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2007年夏 - 富士山


2007年7月27日(土)-28日(日)
場所
山梨県富士吉田市/富士山
コース
7月27日
新宿=スバルライン五合目…七合目鳥居荘(泊)
7月28日
七合目鳥居荘…浅間神社…お鉢巡り…スバルライン五合目=新宿
参加者
都庁山岳部9人(私含む)、一般参加者24人
天気
両日とも晴れ
参考文献
特に無し
07富士山の地図

はじめに

 今年の登山大会は例年の秋と異なり、夏に行われた。場所も富士山と、一昨年の那須岳、去年の赤城山・草津白根山に比べて難しいものであった。その理由は部員の勧誘にある。Kさんが若手山岳部員の獲得に向けて、有名で登りがいのある山として富士山を選んだのだった。結果として昨年より若い人が少しいた気がする。ただ参加者から指摘があった通り、参加者募集の宣伝が分かりにくいようなので、今回の富士山行きを逃した若者もまだいるだろうと思う。

 私自身としては2005年夏、2006年冬に続く3回目だったが、今回も高山病にやられ、つらい山行だった。

1日目

2007年7月27日(土)

新宿=スバルライン五合目…七合目鳥居荘(泊)

コースタイム
スバルライン五合目13:30
六合目14:07
14:16
六合目-七合目間15:04
15:13
七合目鳥居荘16:30
19:40就寝

 8:30新宿集合。9:15出発。バスガイドさんが三鷹や東京スタジアムの説明をしているが、私は眠いので寝てしまった。談合坂、山梨県立富士ビジターセンターでトイレ休憩ののち、スバルライン経由で河口湖口五合目に到着。昼ご飯を食べて歩き始める。

 五合目から少し下って、佐藤小屋との分岐から登り。六合目で一本。天気はくもり、日差しは強くないが暑い。人は多い。六合目と七合目の間で一本。のち、七合目の最初の小屋裏の岩場から渋滞になり、遅くなる。しかし、歩いては停まり、停まっては歩くペースが高度順応にはちょうどよかった。鳥居荘に着いたのは16:30であったが、私の症状はごく軽いめまいですんだ。

六合目
7/27 六合目から上。
岩場
7/27 七合目の岩場の行列。

 全員そろってからカイコ棚の部屋に案内され、全員横に並んで寝かされる。何人入るか確認するためのようだ。かなり狭い。頭と足を互い違いにする刺身の寝かたではないが、寝返りは難しい。

 飯まで外で飲む。みんなたくさん酒を持ってきていて結局飲みきれなかった。18:30に晩飯、献立はカレーだった。1杯目は少なく、お替わりは1回のみ。お替わりで大盛りを頼んだが、足りなかった。晩飯ののち、また外で飲むが小屋の人から静かにするよう怒られる。

鳥居荘
7/27 鳥居が見えると今日の宿泊地、鳥居荘。
一杯
7/27 鳥居荘前で一杯。

 夜、気持ち悪くて起きて吐きに行く。晩飯のカレーをいくらか戻してしまった。酒の量は少しだけにしておけばよかったと強く後悔する。この夜は10時頃に西武トラベルかなにかの団体が出発するため起こされたり、あまり眠れなかった。ふとんは3人でひとつ。私は端っこだったので半分ほどしかかけられなかった。暖房が入っていたので寒くはなかったが、真ん中の人は逆に暑かったらしい。

2日目

2007年7月28日(日)

七合目鳥居荘…浅間神社…お鉢巡り…スバルライン五合目=新宿

コースタイム
七合目鳥居荘2:00起床
2:25
八合目蓬莱荘3:13
3:27
本八合目富士山ホテル下4:25
4:40
九合目鳥居下5:27
5:38
山頂浅間神社6:30
7:10
山頂郵便局7:30
7:43
剣が峯7:55
山頂浅間神社8:20
8:50
山頂トイレ8:55
9:00
八合目須走分岐9:35
9:47
七合目付近10:30
10:32
六合目11:20
11:30
スバルライン五合目12:07
12:40

 2:00。鳥居荘の人に起こされる。あまり眠れず眠い。朝は何も食べない。前日渡された弁当があるだけ。Kさんと荷物をいくつか交換。スイカを渡し、ペミカンを受け取る。2:25出発。

 これまでと同様、岩場が続く。人は少ないが、ヘッドランプの灯りで登るので足下が危ない。加えて頭痛に吐き気と体調がひどく悪い。八合目蓬莱荘で一本。あまりの気持ち悪さにトイレで吐く。吐いたのは水だけだった。

日の出
7/28 富士山ホテル前で日の出。
本八合目
7/28 本八合目。山頂が見えてきた。

 吐いたらある程度楽になった。次は本八合目の下まで。4:40ごろ、日の出が近づいてから一本。一本の間に日の出が見られるかと思ったが、雲が厚くなかなか出て来なかった。また登り始めて富士山ホテルで日の出が見られた。小屋からたくさんの人が出ていて道が狭い。気温は低く、かっぱを着ないと寒い。本八合目のあたりで山頂が見える。

 九合目鳥居下。吐き気は収まったものの、頭痛とめまいが強くなる。山頂までは色とりどりのカッパを着た人たちがジグザグに沿って列をなしている。行列に並ぶのにため息が出るが、私自身ももう速くは歩けず、列の後ろに着いて歩く方がよかった。

吉田口山頂下
7/28 吉田口山頂下。行列でなかなか進めない。
お鉢巡り
7/28 お鉢巡り。奥が測候所のある剣が峰だがレーダーはもうない。

 6:30、山頂浅間神社着。1班全員そろったのを確認して神社の右横のピークに登る。脱落者が出ることなく全員登頂することができた。ここでお鉢巡りパーティーと残留パーティーに別れる。私はめまいがあったが、何となく義務感からお鉢巡りに加わった。お鉢巡りには12人が来た。途中戻ったり、後から来る人がいたり、郵便局でやたら時間がかかったり、剣が峯の山頂がやたら込んでいてカットしたり、時間が足りなくなてあせったり前途多難だったが無事戻ってきた。めまいはけっこうつらく、あのとき槍の穂先のような鎖場があれば落っこちていたかもしれない。

 戻ってきて残留パーティーの作った豚汁とスイカを食べる。私はやっと吐き気がおさまったところだったのであまり食べられなかった。

スイカ
7/28 剣が峯を背景にスイカを食べる。
キャタピラ車
7/28 吉田口下山道ですれ違ったキャタピラ車。落っこちないだろうか。

 下り。山頂でトイレ(1回200円)による時間を設け、スバルラインに下る。途中、須走口との分岐で全員を待ち、一本とる。その後、七合目、六合目で一本とり、五合目にたどり着いた。途中で小屋に向かうキャタピラ車とすれ違ったが、キャタピラ車の幌の上に4人も人が並んでおり、危なっかしかった。

 五合目では13時発のバスの予定が30分早まって12:30出発になって慌ただしかった。帰りは河口湖畔の温泉によって帰京。頭痛が残っていたのでバスの中でずっと寝ていたら新宿に着く頃には治っていた。

おわりに

 富士山に登るときは毎度のことだが、めまいと頭痛と吐き気に悩まされる山行であった。富士山は行くたびに二度と行きたくないと思う山である。だが、今回はせめて酒を控えれば吐き気は抑えられたかもしれないので、次回に生かしたい。

(2007年7月29日記す)


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