山ノ中ニ有リ>山行記録一覧>2015年山行一覧>奥多摩・雲取山
三宅島から内地に帰ってきて引越しの片付けも概ね終わった。さて、新しく住み始めた福生は青梅線が通っており、奥多摩が近い。職場で雲取山も日帰りできると聞いて足慣らしに行ってみることにした。千葉から電車でアプローチすると雲取山は相当な俊足でなければ夕方までに下山することはできないので不安もある。しかし、今なら雪は北面にしかないだろうし、5年ぶり6回目の慣れた山だし、ダメなら引き返せばいいという点で足慣らしにはちょうどいいと判断した。
日帰り |
2015年4月25日(土) くもりときどき雨 |
JR奥多摩駅=鴨沢バス停…七ツ石山…雲取山…七ツ石山…鷹ノ巣山…六ツ石山…JR奥多摩駅
鴨沢バス停 | 6:40 |
6:45 | |
小袖乗越 | 7:04 |
堂所 | 7:59 |
七ツ石小屋 | 8:31 |
七ツ石山 | 8:46 |
8:58 | |
雲取奥多摩小屋 | 9:22 |
小雲取山 | 9:41 |
雲取山 | 9:55 |
10:12 | |
ブナ坂 | 10:50 |
峰谷分岐 | 11:25 |
鷹ノ巣山避難小屋 | 12:02 |
12:20 | |
鷹ノ巣山 | 12:35 |
六ツ石山分岐 | 13:22 |
六ツ石山登山口 | 14:14 |
奥多摩駅 | 14:40 |
15:15 |
始電で出かける。奥多摩駅には6:00に着き、鴨沢西行きのバスに乗る。高校生の集団が列をなしており、バス会社の人が詰めてください、と声がけして何とか乗車できた。私の後方で大学生らしき2人がトムラウシの地獄谷温泉とか海から登る山として鳥海山や親不知、知床の話しをしていてうつらうつらしながら聞いていた。高校生のコーチみたいな立場なのだろうか。途中で降りる人は少なく、ほとんどが鴨沢バス停で下車した。
4/25 朝一番のバスに乗り、鴨沢バス停でたくさん下車。 |
4/25 小袖乗越までの間に咲いていたスミレ。 |
4/25 小袖乗越の駐車場は満車だった。 |
4/25 針葉樹林で見かけた小さな白い花。調べたらヒトリシズカであった。 |
バス停は高校生たちがガヤガヤしていたので出発時間をメモ書きしてすぐ出発。小袖乗越の途中にある道下の家はドアが古びていた。もう人は住んでいないのだろうか。小袖乗越の駐車場は満車になっていた。車道から離れて植林帯と照葉樹林の道を行く。傾斜も緩く単調な道だ。ところどころ集落のあとみたいなのが残っていた。一番バスの時間だが、車で来た人が多いのか2, 3分に1パーティーくらい追い抜く。三宅島の山では人に会うことが全くないので、改めて内地の山の人気を感じた。
4/25 植林帯。似たような木の繰り返しがマグリットの白紙委任状みたいで不安になる。 |
4/25 七ツ石小屋を過ぎて片倉谷源頭の水場。 |
空身であんまり苦しくないので堂所まですたすたと進む。堂所を過ぎて傾斜が急になり、七ツ石小屋に達するが、ここで休むと中途半端なので七ツ石山まで行くことにする。到着した七ツ石山はくもり。雲取山の方角もガスがかかってあまり見えない。少し寒いものの風はないので快適である。鴨沢から休まず2時間と悪くないペースだ。持ってきたパンを食べ、設定し忘れた腕時計の高度計をセットする。
七ツ石山の北面に雪が残っていないか不安だったが、まったく雪は残っていなかった。急な道を駆け足で降り、ブナ坂に着くとタイヤの太い自転車の人がいた。どこから来たのかと聞かれたので鴨沢と答えた。自転車氏は登り下りの少なそうな唐松谷から来たのだろうか。この自転車氏とは雲取山まで前後しながら登ったが、急坂は自転車を担いでいたので私の方が先に着いた。
4/25 七ツ石山から雲取山方面はくもっていた。 |
4/25 雲取奥多摩小屋を通過。 |
4/25 雲取山最後の登り。 |
4/25 雲取山山頂看板が落っこちていた。 |
1張りのテントがある雲取奥多摩小屋を過ぎ小雲取山の急坂を登り、しばらくで雲取山山頂に着いた。山頂の三角点あたりは休んでいる人が10人ほどいて混んでいた。山頂の記念写真を1枚撮ってもらう。5年前と比べて看板が1つ落っこちていた。また、トイレがキレイになっていたので使ってきた。避難小屋のベンチに座って一休み。外の温度計は7℃を指しており、カッパを着れば寒くなかった。飛竜山方向はガスで何も見えない。このあとどうするか考える。予定は鴨沢からの往復だが、3時間で登ってきたので2時間くらいで下ってしまう。もう少し体力確認のために歩いておこうと考え、石尾根を下ることにした。途中でへばっても奥多摩湖方面へ下ればいいし、奥多摩駅へ近づく方向ならバスの本数も増える。
4/25 雲取山山頂で記念写真。 |
4/25 雲取山山頂のトイレがキレイになっていた。 |
4/25 雲取山から石尾根を下山する。 |
4/25 雲取山から下り始めてすぐルリ色のキレイな小鳥が跳ねていた。 |
来た道を七ツ石山まで引き返す。ブナ坂に着くと鴨沢バス停の高校生たちが七ツ石山から下ってきていた。七ツ石山に登るのもかったるいので巻道を行く。道は少々狭いが、意外と人は多い。途中、鴨沢へ下る道を分け、片倉谷源頭の水場に出た。ひと登りして七ツ石山へ向かう道を分け、巻き続ける。なかなか巻きが終わらず不安になるが、ブナ坂から25分で石尾根縦走路に戻ってきた。ひょっとして巻いた方が時間かかるのだろうか。
4/25 きれいに曲がりくねった道。鷹ノ巣山避難小屋の直前。 |
4/25 鷹ノ巣山避難小屋で雨が降ってきたので雨宿り。 |
七ツ石山を過ぎると静かな山である。走っている人2人に会ったが、他には見かけない。小袖川のザレ場で登り尾根と赤指尾根を見下ろす。長い尾根だ。千本ツツジで峰谷に下る道を分ける。峰谷に下ってもバスが少ないので鷹ノ巣山へ向かう。ずっと巻道を行き、鷹ノ巣山避難小屋に着いたら雨が降ってきたので雨宿りを兼ねて休む。鷹ノ巣山まで登っておきたい所だが残念だ。雨が強くなるなら下山するが、ここから最速で下れる浅間尾根はやっぱり峰谷に下るので、とりあえず鷹ノ巣山を越えることにする。石尾根から甲武信ヶ岳を目指す単独行の人がやはり雨宿りしていて、雪がズブズブだと思うから大変ですよとアドバイスした。自転車氏が追いついてきたのを機に鷹ノ巣山へ登ることにした。
4/25 鷹ノ巣山山頂から南面の眺め。 |
4/25 六ツ石山を過ぎてミツバツツジを見かけた。 |
4/25 六ツ石山を過ぎてウラシマソウみたいな草。ヒゲがなくて葉っぱの形が異なる。3年前に御岳山でも見かけた。 |
4/25 六ツ石山登山口に下りついた。 |
鷹ノ巣山の登りでは雨が着地して跳ねていた。どうやら細かいヒョウのようだ。濡れるほどではないのでよかった。鷹ノ巣山山頂には10人くらい休んでいて南向きの斜面を眺めていた。六ツ石山へ下る。城山の下りでこんなに急なところあったかなと注意しながら下る。六ツ石山分岐の手前あたりから女性のランナー2人が下ってきて道をあける。この人たちとは三ノ木戸山の下まで前後した。六ツ石山の下りが急でさすがに足が疲れてきた。ずっと緊張状態で筋肉が張っている感じだ。羽黒三田神社で無事下れたことを感謝して車道を下る。水道局の軌道をくぐるところで雨が本降りになってしまい、カッパを出した。奥多摩駅に着いたらちょうど14:40の列車が出たところで次の電車を待つ間、整理運動して過ごした。
久しぶりに8時間の長時間行動をした。体の筋肉痛がちょうどいいくらいだ。足の親指にマメができたが、十分歩ける程度だったし、ケガもなく足慣らしにはちょうどよかった。少なくとも空身で8時間行動できるのは自信になった。あとはザック背負ってテント生活できるかどうかが気になるところだ。
ルートラボの延長を見ると、30kmの道のりなのでけっこう長い距離を歩いたものだ。時速も30km / 8時間 = 3.75km/h と山にしてはそこそこスピードも出ている。疲れたのもうなづける。