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2021年春 - 青梅・長淵山ハイキングコース


2021年3月20日(土)
場所
東京都青梅市
ルート
天祖神社…青梅市墓地公園…旧二ツ塚峠…馬引沢峠…赤ぼっこ…天狗岩…要害山…愛宕山…和田稲荷神社
参加者
中山(単独)
参考文献
YAMAP青梅市

はじめに

 霞丘陵ハイキングコース、青梅ハイキングコースと近所の山を歩き、YAMAPの青梅市を見ていると多摩川南岸に赤ぼっこという変な名前の山があるのに気がついた。ここなら家から自転車を併用すれば公共交通機関を使わずに行けると思い、行くことにした。

 青梅観光ガイドに長淵山ハイキングコースという呼称が見られるが「長淵山」という名前の山頂は見当たらない。たぶん、住所にもなっている長淵という地名の裏手にあるから長淵の山という程度の意味なのだろう。

緑の絶景ハイキングならここ!長淵山ハイキングコース+森カフェ - 東京都青梅市公式ホームページ
https://www.city.ome.tokyo.jp/site/omekanko/20273.html

 天祖神社と和田稲荷神社のどちらから登るか考え、家から近い天祖神社に自転車を置いて周回することにした。

日帰り

2021年3月20日(土) 晴れ

天祖神社…青梅市墓地公園…旧二ツ塚峠…馬引沢峠…赤ぼっこ…天狗岩…要害山…愛宕山…和田稲荷神社

コースタイム
天祖神社11:30
青梅市墓地公園11:49
旧二ツ塚峠12:10
馬引沢峠12:25
赤ボッコ12:38
12:48
天狗岩12:56
要害山13:16
愛宕山13:35
和田稲荷神社13:55

 9時に起きて外を見ると小雨が降っていた。登山できないこともないが、雨が強くなれば面白くない。家から近い分、様子見ができるし、今週行けなければ来週行けばいいという否定的な気持ちも働く。しばらく家でゴロゴロしていると11時ごろに弱いながらも日差しが入ってきた。明日は雨の予報だしこのまま家にいても後悔すると思って登りに行くことにした。

天祖神社
3/20 秋川街道からいきなり天祖神社の階段が迫る。
青梅市墓地公園
3/20 青梅市墓地公園は尾根まで広がっていた。

 家を出たら青梅街道を走り、調布橋を渡れば長淵だ。二ツ塚峠に通じる秋川街道を登り、天祖神社に着いた。自転車を置いて石段を登る。手を洗い、神社にお参りする。社殿の右側に旧二ツ塚峠と書かれた看板があり、それに従い登る。擬木コンクリート造りの休憩舎を過ぎると植林帯の尾根道になる。里山らしい小尾根があり迷いやすいが指導標が多く迷わないようになっている。やがて青梅市墓地公園の上端に出る。墓地は尾根まで車道が伸び、トイレまであった。その横を通る。長淵8丁目から沢伝いに来る道を合流し、展望のない植林帯を登る。駒木町こんにゃく岩という変な地名からの道を合わせると旧二ツ塚峠に出た。

長淵8丁目
3/20 長淵8丁目からの道を合わせる。
旧二ツ塚峠
3/20 登り着いた旧二ツ塚峠。正面の下り坂は日の出に下るらしい。右へ進路を取る。

 旧二ツ塚峠は358m標高点のピークで峠らしくない。青梅と日の出の間の尾根には大きな鞍部もないからどこを越えてもよいのだろう。今は東側に秋川街道が乗っ越す新しい二ツ塚峠ができており、こちらは旧二ツ塚峠と呼ぶようだ。ところで何の気なしに二ツ塚峠と呼んでいたが、謂れが書いてあった。なんでも不治の病にかかった母が山に埋めてくれというので、娘も一緒に埋めてくれと頼まれたからだとか。ふだん使っている地名に悲しい話が隠されていたことに驚く。木のうろには花が捧げられ、塚の1つであることを示している。その手前に大久野村という古式ゆかしい名前のコンクリート杭があり1人で興奮する。

旧二ツ塚峠
3/20 旧二ツ塚峠の献花。
二ツ塚廃棄物広域処分場
3/20 二ツ塚廃棄物広域処分場の看板。

 旧二ツ塚峠からは尾根の南側に二ツ塚廃棄物広域処分場があり、黒い柵沿いに歩く。馬引沢峠には軽トラックが止まっていて青梅側から車が入れるようだ。対して日の出側は処分場に遮られて峠道はない。往時は馬を引いて越えたのだろうが、青梅側も日の出側も面影がない。そのかわり尾根伝いには私を含めてハイカーがたくさん歩いている。自転車の人も列をなして走っている。

馬引沢峠
3/20 馬引沢峠には登山者と自転車と車がいて往来が多かった。
二ツ塚廃棄物広域処分場
3/20 柵の隙間から撮った二ツ塚廃棄物広域処分場。

 南に尾根を分けると処分場の柵も南に分かれていく。尾根は北に折れて赤ぼっこの分岐。少し歩くと木のないハゲ頭の赤ぼっこ山頂に出た。何人かが休んでおり、私も尾根を少し降りたところで休む。天気はくもりで西の方には重苦しい雲が大岳山にかかっている。天気がよければ西武ドームなどが見えるらしい。山頂にいた人が矢倉台があれだろうかと話をしていた。先月行った山だから私も目を凝らしたがよく分からなかった。切り株に腰を下ろして水を飲んだり柿の種を食べたりする。花粉症なのか歩いていると常に鼻水が出ているのだが、わさび味の柿の種の刺激が鼻に悪い。手作りの看板によると、赤ぼっこという変な名前の由来は関東大震災によりこの周りの表土が崩落し赤い土が露出した山となったからだそうだ。

赤ぼっこ
3/20 赤ぼっこは木がなく展望が広がる。
天狗岩
3/20 赤ぼっこに比べて狭く展望も少ない天狗岩。

 赤ぼっこの分岐に戻り、西へ尾根を下ると今度は天狗岩の分岐。赤ぼっこは大して下らなかったが、天狗岩は階段をだいぶ下る。これ下って登り返すのめんどくさいなと思いながら向かう。天狗岩の登りにはミツバツツジが咲いていてきてよかったと思わせる。天狗岩は西を向いており赤ぼっこほど展望はよくない。休むにも広くない。

ミツバツツジ
3/20 ミツバツツジ(たぶん)が咲いていた。
林道
3/20 尾根の南側を林道が走っている。

 天狗岩分岐に戻る。昼を過ぎたからか歩いている人はいない。394.4m三角点峰に近づくと南側に未舗装の林道が伸びているのが見える。登山道は394.4m三角点峰の南側を巻き、三角点は見なかった。414m要害山は今回の山行の最高点だがこれも展望がなく地味な山頂だ。要害山から急に下ると南側が土砂で埋められている。愛宕山分岐近くに白山社という社があったので出てのぞいてみると土曜日も重機が動いている。

長井都行造林
3/20 長井都行造林の杭がある植林帯。
要害山
3/20 眺めのない地味な要害山。
造成地
3/20 尾根の南の造成地。
倒木
3/20 愛宕山への道が倒木で塞がれていたので造成地から巻いた。

 そのまま愛宕山に向かうと途中倒木に塞がれて歩けない。南側のブルドーザー道を迂回して倒木を回避する。388.4m三角点も分からなかった。日の出アルプス45と書かれたプラスチック杭から尾根が分かれ、右の愛宕山を目指す。たらたらと杉林を登り、愛宕山に着く。名前の元であろう愛宕神社はなく、愛宕神社跡という看板だけが立っている。梅ヶ谷方面と書かれた看板に従い、尾根を下る。杉林に竹が混じるようになり、斜面を急に下る。工事の資材置き場の横を通り、沢沿いの不安定な踏み跡を通ると都道251号線に出た。都道に沿って下ると吉野街道に出て角に立つ和田稲荷神社にお参りした。

愛宕山
3/20 静かな愛宕山。展望はほとんどない。
都道251号線
3/20 沢に出て都道251号線に上がった。

 あとは概ね吉野街道に沿って歩き、天祖神社のカタクリを見てから自転車を回収した。帰りは草庵でざるうどん大盛りを食べて家に帰った。

おわりに

 雲行きが怪しくて行くかどうか迷っていたが、結局登ってみれば雨は降らず、快適に登ることができた。思ったほど登り下りはなく歩きやすい山で人も多かった。

 要害山から愛宕山分岐までの南側に広がる造成地が意外だったが、将来は何になるのだろうか。

(2021年3月20日記す)


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