2003年春 - New Zealand旅行[6/37] - クライストチャーチ市街散策

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2003年春 - New Zealand旅行[6/37]

クライストチャーチ市街散策


2日目

2003年2月27日

クライストチャーチChrist Church市街散策 | ハグレー公園Hagley Parkのベンチ/オーエンさんの家のガレージ(泊)

 22時ごろと2時ごろ、寒くて起きる。カッパ以外ほとんど着ているはずだが。さすがにシュラフを削ってシュラフカバーだけにしたのは誤算があったのか。寝る前の思索にかかわらず、世界はわたしを無視しているかのように動き出していた。ここは6時じゃまだ暗く、8時くらいになって完全に明るくなる。早起きしたみたい。

 まずは今日の宿の確保。9時ごろ、RollestonのYHAに行くが、空きなし。YMCA、空きなし。City CentralのYHA、空きなし。ベンチで寝られることがわかったので、もうやめた。宿が取りにくいのがよくわかったので、次に行く、テカポ湖Lake TekapoとマウントクックヴィレッジMt.Cook VillageのYHAを予約した。Mt.Cookは一日しか取れなかった。そのあと、TekapoまでのバスをInformation Centreで予約する。Atomic Shuttleで$25。奇しくもChrist Church空港から市街地までのタクシー運賃といっしょだった。予約ができたときはさすがにうれしかった。

 あとやっておくべきことはクイーンズタウンQueens Townまでの食料の買い物と、ガス缶を買うこと。買い物は「地球の歩き方」を見てSouth CityのニューワールドNew Worldでやった。カレーしか作れないので、カレーを探したが、ちょっとみつからなかった。その代わり、缶詰で具も入ってて、そのままご飯にかけられるシチューなどがあったのでそれを買った。米は1kgで$3足らず。200円ってところか。カレーはそのあとで調味料のところに見つけた。缶詰のほうが楽なので、缶詰にした。最後に会計。品物をベルトコンベヤの上に乗せて、それをレジの人がバーコード読み取り装置にかけて、袋に入れてくれる。カードを使う。$18.22=¥1275でこれから3日間暮らすのか。安い。New Worldの向かいの文房具屋でボールペン詰め合わせを買った。これで日記が書ける。

 そのあと、コロンボ通りColombo St.のマウンテンデザインMountain Designという店で500gサイズのガス缶$10を買った。EPIのヘッドがくっつくかどうか聞いたら「試してみよう。あんたのを出せ」といわれ、探したら見つからなくてあせる。「また後で来る」と言って出た。通りでザックの中を探り、最後に見つけた。で、また店に行って買えた。

クライストチャーチの中心となっているカテドラル
クライストチャーチの中心となっているカテドラル。
チェス
大聖堂前の広場には大きなチェスのコマがあり、通行人が自由にさしていた。

 やることはひと通り落ち着いたので、大聖堂Cathedral前に来て日記を書くことにした。日記を書いていたら、隣でアクセサリーを売っていた兄ちゃんに話しかけられた。昨日、ベンチで寝たことを話したら、Hagley Parkの向こうにテント張れるところがあると教えてくれた。それは有力情報だ。そのあと、イタリア人(推定)のじいさんに話しかけられた。たぶん、イタリア語で話していた。「・・・アーノ」「・・・ッティ」みたいな語尾で話していたので、ラテン系だなと思ったが、3回「イタリアーノ」といったからイタリア人だと思う。こっちがわからないそぶりを見せても聞いてないようなそぶりを見せても話すので、ずっとわかってんだかわかってないんだかはっきりしない態度で聞いていた。なんか大聖堂を指して聖人の名前をあげていた。そのうち、奥さんが来て、奥さんは少し英語が話せるらしく、わたしが日本人だということをわかってくれた。そしたらじいさんは「オハヨウ」と言ってくれた。そのじいさんと交わせた意思疎通はそれだけだった。

 Information Centreに行って「近くにCamp Siteはないか」と聞いた。そしたら、15分のところにあると。「徒歩で?」と聞いたらバスって言われた。とりあえず場所だけ地図で教えてもらった。このInformation Centreを見ても「今、混んでいて宿がなかなか取れません」という張り紙があった。どうやら、Christ Church全体で宿がいっぱいらしい。

 教えられたCamp Siteに歩いていこうと思ったが、Christ Church病院のあたりで遠いのでやめた。あすのバスは7:30発だし。それでまたハグレー公園Hagley Parkに落ち着いた。同じベンチでボーっとする。ここChrist Churchはそこらへんにごみ箱と水飲み場があるので、大変便利。貧乏人にはちょうどよい。

 また、21時ころになって寝た。23時ごろ、声をかけられた。警察か警備員か、日本だとどちらかで、「ここで寝ちゃいけないよ」としかられるのだが。だが、短パンのおじさんで、何言ってるかわからない。出てけってことかと思ってシュラフカバーと銀マットを片付けると"No, no"と出てけといっているわけではないらしい。結局聞き取れた単語は"garage"でガレージで説教食らうのかなと思った。しかし、彼は警備員ではなく、どうやら彼の家につれていってくれるらしい。お互い怪しい人物であるので、怪しみながらもついていった。やがてHagley Parkを出て道路を渡る。"not far"と言っているが、どこなのだろう。彼の表情は決して怒っているわけではないので、たぶんいい人なのだろうと思ったが、でもやっぱり不安だ。

 通りもどん詰まりのあたりでおじさんの家に着いた。おじさんの家のガレージに入れてもらう。広い。机とかイスとかなぜか冷蔵庫とかいろんなものがあった。一番奥にあったマットレスをひいてくれてそこで寝るよういわれた。わたしは感謝の意を伝えるとともに、明日朝早く大聖堂前を出るバスに乗らなきゃならないので、黙って出て行くと言うことを伝えようとした。前半を何とか伝えて後半をなんと言うのか困っていると、「じゃあ、車で送ってあげるよ」と言われた。うれしかった。と同時に申し訳なかった。悪いから断ろうとしたんだけど、英語力が足りず、大聖堂まで遠いとか言われ、断れなかった。

 それでゆっくり寝かせてもらった。寝ながら、日本じゃ絶対知らない人を家に泊めたりしないなと思い、NZの治安の良さを思うとともに、感謝の念でなかなか寝られなかった。


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