山ノ中ニ有リ>山行記録一覧>2016年山行一覧>奥多摩・本仁田山
本仁田山は奥多摩にある標高1225mの山。アルペンガイドには以下のように紹介されている。
本仁田山は奥多摩駅のすぐ裏手にそびえ、アプローチには恵まれているにもかかわらず、奥多摩駅からの標高差が大きいのも一因だろうが、この山のみを訪れる人は意外と少ない。近くの山から眺めると、大きな山容が実に魅力的である。
「アルペンガイド6 奥多摩・奥秩父・大菩薩」(山と渓谷社,1997)P.97
千葉高山岳部OB会の山行を計画するよう会長に求められ、家から近い青梅線沿線で3時間から4時間ほどで登れる山を探した結果、本仁田山にした。下山先に温泉を探して初めは鳩ノ巣から氷川への逆コースを考えたが、ホリデー快速が鳩ノ巣に止まらないのと、国民宿舎鳩ノ巣荘で日帰り湯に入れるため、氷川から鳩ノ巣へのコース取りとした。
本仁田山には何度か登っているが、たぶん4回目である。1回目は高校生のとき奥多摩駅から雲取山まで縦走したとき、2回目は除ヶ沢を登ったとき、3回目は平石尾根を登ったときである。
日帰り |
2016年5月22日(日) 晴れ |
奥多摩駅…安寺沢…本仁田山…瘤高山…大根ノ山ノ神…鳩ノ巣駅
奥多摩駅 | 8:21 |
8:41 | |
本仁田山登山口 | 9:22 |
9:31 | |
大休場 | 10:12 |
10:27 | |
本仁田山 | 11:27 |
12:36 | |
瘤高山 | 12:53 |
大ダワ分岐 | 13:35 |
13:48 | |
鳩ノ巣駅 | 14:50 |
15:13 |
前日作った参加者リストをコンビニで参加者分コピーして駅に向かう。福生駅でホリデー快速おくたま号に乗ると思ったより混んでいる。青梅まで立ってそこから座った。
奥多摩駅で下車すると、下車する人も多いし、日原方面のバスに乗る人も多い。トイレを済ませたりして出発準備をしているとバスも発車して駅前はだいぶすいた。今回は奥多摩駅から歩くからバスの時間には追われない。
5/22 林道安寺沢線の終点付近から本仁田山に登る。 |
5/22 大休場尾根に取り付く。急登。 |
日原川を2回渡って林道安寺沢線に沿って登る。登山口まで40分かかったので休む。モノレールの設置された家の横の道を登る。大休場へ向かって山腹を絡みながら急騰する。途中、フタリシズカやマムシグサ、ガクアジサイの花に似た植物などが見られた。やっと尾根に出たところが大休場である。下るときに尾根を続けて下らないようにロープが張られていた。隊列もだんだん離れてきたので休む。
5/22 フタリシズカ。穂が4本のものもあった。 |
5/22 浦島草の釣り糸がない草。マムシグサというそうだ。 |
大休場尾根を歩く。これも急登の尾根である。途中、岩が少し出ているところもある。登りながら上を見るとツツジがところどころ咲いていた。1100mを越えてチクマ山の尾根を合わせるとなだらかになる。東側のヒノキが切られて明るい尾根を歩くと本仁田山山頂に着いた。
5/22 大休場尾根を登る。 |
5/22 本仁田山山頂に到着する。 |
ザックを下ろして休む。東側に見事なツツジが咲いており、真っ赤っかであった。ベンチはあるが、日向だしすでに人が座っているので瘤高山よりの日陰に腰を下ろす。松浦さんは持ってきたジェットボイルという湯沸かし器でお湯を沸かし息子さんとカップ麺を食べていた。水の量も少ないのだろうが、驚くほど速く沸騰していた。遅れていた人たちも続々と到着し、最後に中谷さんが到着した。大鈴さんの持ってきたビールや中澤さんの持ってきた日本酒を少し頂く。狭い山頂には続々と人が来て混雑してきた。ちょっといい気持ちになったくらいで集合写真を撮って瘤高山に向かう。
5/22 本仁田山山頂に見事なツツジが咲いていた。 |
5/22 本仁田山から瘤高山に下る。 |
平石尾根のピークを通って下る。100mほど下ってアセビの生えた道を行くと、ほとんど登らずに瘤高山に着く。瘤高山は狭く、東側は崖になっている。瘤高山から杉ノ殿尾根を下る。防火帯なのか尾根沿いは木が切られていて見通しがある。下りきった1011m標高点付近で桐の花を見かける。スズランみたいな形で大きな紫色の花がたくさん咲いていて聞いたら桐の木だそうだ。初めて見た。
5/22 瘤高山から杉ノ殿尾根を眺める。尾根沿いに木が切られている。 |
5/22 見事な桐の花が咲いていた。 |
1011m標高点付近で道は植林帯に入り薄暗くなる。特色のない道を下り大ダワからの道と合流する。ここで一休み。しばらく歩くと尾根の左手にガードレールが見える。林道西川線の続きのようであった。林道と交差するところが大根ノ山ノ神である。大根ノ山ノ神から南側斜面を下る。途中、ウルシを見た。鳩ノ巣駅と熊野神社経由鳩ノ巣駅の分岐に出る。25,000分の1地形図では前者が載っているが、後者の方が近そうなので熊野神社経由で下る。道なりに下って鳩ノ巣駅に着く。
5/22 杉ノ殿尾根の植林帯を歩く。 |
5/22 大根ノ山ノ神で林道と交差する。 |
予定は鳩ノ巣荘の日帰り湯であったが、時間が遅いため、上り列車に乗って移動する。風呂に入りたい人は河辺で下車し、梅の湯に入り、早く帰りたい人はそのまま列車に乗って帰った。
5/22 ガクアジサイみたいな花をつける植物。でも花のつき方も葉っぱもあじさいではない。 |
5/22 熊野神社に下山する。 |
本仁田山に登るときはいつも急登だったと覚えているが、今回も大休場尾根は急登であった。駅から900mの標高差で5時間程度の山というのも珍しい。でも5月だとさほど暑くもないし、日差しも樹林帯で遮られるので適期だったと思う。帰りは河辺温泉梅の湯でビールを飲んだので眠い。
(2016年5月22日記す)