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2015年秋 - 上越・谷川岳天神尾根


2015年9月5日(土)
場所
群馬県利根郡みなかみ町(旧・水上町)
ルート
谷川岳ロープウェイ土合口=天神平…谷川岳…天神平
参加者
中山及びリーダー10名、ほか一般参加者51名
参考文献
「山と高原地図16 谷川岳 苗場山・武尊山」(昭文社,2008)

はじめに

 例年、都庁山岳部では一般職員を連れて登山講習会を行っている。いつもは富士山に1泊2日で登っているのだが、会社から補助金が出なくなったこともあり、規模を小さくして登山講習会を行うことにした。日帰りで行けて名前の知られていそうな山を探した結果、谷川岳になった。富士山以外の山なんてあんまり知られていないだろうと思っていたが、50名を越える参加希望者があった。

 谷川岳は語るまでもなく有名な山。数えてみたら谷川岳に登るのは2週間ぶり10回目。ロープウェイを使った天神平からの往復は最も容易なルートで私も3回目。ちょっとした岩場もあった気がするので、短い割に変化があって楽しめるのでこのコースにした。

日帰り

2015年9月5日(土) くもりときどき霧

谷川岳ロープウェイ土合口=天神平…谷川岳…天神平

コースタイム
天神平10:14
10:16
天神尾根標高1580m11:18
11:25
谷川岳肩の小屋12:25
14:07
天神尾根標高1580m14:50
15:05
天神平16:05
16:15

 前日のうちに土合まで詰めておき、土合駅の軒下に幕営。駅構内は電気がついていて何人か寝ているようだった。夜になっても駅前には車が出入りしていた。

 7時頃起床する予定であったが、5時前に参加者の1人から高崎線が遅れていると連絡を受ける。数えてみると他にも在来線で水上から来る人は9人ほどいる。とりあえず集合場所の谷川岳ベースプラザで何人が定刻に集合できるか数えることにする。

 9時の定刻になってみると、先に連絡をもらった1人を除いて全員が揃った。高崎線の影響を受けなかったか、新幹線に振り替えたか分からないが、前日に水上に入っている人もいた。このため、私だけがベースプラザに残って1人を待ち、他の全員は予定どおりロープウェイに乗って谷川岳を目指すことにした。

 1時間ほど待ち、10:00ごろにタクシーで遅れてきた参加者といっしょに追いかける。トイレを済ませてすぐロープウェイに乗り、天神平でストレッチをしながら今日の山の説明をする。歩き方の説明をしながら谷川岳へ向かった。山頂に着くころに本隊に出会えるといいですね、と話す。遅れがあっていろいろと気を揉んだが、結果1人だけの様子を見ながら登るので楽チンであった。

天神平
9/5 ロープウェイを降り、天神平から歩き始める。
天神平
9/5 はじめは木道が多い。濡れると滑る。

 途中、田尻尾根の道はトラロープが張ってあって通行禁止になっていた。谷川岳が見えるところがあり、正面に西黒沢が見えた。一部が暗くて見えない多段の険悪そうな滝が見えた。帰ってから「西黒沢 沢登り」で検索すると登っている人もいるようだ。冬は山頂からスキーで西黒沢を滑走している人を何人も見たが、夏にこの傾斜をみると頭おかしいと再度感じた。

天神尾根
9/5 木の合間からのぞく険悪そうな西黒沢。
天狗の留まり場
9/5 熊穴沢避難小屋を通り過ぎる。

 熊穴沢避難小屋を過ぎて岩場に出る。岩場では下り客もいて行列になっていた。登りきった標高1580m付近で一休み。天神平からちょうど1時間。先をみると緑の斜面に一筋の行列が見える。この先もまだまだ混んでいるようだ。しばらく登って天狗の留まり場。ちょうどそこで休憩をとっていた4班に追いつく。天神平からすぐ歩き始めたのと1回しか休憩していないのがきいたようだ。4班の前を歩く。

西黒沢
9/5 熊穴沢避難小屋を通り過ぎると岩場。ここから山頂まで混雑していた。
熊穴沢避難小屋
9/5 天神尾根標高1580m付近から見る谷川岳。ガスで先が見えなくなるあたりが天狗の留まり場のようだ。

 尾根の笹の中の道を歩く。左にはヒツゴー沢が見え、前登ったときは雪があったけど、いまはどうだろうとのぞくが、雪は見えなかった。いっしょに歩く一般参加者に、向こうの尾根に踏み跡が見えるけどあれは道か、と尋ねられた。エアリアマップを開くと中ゴー尾根であった。あんなところに道あったっけと考えるが、帰って調べたらヒツゴー沢を登ったときは中ゴー尾根に詰めていた。

天神尾根
9/5 天狗の留まり場を過ぎると笹の中の道。
ヒツゴー沢と中ゴー尾根
9/5 左に目をやるとヒツゴー沢と中ゴー尾根。

 笹の生えていないガラッとした斜面を木の階段に乗っかって登っていくと肩の小屋についた。トマの耳は2週間前に登ったのでパス。参加者にふるまうスイカやオレンジ、グレープフルーツを持ってきた包丁で切る。例年の富士山は7月末に行っていたのでスイカが調達できたが、今回は9月でスイカが売られておらず、オレンジ、グレープフルーツで代替した。でも来る途中赤城高原SAでスイカを売っていたので追加して買ったのだった。スイカは売れ行きも良かったが、重複したオレンジ、グレープフルーツは余ってしまった。

天神尾根
9/5 山頂の下の木の階段。登る人と下る人で混雑する。
谷川岳肩の小屋
9/5 谷川岳肩の小屋に到着。ときどきガスに巻かれる。

 一応私が総大将なので、各班の行動を見て回る。ガスの中、最後の4班がオキノ耳から帰ってきた。肩の小屋に着いたときはトマの耳まで行列が見えていたが、出発するころにはガスガスになっていた。風はほとんど吹いていないがなんとなく寒い。

トマの耳
9/5 トマの耳との間は人通りが多い。
天神尾根
9/5 下るとガスを抜けるが、雲が低い。
天神尾根
9/5 天神尾根標高1580m付近にて少し雨がぱらつく。
天神平
9/5 天神平に到着。

 下りでは4班と合流しながら下った。標高1580m付近で再度休んでいると雨がパラっと降ったが、それで終わりカッパの出番はなかった。我々が下る時間に登ってくる人もいたが、肩の小屋泊まりなのだろうか、それとも縦走するのだろうか。16時過ぎに天神平に到着し、ロープウェイで下る。各班、ベースプラザに下ったらそこで解散した。1名遅れ気味の人がいたが、無事17時のロープウェイ最終にも、16:56の最終バスにも間に合った。

 帰りは久しぶりに諏訪の湯に入って解散。HさんとSさんはここまできて日曜日がもったいないと白毛門沢に向かって行った。

おわりに

 何度も登っているルートなので、道は難しくないと分かっているし、体力的にも大して疲れなかった。しかし、例年の富士山と変えて日帰り山行にしたのは、集合方法など変わることが大きく新しく考えることが多くて、心理的に疲れた。

 山自体は雨も降らず、誰もけがせず、無事下れたのでよかった。

(2015年9月6日記す)


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