2003年春 - New Zealand旅行[13/37] - ルートバーントラック[2/3]

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2003年春 - New Zealand旅行[13/37]

ルートバーントラック[2/3]


9日目

2003年3月6日

ルートバーンフラッツRouteburn Flats→マッケンジー小屋Mackenzie Hut | Mackenzie Hut Camp Site(泊)

マッケンジー湖Lake Mackenzieから見るマウントエミリーMt.EmilyとマウントオーシャンMt.Ocean ↑マッケンジー湖Lake Mackenzieから見るマウントエミリーMt.EmilyとマウントオーシャンMt.Ocean

○

コースタイム
ルートバーンフラッツ
Routeburn Flats
4:00起床
7:45
ルートバーンフォールズ
Routeburn Falls
8:55
9:05
ハリスサドル
Harris Saddle/
Tarahaka Wakatipu
10:05
10:55
コニカルヒル
Conical Hill
11:15
11:25
ハリスサドル
Harris Saddle
11:45
12:20
マッケンジー小屋
見えるところ
13:37
樹林帯に入るところ14:05
マッケンジー小屋
Mackenzie Hut
14:30
20:05就寝

 2:00ごろには雨がやみ始めた。3:30に起きて、3:50ごろからメシを炊き始めた。寒さを懸念していたわりに、意外と眠れた。寒いは寒いが、まったく眠れないというほどではなかった。5:00ごろには準備ができたが、外が暗い。出る気が起きないので、2度寝。7:15ごろから出る支度をしたら7:45ごろ出られた。

Routeburn Flatsの朝
Routeburn Flatsの朝。午前2時ごろ雨が上がりました。
Routeburn FlatsでのRouteburn
朝もや立つRouteburn。

 小屋に戻ってFallsへ歩き出す。道が分岐していたので、ここから尾根に向かってガンガン登っていくのかと思っていたが、違った。Routeburnの右岸、200mほど上をトラバースしながらFallsへ向かう。途中崩壊地があって、Flats全景が見えた。ルートバーンフォールズRouteburn Fallsで道とRouteburnがまた出会う。Fallsには2つ小屋があって、ガイドのあるなしで違うらしい。と、滝の前にいた日本人に教わった。ちょうど滝は両側の尾根が狭まったところにあり、奥が見えない。ハリス・サドルHarris Saddleは近いんじゃないか。そう思いながら、滝の上で一本とろうと思い、歩いた。そしたら、北海道の沢の詰めみたいに平原が広がっていて、奥の方にコルが見えた。その盆地の片隅で一本とった。

Routeburn Flats全景
Routeburn Flats全景。山あいなのにひらけてる。
Routeburn Falls
Routeburn Falls。晴れた。
Routeburnとオレ
Routeburnとオレ。奥がHarris Saddle。
Lake Harris
ハリス峠Harris Saddleが近づくと、こんな景色。
ルートバーン源流のハリス湖と名の知らぬ山。

 天気は最高にいい。文句なしの快晴。昨日の雨が嘘のよう。道はこの盆地をぐるりと回っていて長い。少しずつ登る。そこからマウントエミリーMt.Emilyが見えた。上の方は雪が残っている。あまりに回るので、はじめはHarris Saddleがそんな雪の中にあるのかと思った。だんだん登っていき、ハリス湖Lake Harrisを見下ろすようになると、ハリス峠Harris Saddle/Tarahaka Wakatipuに着く。Harris Saddleは両側の尾根は岩なのに、そこだけ小広い湿原のようになっていた。ホリフォード川Hollyford River側に行ったところにあるハリス・サドル・シェルターHarris Saddle Shelterで休む。

Harris Saddle/Tarahaka Wakatipu
英語でHarris Saddle、
マオリ語でTarahaka Wakatipu。峠って感じじゃないですね。
Conical Hill
Conical Hillからタスマン海Tasman Seaを望む。最高の晴れ!

 せっかくなので、コニカル・ヒルConical Hillに登ってきた。往復約1時間。シェルターから見える丘がConical Hillかと思ったが、Hollyford側から見える丘の先のコルにつき、さらにRouteburn側を少し登って、コニカル・ヒルConical Hill山頂に着く。途中、さきごろ降ったらしい、雪に触れることができた。ここの景色がすばらしい。先に山頂に着いていた人に「タスマン・シーTasman Seaが見える」といわれ、西側に行くと雪を抱く山脈の向こうに確かに海がある。先がフィヨルドなので、海は広がって見えないが、空の色と違う青がずっと向こうに見えた。Hollyford Riverはさんで向かいの山も標高は2000mほどなのに雪がついていた。緯度が高いからだろう。サドルに戻る途中、ヘリコプターがRouteburn側からHollyford River側に渡っていった。グレノーキーからでているというミルフォードサウンドMilford Sound往復ツアーだろう。ブルジョアジーめ。でも金の使い方としては悪くない。

Lake Mackenzieが見えた
マッケンジー湖が見えた。今日のテント場だ。
Mt.Ocean(左)とMt.Emily(右)
マッケンジー湖からマウントオーシャン(左)とマウントエミリー(右)を望む。このルートバーントラックのハイライト。

 この先、マッケンジー小屋Mackenzie Hutまでずっとトラバース。西側斜面をえんえん南に歩く。茂みもなく、ずっと首の後ろに日があたって暑い。はじめは下りだが、全体的には登りのような気がする。ハリス・サドルHarris Saddleを出てしばらくのところでデッドマントラックDeadman TrackというトラックがHollyford River側に分岐していた。というか、看板はあるものの、その道がどこだかわからなかった。どこにトラックがあるのだろう。左手から小さな沢が流れてきており、ときどき頭に水をかけていた。稜線が近く見えるわりに水量は多いように感じた。昨日雨が降ったからだろうか。

 1時間20分歩くと、大きな谷が食い込んだ展望のいいところに出た。眼下に青緑色の湖、マッケンジー湖Lake Mackenzieが、左手にはまだらに雪のついたマウントエミリーMt.Emilyが湖を見下ろしていた。そこからひどく長いジグザグで下る。日本のジグザグとは違って曲がり角は5つほどしかなかった。大きなジグザグなのだ。下りにかかるとつま先が痛い。日本を出るとき、爪は切ったはずなのに、痛い。とにかくヒイヒイ言いながらマッケンジー小屋Mackenzie Hutに着いた。

Mackenzie Hut
マッケンジー小屋Mackenzie Hut。
ただし、ガイド付きトレック用と個人トレック用とあるが、これは個人トレック用。
逆さMt.Emilyと逆さMt.Ocean
逆さMt.Emilyと逆さMt.Ocean。夕方に波が静まった。

 ここはマッケンジー湖Lake Mackenzieの青緑とマウントエミリーMt.Emily、マウントオーシャンMt.Oceanの岩の青黒いのと雪の白いののコントラストがいい。絵はがきでもここを取り上げているものがあった。Lake Mackenzieには岩があちこちに転がっていてなんか不思議な風景だ。湖の水はきれいだが、魚など生き物はいなかった。水は冷たいのに泳いでいる人がいた。

 ここのテント場はテント一つに一つの場所があり、アリの巣みたいに道がそれぞれ通じている。テント張るところには人工芝のようなものがひいてある。すばらしい。テント張るときに勢いあまってポールにひびを入れてしまった。戸部さん、ごめんなさい。

 日の暮れるころ、Lake Mackenzieまで行くと、Mt.EmilyとMt.Oceanが湖に映って逆さ富士のようになっていた。夕方になって風がやみ、水面が鏡のようになっていた。20:05、就寝。

Mackenzie Hut
蛇口から
トイレ紙あり、水洗
テント場小屋から5分ほど、10張ほど、人工芝がひいてある。

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