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2013年冬 - 三宅島・芦穴沢遡行〜角屋敷沢下降


2013年12月23日(月・祝)
場所
東京都三宅島三宅村坪田、阿古
ルート
立根橋公園…三宅村水道施設…平成16年度芦穴沢No.2谷止工…平成15年度芦穴沢No.1谷止工…環状林道…角屋敷沢…角屋敷沢管理用通路…立根橋公園
参加者
中山(単独)
参考文献
特になし

はじめに

 昨年、立根沢下部を遡行した際、立根沢の両隣に芦穴沢と角屋敷沢という沢があることを知った。地形図を見るといずれも難しいところはなさそうな沢であり、いずれ登ってみたいと考えていた。環状林道まで出てしまえばお互いを結んで歩くこともできる。いずれを下りにとるか考えたが、環状林道から治山用の道が伸びている角屋敷沢を下りにとれば沢の区間は短くて済み、下れると考えた。

日帰り

2013年12月23日(月・祝) くもり

立根橋公園…三宅村水道施設…平成16年度芦穴沢No.2谷止工…平成15年度芦穴沢No.1谷止工…環状林道…角屋敷沢…角屋敷沢管理用通路…立根橋公園

コースタイム
立根橋公園13:35
三宅村水道施設13:52
13:58
平成16年度芦穴沢
No.2谷止工
14:14
平成15年度芦穴沢
No.1谷止工
14:49
環状林道芦穴沢横断箇所15:08
環状林道角屋敷沢道分岐15:16
角屋敷沢道325m付近15:35
15:42
角屋敷沢管理用通路終点16:10
角屋敷沢管理用通路起点16:21
立根橋公園16:26
三宅村水道施設
12/23 芦穴沢は堰が多いので村道東山線と芦穴1号線を登っていったところにある三宅村水道施設から入渓する。
芦穴沢標高180m滝
12/23 標高180m付近にある滝。一見登れなさそうだが、登れた。
芦穴沢付近の地形図

↑平成3年修正測量三宅島1:25,000地形図には水道施設の先にも村営牧場へ通じる道があることになっているが、道もその痕跡も見つけられなかった。なお、平成17年2月発行の地形図には載っていない。

芦穴沢標高180m滝
12/23 芦穴沢標高180m滝。縞模様の地層を水が削ったようすが分かる。石があるところは土が残り、ないところは削れている。
平成16年度芦穴沢No.2谷止工
12/23 平成16年度芦穴沢火山治山激甚災害対策特別緊急工事(その2)No.2谷止工という長い名前の堰。銘板にそう書いてあった。
芦穴沢標高210m付近
12/23 芦穴沢標高210m付近。少し薮がある。
芦穴沢標高220m付近
12/23 芦穴沢標高220m付近。大岩が真ん中においてある。
芦穴沢標高240m付近
12/23 芦穴沢標高240m付近で少し開ける。
芦穴沢標高250m付近
12/23 芦穴沢標高250m付近。倒木が多い。
芦穴沢標高300m付近
12/23 標高300mほどの廊下を歩くと左岸が岩屋になっているところがあった。
平成15年度芦穴沢No.1谷止工
12/23 平成15年度芦穴沢火山治山激甚災害対策特別緊急工事No.1谷止工。下から順にNo.1、No.2、No.3であった。No.1はナチュロックの壁を正面突破、No.2、No.3はそれぞれ左から乗っ越した。左岸の道に逃げてもよかったが、事前調査していなかったし、できるだけ沢をたどることにした。
芦穴沢岩場
12/23 平成15年度No.3谷止工と昭和54年No.1コンクリート谷止工の間にあった岩場。
昭和54年No.1コンクリート谷止工
12/23 昭和54年度施行芦穴沢復旧治山工No.1コンクリート谷止工。クラシックなコンクリート堰。右のザレから巻いたら足下からどんどん崩れてきて落ちるかと思った。
環状林道芦穴沢横断箇所
12/23 芦穴沢は環状林道のかかる場所で二股に分かれる。ここで林道に上がって西の角屋敷沢へ向かう。
角屋敷沢の治山用の道
12/23 環状林道から分かれて角屋敷沢の治山用の道に入る。コンクリート舗装は古そうだがひび割れもなく草も覆い被さることもなく歩きやすい。
角屋敷沢の治山用の道
12/23 角屋敷沢の治山用の道320m付近で一休み。ここから道を離れて角屋敷沢に向かう。
角屋敷沢標高280m付近
12/23 角屋敷沢の治山用の道からアプローチできる最も下の堰の下に入る。傾斜はあったが、ザレていたので下れた。角屋敷沢が右に曲がって下っているのが分かる。
角屋敷沢標高260m付近滝
12/23 角屋敷沢260m付近にある角屋敷沢唯一の滝。登るのは難しくなさそうだが、下るのは崩れそうで怖かった。
角屋敷沢標高255m付近
12/23 浸食された廊下を歩く。
角屋敷沢標高255m付近
12/23 沢の真ん中あたりに立木があり不思議であった。もともと水が流れず沢床に生えた木が立ち枯れ、2000年以降河川の堆積作用で埋まってしまったのだろうか。
角屋敷沢標高170m付近
12/23 角屋敷沢標高170m付近。開けてきたところ。このあたりに堰があるはずだが、富士山みたいなザレに埋まって見えない。海の向こうには薄暮の御蔵島。

おわりに

 午前中の雨の後で、薮による濡れや冷たい風を懸念していたが、ほとんど濡れることもなく谷の中なので風に吹かれることもなかった。

 芦穴沢ははじめの滝が印象的であった。沢水の削る自然の造形が美しい。他は倒木が多く、くぐるのが面倒であった。環状林道に近づいてくると堰が出てくるので治山用の道へ逃げるのがよいかもしれない。

 角屋敷沢は事前調査で富士山見たいなザレがずっと続くものだと思っていたが、ザレは一部であった。滝が一カ所怖いが、他は難しくない。石が靴に入らないよう足首まで覆える靴がよい。

(2013年12月24日記す)


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