2003年春 - New Zealand旅行[14/37] - ルートバーントラック[3/3]

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2003年春 - New Zealand旅行[14/37]

ルートバーントラック[3/3]


10日目

2003年3月7日

マッケンジー小屋Mackenzie Hut→ティアナウTe Anau | Te Anau YHA(泊)

○

コースタイム
マッケンジー小屋
Mackenzie Hut
5:50起床
7:55
アーランド滝
Earland Falls
9:30
ホーデン小屋
Howden Hut
10:25
11:15
キーサミット分岐11:32
キーサミット
Key Summit
11:47
12:00
キーサミット分岐12:30
ディバイド
The Divide
13:15
15:45
ティアナウ
Te Anau YHA
17:00
22:15就寝

 昨日は疲れていたからかすぐ寝つけた。5:50に起きて8:00に出る。今日はたいした登りもないし、ゆっくり行こう。8:00、明るくなって出発するが、みなさんそのころに起きてメシの支度をはじめる。みんなのんびりしている。確かに7時じゃまだ暗いし、行程も楽で短いし、19時過ぎても明るいからのんびりなのだろう。

 歩き出してすぐつま先が痛くてとても歩けないので、沢タビを脱ぎ、サンダルに履き替えた。靴下+サンダルでも平坦だし、歩きにくくはない。

小さな沢を渡る
マッケンジー小屋からホーデン湖への道はいくつか小さな沢を渡る。橋がかかっているけど。
Earland Falls
アーランド滝Earland Falls。このすぐ下を通る。

 しばらく20-30分ほどゆるい登りが続き、樹林帯がきれると、ゆるい下りになる。途中、Orchardとかいうテン場に適したところがあったが、「Mackenzie HutかHowden Hutに張れ」と書いてあった。Mackenzie Hutから1時間半でアーランド滝Earland Falls。滝の真下を通る。Howden Hutから来た人に会った。今日最初に会う人だ。かなり流量のある滝で、この人はこの滝を通過するときに"Shower"って言っていた。増水時は下側を巻くみたい。

 Howden Hutに近づくとDOCの人が道の補修をしていた。ここRouteburn Trackは道の山側に溝を掘ってあって、そこを水が流れるようになっている。こうして、道の上を水が流れて、道が削れないようにしている。賢いけど、維持するのが大変そうだ。

Lake Howdenへの道
マッケンジー小屋からホーデン湖への道。この日も晴れ。
Lake Howden
ホーデン湖Lake Howden。小さな小屋がある。

 道が平らで木道の上を歩くところに出るとホーデン湖Lake Howdenとホーデン小屋Howden Hutに着く。湖の片隅に小屋がある。湖から冷たい風が吹いてくる。ここからグリーンストーントラックGreenstone Trackが分岐している。キャンプサイトはそっちへ20分ほど行ったところらしい。遠いなあ。あとはキーサミットKey Summitに寄ってディバイドThe Divideまで2時間だ。

Mt.Christina
キーサミットKey Summitから
マウントクリスティーナMt.Christinaを望む。
Mt.Emily,Mt.Ocean,Haris Saddle
Key Summitから北を望む。Mt.Emily,Mt.Ocean,Haris Saddleっぽいのが見える。
Key Summitは山頂がこんな湿地帯。氷河期の氷が解けて湿地帯ができたとか書いてあった。

 15分ほどでKey Summitの分岐に到着。ここにザックを置いてKey Summitを往復する。Key Summitまではまた幅の広いジグザグだった。キーサミットKey Summit頂上は平坦で、湿地帯になっていた。ここからの眺めは非常によかった。正面にMt.Christina、また右側にはこれまで歩いてきたあたりが見える。Mt.Emily、Mt.Ocean、Harris Saddleが見えた。頂上から先、Lake Marianの見えるところまで道が伸びていた。あるところで道が途切れる。わざわざ看板が立ててあって、「ここから先、道がわかりにくくなっているので注意して進め」のようなことが書いてある。一番道らしいのは左手の水浸しのところ。しかし、靴下にサンダルなので靴下を濡らしたくない。そこで正面の苔の上を行くことにした。そしたら、途中で、水を含んだところを踏んでしまい、靴下を濡らしてしまった。そこでやる気を苔に奪われてひき返すことにした。看板の前で、靴下をしぼると「3日分履いたにおい+湿地帯のよどんだ水のにおい」という最強の臭さが発生した。かなり落ち込む。この5日ほど後にKey Summitに行った人たちは直されて歩きやすいようになっていた、と言っていた。

 分岐に戻って、最後の一本。ディバイドThe Divideまでずっと下り。けっこう急。ずっと樹林帯で展望はない。えんえんトラバースして、車の音が聞こえるようになると、ディバイドThe Divideにつく。13:15。

Key Summitからずっと下り
Key Summitからずっと下り。振り返れば日が高い。
The Divide
ルートバーントラック終着の地、ディバイド。ここはTe AnauからMilford Soundヘ行く道の峠でもある。また、サンドフライ(蚊)の天国でもある。ここで刺された患部は、その後睡眠中にかゆくて起きるほどかゆかった。

 The DivideはティアナウTe AnauからミルフォードサウンドMilford Soundに向かう道の峠にもなっている。さすがに一大観光名所、Milford Soundだけあって、車は1,2分に1台の割り合いで通る。The Divideは休憩所とトイレしかなく、水も煮沸しろと書いてあった。ここは蚊ばかりで群れになって襲ってくる。ちょうどくさい靴下を洗ったので、足首を集中的に狙われた。その後、5日ほどかゆくて起きてしまうような日が続いた。

 15:45、蚊と格闘すること2時間半、やっとバスが来た。Milford Sound発Queens Town行きのバスでTe Anauまで乗る。途中、ひつじの群れが車道を横断していて2分ほどバスが待つことがあった。ティアナウTe AnauYHAの前で降ろしてもらう。

ひつじ
The DivideからTe Anauへ向かうバスが停まった。何かと思えばひつじが道路を横断していた。
今年はひつじ年だし、大目に見てやるか。

 Te AnauのYHAでは20号室に入った。ここの鍵が受付の人いわく、"stiffness(剛性)"の高いもので、かたい。はじめは本当に開け方がわからず、ガチャガチャと回していたが、出るとき、ドアを開いた状態で練習してみると、簡単に開く。鍵そのものは壊れていない。ドアをそっと閉じて出ると、ドアがしまらない。ノブを引っ張ると閉まった。これでわかった。鍵のかんぬきの位置が壁の穴の位置に対して部屋側に寄っているのだ。だから廊下側に引っ張ってかんぬきの位置を合わせてやれば、鍵の開け閉めができる。これで閉め出されなくてよかった。10:15就寝。


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