山ノ中ニ有リ山行記録一覧2021年山行一覧>青梅・青梅丘陵ハイキングコース

2021年冬 - 青梅・青梅丘陵ハイキングコース


2021年2月27日(土)
場所
東京都青梅市
ルート
JR青梅線軍畑駅…榎峠…雷電山…三方山…矢倉台…青梅鉄道公園…JR青梅線東青梅駅北口…自宅
参加者
中山(単独)
参考文献
YAMAP青梅市
関連
2023年春 - 青梅・青梅丘陵ハイキングコース

はじめに

 先日、岩蔵温泉から塩船観音まで霞丘陵ハイキングコースを歩いたのに味をしめ、家の近所の山を歩くことにした。次に家から直接アプローチできそうな山に青梅丘陵ハイキングコースに目標を定めた。

 尾根としては高水山から榎峠の続きにあたり、多摩川と入間川の流域界にあたる。最高峰は雷電山494m。端部にある青梅鉄道公園には家から霞川沿いを散歩していて行ったことがあるので、歩いていけることは確認済みだ。

 青梅線の本数が少ないので、列車を調べて軍畑駅から登り、歩いて家に帰ることにした。

日帰り

2021年2月27日(土) 晴れ

JR青梅線軍畑駅…榎峠…雷電山…三方山…矢倉台…青梅鉄道公園…JR青梅線東青梅駅北口…自宅

コースタイム
軍畑駅9:55
9:56
榎峠10:15
雷電山10:38
辛垣山10:54
鉄塔11:06
ノスザワ峠11:17
三方山11:24
日向和田駅分岐11:55
矢倉台12:00
12:15
叢雲橋12:37
金刀比羅神社12:45
青梅鉄道公園12:52
東青梅駅北口13:06

 最近は目覚ましをかけていないのに8:30ごろには起きてしまって困る。列車の時刻を調べ、地図をリュックサックに詰めて家を出る。

 青梅線は1/3ほど席が埋まっていて、登山客とそうでない客が入り混じっていた。軍畑駅で降りたのは15人ほど。青梅丘陵だけでなく、高水三山を訪れる客も多いのだろう。

 駅前の看板に従い、榎峠を目指す。12月に自転車を押して歩いた都道193号線を登る。寒くて鼻水が止まらない。ジャージ上下にカッパを着てきたのだが薄着だっただろうか。

 20分ほどで榎峠に着く。道路を登り切ってはいないが、指導標が立っており、擁壁上に柵があるのでわかる。2人組がすでに取り付いていて話をしている。ときどき走っていてトレイルランが目的のようだ。私も写真を撮って登山道に入った。入ってすぐ切り通しの横を通る。車道が開通する以前はこっちを通っていたのだろう。多摩川筋と成木の間のかつての往来を想像する。

榎峠
2/27 軍畑駅から都道193号線を登り榎峠に至る。
雷電山
2/27 雷電山の登りは木の階段が続く。

 杉林を行く。けっこう急な木の階段を登り、いったん下る。コブを2つ越えて雷電山の登りに取りかかると右手にカラーコーンとコーンバーが見える。どうやらかつて林道があったようだ。地形がそれを示しているが、枯れ葉などで埋まってしまって車両はもう通れない。

雷電山
2/27 雷電山の標識。
採石場
2/27 雷電山の北に見える採石場の工場。

 ひとしきり木の階段を登ると雷電山に着く。雷電山 標高494mと書かれた標柱の前で先行する2人組が休んでいた。北には石灰岩の採掘工場が見える。私は寒かったので写真を撮って先を行くことにした。下りながら水を飲む。

辛垣山
2/27 辛垣山にあった穴ぽこの1つ。
辛垣山
2/27 辛垣山山頂は混雑していた。

 雷電山からの下りはいったん北の尾根を下って斜面を南に戻る。少し広い迷いそうなところで辛垣山分岐。三田氏のお城があったそうでところどころ穴ぽこがあって、井戸があったのかなとか空堀かなとか思いを馳せる。辛垣山には20人くらい人がいて狭く、展望もないので通過する。少し下ると市教育委の看板があり、それによると1563年に北条氏に攻められ三田氏は滅亡したそうだ。石灰石の採掘があって当時の遺構ははっきりしないそうなので、先ほど見た穴ぽこもひょっとしたら採掘跡かもしれない。シャガの多い道を下る。

辛垣山
2/27 辛垣山はシャガが多い。咲いたらキレイだろうな。
名郷峠
2/27 二俣尾と北小曾木を結ぶ名郷峠。

 二俣尾と北小曾木を結ぶ名郷峠という峠に小さな社があり、手を合わせる。ただ峠道は廃れて迷いそうだ。ときおり北東の風が吹いてきて寒い。

鉄塔
2/27 鉄塔の下を通る。
伐木
2/27 伐木して囲いのあるところ。明るい。

 ひと山越えて鉄塔の横を通る。伐木して囲いのあるところは南の展望があって休んでいる人がいた。植林帯を登ると山頂にはノスザワ峠という看板がかかっていた。これもあまり峠道ははっきりしない。454.3m三角点峰は三方山という名前がついているが、やっぱり狭くて日陰なので休むのには適さない。榎峠から抜いたり抜かれたりしているトレイルラン2人組に頼まれ写真を撮り、私は先を行く。すぐ追い抜かれ、今度は2人組を見かけることはなかった。

三方山
2/27 454.3m三角点三方山。狭くて日陰で休むのにはあまり適さない。
尾根
2/27 ハイキングコースは南に折れる。矢倉台らしき丘が遠くに見える。

 三方山先で北へ向かう道が分かれる。尾根伝いにまっすぐ行くと黒沢に下りてしまうはずだが、特に地図を見ることなく南の尾根をたどることができた。寒くて地図もスマホもろくに見ていないのだが、指導標がしっかり整備されていて迷うことはない。404m標高点も気づかず通り過ぎる。途中、足をひねって1人で悶絶する。行く先にこんもりした樹林帯の丘が見え、あの辺がひなたなら休めればいいなと思う。

 ぼやぼや歩いていると日向和田分岐。車が通れるくらい広い道が伸びていて、これに沿って歩けば概ね尾根沿いに青梅鉄道公園に出られそうだ。

矢倉台
2/27 日向和田への道を分けると道が広くなり、矢倉台に出る。
矢倉台
2/27 矢倉台にはあずまやがあり休んだ。南向きで日差しもあり、風も吹いていなかった。

 矢倉台という丘のあずまやで休む。すでに単独行氏が1人南を向いて休んでいた。南側の景色がよい。物見櫓があったので矢倉台と呼ぶようだ。買ってきたおにぎりをバクバク食べると寒くてエネルギーを使っているからか4つ全部食べてしまった。

 ときおり南側の展望のよい広い道を行くと白い仏舎利塔のようなものが突然現れた。太陽聖髪塔という宗教の記念塔のようだ。プレハブ小屋やバックホウがあって誰かが管理しているようだ。

太陽聖髪塔
2/27 太陽聖髪塔。
叢雲橋
2/27 叢雲橋。

 少し歩くと叢雲橋。下が切り通しになっていて、おそらくその下に青梅坂トンネルがあると思う。こんな山の中で三段の立体交差があるとは誰も思わないだろう。看板によるとこの辺りは青梅総合高校の演習林になっているらしい。青梅農林高校から引き継がれているのだろう。第一休憩所を過ぎると風の子・太陽の子広場からの道を合わせる。ここからは歩いたことがある。南側に青梅駅を認め、金刀比羅神社に参り、車止めを過ぎると、青梅鉄道公園。緊急事態宣言下だが開園しているようで子供の声が聞こえる。さらに勝沼神社に寄り、尾根沿いの車道を一気に下る。

 東青梅駅北口の前を通るあたりはすっかり街中だ。マスクをつけたいが、鼻水がズルズル出るし、くしゃみもでる。体冷えているな、お風呂入りに行こうと思いながら13:30に家に着いた。

おわりに

 風もあって思いのほか寒く、地図をほとんど見なかったので、位置情報があまり記憶に残っていない。指導標は多く、迷う心配はない。また寒かったせいで、1回しか休まず歩けたので歩行時間は3時間ほどと比較的早く歩けたように思う。

 青梅丘陵ハイキングコースより西側は高水三山だし、東側は市街地なので、山と街の遷移するようすがなんだか不思議で面白い。けっこう人も多く、冬には絶好のハイキングコースなのだろう。

(2021年2月27日記す)


山ノ中ニ有リ山行記録一覧2021年山行一覧>青梅・青梅丘陵ハイキングコース

inserted by FC2 system