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2017年冬 - 三宅島・間川遡行〜姉川下降


2017年12月16日(土)
場所
東京都三宅島三宅村神着・伊豆
ルート
間川既設堰堤…環状林道…姉川1号堰堤
参加者
中山単独
参考文献
特になし

はじめに

 2週間前に久しぶりに山に登って、また登ってみたいと思い計画した。

 神着、伊豆にはいくつか沢があるものの坊田沢と川田沢支川くらいしか歩いたことがない。理由は2つある。植物が繁茂していてヤブこぎが多いため。また、環状林道から都道に下る道が土佐林道と伊ヶ谷林道しかなく、車を回収するのが困難なためだ。

 その分、登っていない沢が残っていたので地形図を見ていると間川と姉川が比較的標高の高いところまで砂防堰堤の管理用通路が伸びている。試しに登ってみるには距離が短くよさそうである。間川は谷が深く、環状林道からも切れ込んでいるので下るのは困難と判断し、姉川から下ることにした。姉川は地形図で見るぶんには傾斜が緩く滝も少なさそうである。家からも近いので家から歩いて登ることにした。

日帰り

2017年12月16日(土) くもり

間川既設堰堤…環状林道…姉川1号堰堤

コースタイム
自宅7:45
間川既設堰堤8:07
間川環状林道9:07
9:13
姉川環状林道9:21
姉川1号堰堤10:00
自宅10:45

 家から歩き始める。都道が間川を渡る箇所で村道仲尾線に入る。稲次郎公園の横を通り、村道川田線をグイグイ登っていくと少し暑い。やがて間川既設堰堤に着く。腕時計の標高を190mに合わせて入渓。堆砂敷までは道を伝って下っていける。やや砂で埋もれているのとヤブが倒れていて邪魔である。

間川既設堰堤
12/16 堆砂敷から見る間川の上流側はヤブで覆われていて登攀意欲を減退させる。
間川
12/16 少し登れば登りやすいかと思ったが沢は荒れているし、明け方雨が降ったのか木々が濡れていて不快だ。

12/16 標高195m付近の二俣を右俣に入る。右俣には水道に使うらしいパイプが横断していた。
間川右俣
12/16 右俣に入っても沢は荒れている。
標高220m付近
12/16 標高220m付近では左岸の土壁が崩れていた。
標高220m付近
12/16 標高220m付近の土壁崩れの上は一層ヤブが濃い。
標高250m付近
12/16 標高250m付近から傾斜が急になる。環状林道に上がれそうな左岸よりを登っていく。
間川環状林道下
12/16 左岸は切り立っていて登れずしばらくトラバースする。
間川環状林道下
12/16 登れそうな箇所を木を掴みながら登り切る。登った斜面を振り返る。
間川環状林道
12/16 コルゲートフリュームが入った環状林道の間川横断点。振り返って景色を見たいがヤブで見えない。

 環状林道に出たところで一休みする。予想通り谷が深く詰めに苦しんだが、なんとか無事登れてよかった。天気はくもりで予報は午後から雨を伝えており雨が降らないか不安である。家で切ってきたりんごを食べ、お茶を飲む。車の往来はない。

 5分ほど休んだあと環状林道を西へ向かう。ようが沢、西川、二反原の沢などを横断して姉川までは10分足らず。

姉川環状林道
12/16 環状林道が姉川を横断する箇所は白いガードレールが立っているのでわかりやすい。
姉川
12/16 環状林道から見下ろす渓床は岩である。

12/16 治山堰堤の左岸尾根を下る。
コンクリート
12/16 昭和46年度施行伊豆復旧治山工事コンクリート谷止工。左岸から巻く。
治山コンクリート堰堤
12/16 昭和45年度施行伊豆復旧治山工事コンクリート堰堤工。これも左岸から巻く。
標高280m二俣
12/16 標高280mで左から枝沢を合流する。振り返って撮影。
姉川
12/16 姉川はほとんど岩の渓床で沢幅もあるので歩きやすい。
姉川1号堰堤
12/16 透過型の姉川1号堰堤で管理用通路に上がる。

 途中、かなり渓床に近い箇所に砂防指定地のコンクリート杭を見ながら下る。滝がなく、歩きやすかった。姉川1号堰堤についたら少し山側に戻り、等高線に沿って歩けば管理用通路に出られた。

 帰りは畑に寄ってアシタバを摘んで帰った。

おわりに

 歩いていたのは3時間ほどだったが、間川の遡行でけっこう疲れた。

 間川は全線ヤブが多く、環状林道に登るところは急で登攀対象として面白くない。

 姉川は2箇所治山堰堤を巻く必要があるものの、二俣から下流は滝もなく岩の渓床で歩きやすい。伊豆の沢を登ったあと、環状林道を経由して姉川から下れば帰ってこられるので貴重な沢だ。

 三宅島火山地質図によると、姉川は姉ヶ潟溶岩流にあたり、玄武岩溶岩に区分されている。道理で歩きやすい溶岩が続くわけだ。一方、間川は大船戸期噴出物が広範に広がる箇所にあり、玄武岩溶岩及び火砕物とされている。火砕物が優勢で侵食が激しいのかもしれない。


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