼んでいる参加者もおり、心配になる。
12:58五合目出発。今回、Wさんと私の率いる3班は比較的若い人を集めていたのだが、最年少のS君(9歳)が出発時にもどしてしまい、Sさん親子を後続のKさんに託して出発。はじめの平坦なところもゆっくり歩いていたらWさんから「平地はもっと速く歩いていいんじゃねえか」と言われスピードアップ。五合目S小屋と分かれる泉滝のところからペースダウン。この日は富士登山競争の日とあたっており、富士山から続々とランナーが下山していた。そういえば去年も富士登山競争の人たちを見かけた。
7/25 七合目花小屋を過ぎた後の岩場はいつも込む。 |
7/25 本日の宿、七合目トモエ館が見えてきた。ガスの中。 |
無事六合目に到着。ゆっくり歩いているからか、思いのほか長く感じた。先週も北岳に行って山には慣れているはずだが、どうも感覚が違う。少し休んでから登る。ジグザグを登り、途中で一本。さらに七合目花小屋を過ぎてから岩場が出てくる。岩場は渋滞しており、4班の後ろにぴったりくっついてしまった。そのあとはしばらく岩場の渋滞に巻き込まれながら本日の宿、七合目トモエ館に到着。
7/25 本日の宿、七合目トモエ館。 |
7/25 七合目からさらに登る人たち。 |
さっそく部屋に案内する。参加者に2階の奥に入ってもらい、17:00過ぎの晩ご飯まで自由時間にしてもらう。私たちは外で一杯。私は去年の経験を活かし、缶ビール1本にとどめておいた。天気は晴れ、北の空の入道雲が刻々と形を変えるのを見ながら酒を飲む。みんなで酒をあおっていると1時間遅れくらいでKさん+Sさん親子パーティーが到着。出発時にもどしていたS君は完全復活を遂げ、こちらが手を振るとまっ先に気がついて手を振り返してくれた。どうやら高山病ではなく、車酔いだったようだ。
一方で宿では1名が高山病で体の不調を訴え、晩ご飯を食べなかった。明日が心配される中、19:00就寝。
2日目 |
2008年7月26日(土) 晴れのちくもり |
七合目トモエ館…吉田口浅間神社…お鉢巡り…吉田口浅間神社…河口湖口五合目=新宿駅
七合目トモエ館 2,740m | 1:50起床 |
2:05 | |
八合目太子館 3,100m | 3:07 |
3:24 | |
本八合目富士山ホテル下 3,300m | 4:36 |
4:52 | |
本八合目トモエ館 3,400m | 5:05 |
5:12 | |
九合目下 3,550m | 5:57 |
6:08 | |
吉田口浅間神社 | 7:07 |
7:25 | |
富士口浅間神社 | 8:10 |
8:25 | |
吉田口浅間神社 | 8:57 |
9:18 | |
頂上トイレ | 9:27 |
本八合目江戸屋 3,400m | 10:07 |
10:21 | |
七合目避難小屋付近 2,800m | 11:00 |
11:20 | |
七合目トイレ 2,700m | 11:35 |
六合目 2,400m | 12:15 |
12:20 | |
五合目雲上閣 2,304m | 12:55 |
13:35 |
1:30起床、2:00出発のところ、1:50に起床する。去年と違って小屋の人は起こしてくれなかったので慌てて準備する。起きると中耳炎で欠席したSさんの代わりに追い掛けてきたHさんがいた。Kさんの豚汁セットと私のすいかを交換し、3班を集めて出発。豚汁を作成するため一番最初に出発する。天気は晴れ、星空が美しいが、星の名前が一つも分からない。岩場を続けて登るが、歩いて50分ほどすると後続がいないと声をかけられる。しばらく後続を待って八合目最初の小屋、太子館の前で休む。少し寒い。防寒着を忘れてしまい、シャツとカッパしかなかった。それでも雨に降られなかったため幸いだった。
3:24出発。次に1時間歩くと4:30となり、4:45ごろの日の出でも一本とるとするとつづけて2度休むことになりよろしくない。1時間少し歩いて日の出を待とうと思ったが、本八合目富士山ホテル下で夜も白み、日の出を待った。結局、その先の本八合目トモエ館でもトイレ休憩をはさんだので2回続けて休むことになった。
7/25 雲の要塞。夏らしい。 |
7/26 日の出。下界は雲のした。 |
本八合目を過ぎるといよいよ山頂も見え、急な登り。色とりどりのカッパの列が上に見える。同時にそこらへんで疲れて寝ている人も多く、過酷な登りである。行列もかなり詰まってくるので前の列につきながらゆっくりペースで登る。最後は行列についていたこともあって時間がかかって吉田口の浅間神社に着いた。3班は無事全員登頂。
例年通り、浅間神社は込んでおり、すぐ右手の丘の上に移動する。九合目下で休んだときに集合場所を周知しておいたのでみなあとから集まってきた。山頂では1班、4班にも追い付かれ、ほぼみんな同着であった。テントを張っているとKさんからお鉢巡りのトップを任ぜられたため、豚汁作成を託してIさん、Yさんとお鉢巡りに向かう。
驚くことにお鉢巡りには登頂したほとんどの参加者が希望し、30人くらいの大人数になった。反時計周りで剣が峰へ向かう。金明水の横を通り、剣が峰へ。剣が峰の登りの手前で行列の長さが50mくらいになってしまったのでいったん停止。その先、剣が峰には行列ができており、分岐にまで人が溢れていた。去年も人が多く、剣が峰往復は断念した。この時期は多いようだ。剣が峰の肩を越えて砂敷の斜面を下ると富士宮口の浅間神社。ここで長く15分休憩とする。各自トイレ、郵便局に寄り山頂を楽しむ。私もさい銭箱に10円入れてきた。
7/26 吉田口浅間神社。 |
7/26 富士山測候所のある剣が峰。 |
富士宮口から御殿場口へ。御殿場口には廃業したらしい建物があった。銀明水の看板もあったが、火口側のようで一般人が汲めるものではないようだ。東側は雲でおおわれていて、箱根と丹沢が雲から顔をだしていた。ときどき上昇気流がやってきてもやもやと逆巻いているようすが竜のようであった。
富士吉田口のテントを張った丘の上にもどると豚汁ができていた。Kさんも遅くなった人を連れて登ってきており、スイカも切り分けられていた。豚汁もスイカも好評で、S君はスイカをお替わりしていた。しばらくで下山。
下山時は何人か不調を訴え、ゆっくりになった。私も高山病で頭痛と吐き気に襲われ、途中で戻してしまった。みんなはヒザが痛くなったようだった。特に中学校の先生のIさんが遅くなり、Wさんに任せて私は残りの8人と下山した。
最後に下ったのは私たち3班となんかバラバラになっていた2班の一部であった。余談だが、2班のリーダーのMさんは参加者に大人気でみんな「お世話になった」と言っていたが当の本人は面倒見でたいへん疲れているようだった。五合目でみんなサンダルに変えていたが私はサンダルを忘れてしまい、ほこりっぽい靴で下山した。スニーカーで登ったが、靴擦れはなかった。
下山して富士急直営のふじやま温泉で汗を流す。単純に更衣室で全部脱いで風呂場に入るのではなく、更衣室で簡単な羽織に着替えてから浴場の直前でまた着替えるという難しいシステムをとっており、なかなか分からなかった。なお土曜休日は2,000円とだいぶ高かった。
帰りはまた談合坂SAで休憩をとり、新宿にて解散。山岳部のリーダーは飲んで帰った。
今年も富士山に登ったが、今回も晴天に恵まれてよかった。一方で今回ももどしてしまい、これで富士山に登った回数のうち、吐いたのは4回中3回となった。私の高山病はどうやらタイムラグがあるらしい。下山中も頭痛と吐き気でつらかったし、正直つらい山である。それでも今回は酒の量も控えたし、だいぶましな山行だった。つらいなりにも富士山にも慣れたということだろうか。
(2008年7月27日記す)