2003年春 - New Zealand旅行[28/37] - エイベルタズマン海岸トラック[3/3]

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2003年春 - New Zealand旅行[28/37]

エイベルタズマン海岸トラック[3/3]


24日目

2003年3月21日

トタラヌイTotaranui→ネルソンNelson | Tasman Bay Backpackers Camp Site(泊)

○

コースタイム
トタラヌイTotaranui6:10起床
7:50
マトン入り江Mutton Cove南端9:00
マトン入り江Mutton Cove分岐9:30
セパレーション岬Separation Point9:55
10:25
10:53
ファリファランギ小屋Whariwharangi Hut11:18
11:30
12:10
ワイヌイWainui12:48
13:50
ネルソンNelson17:20
23:05就寝

 6時起床。ちょうど夜が明けて日が出るところだった。ひさしぶりに日の出をじっくり見た。後はテントたたんで出るだけになって一つ気がついた。8時に出発してコースタイム4時間半の道を歩いて13:45のバスに間に合うだろうか。ひょっとして15分しか余裕がないんじゃないか?そう思って高速で撤収。

 はじめは急いでいるから正規の道で行こうと思ったが、走れば昨日地図で見た半島コースでも間に合うと思い、Information Centreでごみを捨てて、トタラヌイ入り江Totaranui Estuaryを渡る方向へ向かう。進み始めてしまった以上、ただ急ぐしかない。車道の端まで来ると、コンクリートの道が川に下っている。下りてみると十分渡れる流量だったので、渡る。オレンジ色の標識のところに上がる。そこは右と左に道がわかれていた。右が半島トラック。左が小さなウォーキングコースを経てCoast Trackへ通じている。ここは右を行く。

日の出
Totaranui Beachに日が昇る。浜は東を向いているので日の出を拝むのにいい。
Separation Point
Separation Pointに着いた。でも写真だといまいち岬っぽくないな。

 ずっと登り。展望なし。ある程度登りきると平坦だったりまた登ったり。北側あたりの最高点を過ぎるとだいたい下りでやがてCoast Trackの峠に着いた。展望もなくあまり面白いルートではなかった。峠からは下りなので、走る。胃の中のご飯が暴れてわずかに吐き気をもよおすが、選択肢がないので、走る。下りつくとアナパイベイAnapai Bay。このAnapai Bayは名前のついている浜で一番小さい気がする。一つ岬を巻いてやはり下りは走る。小さな浜を過ぎ、マトン入り江Mutton Coveの南の岬を回る。長い下りを走る。サンダルで。

 Totaranuiから1時間10分でマトン入り江Mutton Coveに着いた。Mutton Coveは入り江というより長い浜だ。ここはテントを張っている人がたくさんいた。オレンジ色の標識が林の中に見え、そこに行くと看板があった。直接ファリファランギ小屋Whariwharangi Hutに行くと、1時間。セパレーション岬Separation Point経由で行くと、2時間。TotaranuiからWhariwharangi Hutまでは3時間だから1時間近く縮めたことになる。この調子ならセパレーション岬も行けそうだ。と、歩きながら計算する。あれ、1時間少なく見ている?8時に出て13:45のバスに乗るなら5時間45分ある。4時間半のコースタイムなら余裕も含めてちょうどいい時間ではないか。計算間違いか。なんだ、計算間違いで約1時間、早足で歩いたり、走ったりしたのか。しかし、ここで余裕がなかったために大切なものを見落としていた。

セパレーション岬とマトン入り江

 道は内陸に進み、峠についた。峠からセパレーション岬Separation Pointへの道が分かれていた。Separation Pointへ向かう。この時点でこの峠からの分岐はSeparation Pointへ向かう2つの分岐のうち、一つ目だと思っていた。峠から尾根の道なので、少し登ってあとはだいたいゆるい下り。 だいぶ下ってMutton Coveの浜が近くに見えるところまで来た。と、看板がある。浜に向かう方にMutton Coveって書いてある。ひょっとして、浜沿いにSeparation Pointまで行けた?どうやら、Mutton CoveのSeparation Pointへ向かう道と直接Whariwharangi Hutに向かう道との分岐で看板の矢印を見落としていたようだった。

 がっくりしながらセパレーション岬Separation Pointに向かう。そこからは北側斜面の道で、岬を見下ろすところに出る。岬は尾根が急激に海に落ち込むところでそこには「Danger!この下は急だからザックをここに置いていきなさい」という親切な看板があった。看板に従う。岬には公衆トイレのような白い円柱が見えた。そこから先は下ることができない。その下にカモメより大きい海鳥がいた。また少し向こうではアザラシが日向ぼっこをしていた。近眼だから、動く様子しかわからなかった。

 悔しいが、来た道をザック背負って戻る。登りが多いので峠まで30分くらいかかった。そのままWhariwharangi Hutに向かう。ゆるく下っていき、浜に出ず、少し陸に入ったところを道は続いている。そのうちファリファランギ小屋Whariwharangi Hutについた。Hutは木造でレンガの煙突があって古い家のようだった。

Separation Pointにいた鳥
カモメより大きい海鳥。いけるところの真下にいた。
Wainui Bay
Wainui Bayの口。満潮時。砂嘴が長い。WainuiからNelsonまでバスで帰る。

 次はワイヌイWainuiまで最後の一本。峠まで緩やかに登る。峠からはギブズヒルGibbs Hillへ行く道とどこかへ行く道と分かれていた。ちょうどWainuiからドイツ人が来たところで、少し迷っていた。わたしはここからワイヌイベイWainui Bayが見えたので、迷うことはなかった。そこから長い巻き道で、山のひだを何度も何度も巻く。Wainui Bayの砂しが見えると巻き道も終わり、やがて12:48、ワイヌイWainuiのシェルターというかただの屋根の下に着いた。Kepler TrackおよびAbel Tasman Coast Track両方ともサンダルで完歩。

 ちょうど別に日本人がいたのでバスが来るまで話していた。しばらくすると外国人2人組がやってきた。なんでも正午のバスを逃してしまったとか。二人はわたしの乗るバスが来ると、その運転手さんに話し掛けていた。どうやらモトゥエカMotuekaまで乗せてくれるらしい。どう交渉したのかわからないが、困っている人をほっとかないのがNew Zealandのいいところだ。ネルソンNelsonでの宿が決まってなかったので、もう一人の日本人の泊まっているバックパッカーズBBHに泊まった。部屋は空いてなかったので、テントを張った。テントを張っていたら「やっぱり部屋があった」と声をかけられたが、テントが朝露でびしょぬれだったので、乾かそうと思い、お断りした。わたしの名前が呼ばれて気づいたが、わたしの名前はすごく呼びやすそうだ。「ユー」というだけだから。

Abel Tasman Coast Trackに関する注意点


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