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2011年秋 - 北アルプス・前穂高岳北尾根


2011年10月8日(土)〜10月10日(月)
場所
長野県松本市(旧南安曇郡安曇村)
ルート
10月7日
新宿=(特急あずさ35号)=松本駅(泊)
10月8日
松本=新島々=上高地…明神…徳沢…横尾…涸沢(泊)
10月9日
涸沢…5・6のコル…3・4のコル…前穂高岳…奥穂高岳…白出のコル…ザイテングラート…涸沢(泊)
10月10日
涸沢…横尾…徳沢…明神…上高地=沢渡岩見平=立川(解散)
参加者
(前穂北尾根班)中山、K、(奥穂班)I、H、S、(横尾往復)Y
参考文献

はじめに

 前穂高岳北尾根は、その名の通り前穂高岳から北に伸びる尾根で、末端に屏風岩を擁し、横尾谷に切れ落ちている。鋸歯状のスカイラインは穂高連峰でももっとも美しい稜線である。登山体系によると本邦の登攀史においても大きな役割を果たしてきたらしいが、私はよく知らない。

 私が登るのは2年ぶり2回目である。ただ、初めて登った前回は5月の残雪期で、雪のつき方も履いている靴も異なる。どちらかと言うと雪がある方がキックステップでスタンスにできて易しそうだが、今回は雪はほとんどない。数日前に降った雪が悪くなければよいのだが、という不安があった。

 実際登ってみると、若干雪が残っているものの、登攀に影響を与えるほどではなく、むしろ先行者のトレースを把握するのに役立った。天気もよく快適な登攀を楽しめた。ただその分人も多く、待ち時間も長かった。

0日目

2011年10月7日(金)

新宿=(特急あずさ35号)=松本駅(泊)

 当初、Hさんと私、IさんとYさん、Kさんと職場の人と3パーティーで別々のところへ行く予定だったが、いろいろと変更があり、結局みんな穂高方面へ行くことになった。

 計画は、Kさん、Hさん、私が前穂北尾根、IさんとSさんが奥穂往復、Yさんは涸沢往復であった。

 最初のパーティー編成のこともあり、Kさん、Iさん、Sさん、YさんはKさんの車で、Hさんと私は、夜行バスで上高地に向かう予定だったが、予約が取れず最終の特急あずさで向かうことにした。新宿では自由席から指定席に人があふれるほど乗客がいたが、終着松本駅では車内はガランとしていた。それでもホームに出ると下車する人は多かった。24時近くに松本駅に着いてみんなどうするのだろう。

 特急の車内でも缶ビールとカップ酒を開けたが、松本駅でもコンビニで日本酒を買い、1:40ごろまで飲んでから寝た。改札前ではほかにも3人ほど寝ていた。

1日目

2011年10月8日(土) 快晴

松本=新島々=上高地…明神…徳沢…横尾…涸沢(泊)

コースタイム
上高地バスターミナル6:30
7:33
明神8:27
8:38
徳沢9:30
9:46
横尾10:46
11:10
本谷橋12:11
12:25
2000m付近13:28
13:45
涸沢14:36
19:30就寝

 朝4:20ごろに起き、出発準備。券売機に列ができていて危うく4:55の始電に乗り遅れそうになる。最後の乗客になったが、車内は混んでいて座れなかった。ザックを横に倒し、膝を抱えて寝る。

 新島々駅に着き、乗り換え。バス3台ほどに分かれて乗る。バスに乗ると乗務員がいて、大きいザックは後ろに置かせてくれた。座席に座ってまた寝る。

 上高地バスターミナルに到着しバスから降りると寒い。総合案内所に逃げ込み、出発準備。車で来ているはずのKさんが見当たらない。しかし、7:10の集合時間ギリギリにトイレの列に並ぶとすぐ後ろにIさんが並んでいて合流できた。

河童橋
10/8 河童橋と穂高岳。上高地の定番風景。
サル
10/8 徳沢・横尾間でサルが群れていた。ボス猿っぽいのが登山道を歩いていた。

 広場中央の水道の前で5人揃う。Yさんは予定あって今日中に帰るというので横尾往復に変更になった。在京の光代さんにメールを送る。歩き始め、変電所の裏に着替えを置いて涸沢へ向かう。

 3連休初日とあって人が多い。途切れなく歩いているのであいさつもそこそこにして歩く。明神を過ぎ、徳沢に着くと、まだ朝早いのにテントを張っている人たちがいた。ここにテントを置いてどうするのだろう。のんびり読書でもしてまた帰るのだろうか。

 徳沢から横尾までの間では河原でサルが群れていた。ボス猿とおぼしき1頭が人通りの多い登山道をノシノシと歩き、少し登った岩の上から群れのサルたちに号令をかけていた。小猿もいて可愛らしかった。

 横尾に着くとここもテントを張っている人がいる。それもけっこうな数だ。ここから槍ヶ岳や奥穂や蝶ヶ岳を往復するのだろうか。「横尾でこんなに混んでいたら涸沢にテント張れないんじゃない」と話す。

 横尾大橋をわたって涸沢へ向かう。横尾から、道は登山道なのですれ違うときはお互い待つこともある。登りの人数があまりに多く、行き違いにも時間がかかり、しばらく待つこともしばしばあった。1時間でたどり着いた本谷橋の周辺も休む人で混雑していた。

前穂高岳
10/8 横尾付近から前穂高岳を遠望する。
渋滞
10/8 本谷橋から道も狭くなり渋滞する。

 本谷橋からも歩いたり止まったりしながら進む。人が多いので途中で休むスペースも少ない。涸沢カールが見えてくると思いのほか雪が溜まっていた。休みながら 明日登れるかなと相談する。

 たどりついた涸沢はすでにテントが一面に張られていた。ざっと200張りほどだろうか。もう張る場所が見当たらない。ザックを置いて手分けして場所を探す。しかしみんな同じことを考えているのだろう。めぼしいところはすべて幕営されている。しかたないので涸沢カール雪渓末端の平らなところを探し、整地してそこにはることにした。

涸沢
10/8 涸沢のテント村。張る場所が見つからない。
テント
10/8 しかたないので雪渓を削ってテントを張った。

 スコップが欲しいところだったが、ハンマーのピック部分で地道に削り、何とか整地することができた。これにはIさんとSさんの努力によるところが大きい。テントを張ってみるとなかなか快適なテント場であった。この日はカレーライスを食べて早めに就寝した。

2日目

2011年10月9日(日) 快晴

涸沢…5・6のコル…3・4のコル…前穂高岳…奥穂高岳…白出のコル…ザイテングラート…涸沢(泊)

コースタイム
涸沢3:45起床
5:42
5・6のコル6:39
5峰7:11
7:30
4峰8:15
8:25
3・4のコル8:35
10:00
3峰11:30
2峰11:55
前穂高岳12:30
12:43
奥穂高岳14:01
14:06
ハシゴ上14:24
14:40
白出のコル15:15
ザイテングラート下部15:50
15:55
涸沢16:30
21:50就寝

 朝3:45に起床。Kさんがトイレと合わせて水を汲んできてくれた。すでに北尾根に向かっているパーティーがいるとのことだった。朝はラーメンを食べる。外に出るとテントは霜でバリバリと凍っていた。

涸沢
10/9 日が上がってから涸沢を出発。
モルゲンロート
10/9 涸沢槍のモルゲンロート。

 5:43に奥穂へ行く3人と別れ、Kさんと前穂北尾根の5・6のコルへ向かう。はじめは雪渓の上を歩き、途中から5・6のコルへの踏み跡をたどる。私たちと前後して中高年2人が2パーティー、単独行が1パーティー歩いていた。踏み跡は小尾根を巻いてだんだんと左に曲がり、ところどころはっきりしなかった。歩いているとモルゲンロートに染まる北穂高岳から奥穂高岳の稜線が美しかった。

涸沢
10/9 涸沢から5・6のコルへ向かう。
北尾根
10/9 5・6のコルへガレを登る。踏み跡はある。

 やがて5・6のコルに着く。1張ほど張れるスペースがある。涸沢から1時間ほどで順調に進んできたので、さらに5峰まで登る。全体的に涸沢側を登る。まだ日が低く、涸沢側は影なので寒い。5峰の頂上は日が当たるのでそこで休む。ハーネスを出し、装備する。快晴で風がなく快適である。見える4峰は高く、取り付いている人が見える。単独行の人は迷うことなくスイスイ登っていた。

五峰
10/9 5・6のコルから眺める5峰。
五峰
10/9 5峰の登り。
五峰
10/9 五峰の頂上まで登ると眺めがよい。
四峰
10/9 五峰の頂上から四峰を眺める。かなり大きい。

 5峰の下りは涸沢側を巻きながら下る。4峰の登りはしばらくリッジの涸沢側を登り、途中で奥又白谷側へ移る。1箇所、岩のバンドにそって左に斜上するところがあり、そこが少し難しかった。

四峰
10/9 四峰の登り。雪がちらほら溜まっている。
三峰
10/9 前穂北尾根の核心部、三峰。Mouseoverでルートを表示。

 4峰からの下りは稜線伝いを歩く。5月には奥又白谷側をトラバースしたので、そちらの様子をみると踏み跡に見えるところがあったが、ガれているので稜線をたどった。私たちのあとのパーティーはトラバースしていた。

 3・4のコルに下り着くと3峰に登っている人が6人見え、さらにコルで待っている人が12人もいた。3人、2人、4人、1人、2人と続くようだ。しかたないので、日の当たる奥又白谷側で1時間ほど休んだ。

 3峰の登りは前穂北尾根の核心部である。

 ルートはここから、中央に凹角通しのルート、そして凹角から途中でエッジに出ての右ルート、さらに奥又白側をバンド伝いに斜上する左ルートと3本あり、右ルートが一番難しく、左ルートが一番やさしい。

「アルペンガイド19 上高地・槍・穂高」(山と渓谷社,2000)P.99

 先行者はみんなアルペンガイドの示す右ルートを登っていたので、私たちもそれに続いた。奇数ピッチは私、偶数ピッチはKさんがリードした。

 1ピッチ目。奥又白谷側に斜上する。1歩目が上がりにくい。テラスに出てから凹角を直上する。ほぼ垂直の壁で上部の残置シュリンゲを引っ張って上がる。その上はさらに凹角が続くが、右へトラバースし、巻いた。ハイマツが生えているところでピッチを切る。私にはこの1ピッチ目が核心部であった。

三峰
10/9 1ピッチ目。凹角を登る。
三峰
10/9 2ピッチ目。チムニーに入る。

 2ピッチ目。右上へトラバースし、チムニーに入る。岩の詰まったチムニーを登り、ピッチを切る。そこで左下を見ると窓があいていた。

三峰
10/9 2ピッチ目。チムニーの中。
三峰
10/9 3ピッチ目。凹角を登る。

 3ピッチ目。凹角を直上する。スタンスをていねいに選んで登る。凹角を抜けて岩が積み重なったところでザイルの流れが悪くなるのでピッチを切った。

 4ピッチ目。3峰頂上の直下まで右手の踏み跡を登る。簡単。

三峰
10/9 4ピッチ目。ガレた斜面を岩の基部まで登る。
三峰
10/9 5ピッチ目。また凹角を登る。

 5ピッチ目。凹角を登る。15mほど登って前のパーティーに追いついたのでピッチを切る。

 6ピッチ目。1枚岩の上を左へ斜上する。スタンスが少なく登りにくい。15mほどでピッチを切る。ほぼ3峰頂上に達する。

三峰
10/9 6ピッチ目。一枚岩を抱えるようにして登る。
二峰
10/9 7ピッチ目。2峰への登り。

 7ピッチ目。3峰頂上から2峰へは下りがなく、20mほど水平に歩いてから登りになる。踏み跡あり。先行パーティーに追いつくので、ザイルが重ならないところまで伸ばす。

 8ピッチ目。2峰直下まで。

二峰
10/9 8ピッチ目。2峰の岩の基部まで。9ピッチ目は踏み跡に従い左から巻く。
前穂高岳
10/9 2峰に登ると1峰こと前穂高岳頂上が見える。

 9ピッチ目。岩を左から巻いて2峰頂上まで。前穂頂上が目の前。

 あとは2峰から10mほど懸垂下降し、踏み跡をたどって前穂高岳山頂に着いた。到着は12:30。

懸垂下降
10/9 2峰の下りで懸垂下降する。
涸沢カール
10/9 涸沢カールを背中に前穂高岳頂上へ登る。

 前穂高岳山頂で一休み。昼を過ぎても天気はよく、暖かかった。その割に人はまばらで10人ほどしか山頂にいなかった。時間が遅かったからかもしれない。山頂の標柱で記念写真を撮る。考えてみると無雪期の前穂高岳山頂は今回が初めてだ。

前穂高岳
10/9 前穂高岳到着。涸沢から7時間。
奥穂高岳
10/9 吊尾根最低鞍部付近から見る奥穂高岳。

 奥穂経由で涸沢へ戻る。まずは紀美子平へ下る。意外と滑りそうな一枚岩などがあり、歩きにくい。また、思いのほか下る。だんだんとKさんに置いていかれてしまった。紀美子平から奥穂への道へ入る。最低鞍部までは下り調子だが、最低鞍部からは登り通しになる。Kさんは元気で何人も追い抜いて行くが、私は追いかけるのが精一杯で息切れしていた。しかし、前穂から離れるにつれて北尾根のギザギザがはっきり見えてきた。

前穂北尾根
10/9 吊尾根から前穂北尾根を振り返る。
奥穂高岳
10/9 奥穂高岳山頂は人で混んでいた。

 前穂から1時間20分で奥穂高岳山頂。さすがに穂高連峰最高峰だけあって前穂より人が多い。祠でKさんとお互いに写真を撮り、白出のコルへ下る。飛騨側から雲が上がってきており、すでにジャンダルムは見えなかった。下りの1箇所では先日降った雪が踏み固められ、ツルツルの氷になっていた。慎重に岩を掴みながら下る。

 順調に下るが、穂高岳山荘が見えるあたりになってハシゴで大渋滞していた。時間的に下りの人が多いのだが、登る人もいてその行き違いで時間がかかっているようだった。飛騨側から上がる雲は涸沢岳や白出のコルも越えていく。待っていると寒い。フリースを着るがそれでも寒かった。15分くらい待ちやっと動き出したが、人が多いので歩みは遅く、白出のコルまで35分かかった。穂高岳山荘の前から振り返ると50人ほどが並んでいた。

渋滞
10/9 白出のコルへの下りは渋滞していた。
前穂北尾根
10/9 ザイテングラート下部から前穂北尾根を背景に中山。

 ザイテングラートを下る。急な下りで駆けるように下る。しかし、涸沢側は風もなくハシゴの上で着たフリースが暑い。ザイテングラートから離れるときにフリースを脱いだ。下ってくると相対的に前穂北尾根が高く見えかっこいい。

 ザイテングラートからトラバース道に入り、涸沢小屋への道を分け、涸沢のテントに戻った。途中ナナカマドがたくさんあったが、葉はいずれも茶色に変色し、くしゃくしゃに小さくなっていた。真っ赤なナナカマドと涸沢槍を対比した写真をよく見かけるのだが、今年は早くに霜が降りてしまい、ダメになってしまったようだ。

ナナカマド
10/9 くしゃくしゃに枯れたナナカマドと涸沢槍。
涸沢
10/9 涸沢のテント場にたどりついた。

 テントには早くに戻った奥穂パーティーが鍋を作って待っていた。聞くと涸沢から奥穂往復の予定だったが、3人とも足並みが揃っており、渋滞もなかったため、北穂を経由して涸沢に戻ってきたそうだ。それでもテントに戻ってきたのは14時とのことで相当早い。それにしても渋滞がなかったというのは驚いた。昼過ぎに渋滞に巻き込まれた私たちは「朝はもっと混んでいたんだろうね」と話していたのだが、意外と登山者が分散していたようだ。

 水汲みのついでに涸沢ヒュッテで生ビールを買い、こぼさないようにテントに運んで乾杯をした。夜は野菜たっぷりの鍋を食べ、21:50に就寝した。

3日目

2011年10月10日(月) 快晴

涸沢…横尾…徳沢…明神…上高地=沢渡岩見平=立川(解散)

コースタイム
涸沢3:00起床
5:10
本谷橋6:17
6:27
横尾7:20
7:30
徳沢8:15
明神8:50
9:07
上高地バスターミナル10:00
10:06

 この日は帰るだけ。晴れの3連休で渋滞が予想されるため、早めに起きて出発する。昨日飲んだビールジョッキを返すために涸沢ヒュッテに寄って下る。下りはじめてすぐパノラマ新道が分かれるが、奥又白谷がガレていて歩きにくいので、予定通り横尾経由で下る。

 小屋泊の人たちよりも早めの出発だからか登りのときほど混んでいない。昨日のうちに帰ってしまった人たちもいるのだろう。1時間ほどで本谷橋に下り着いて一休み。さらになだらかな道を歩く。3連休3日目のわりに登ってくる人がいて、優雅な休みの取り方にうらやましくなる。

本谷橋
10/10 本谷橋と屏風岩。
前穂高岳
10/10 横尾付近から前穂高岳を振り返る。

 横尾に着くと、霜が降りていて涸沢よりも寒い。トイレ休憩して早く出発する。早く上高地に下りたいので徳沢での休憩をカットし、明神へ急ぐ。横尾から2時間半で上高地に下りつき、デポってあった着替えを回収してバスターミナルに向かう。上高地のすぐ裏手にあって登られていない不遇な山、六百山はどこから登ればいいんだろうとHさんと話す。そんなことをしていたら後ろを歩いていたはずのKさんが、いつのまにか前を歩いていた。

 ちょうど10:00に出る沢渡行きのバスがあり、1200円の乗車券を買ってすぐ乗る。かなり混んだ車内でほとんどの席が埋まっていた。帝国ホテルで乗ってくる客や大正池で降りる客もいて意外と車内はバタバタしていた。沢渡まで40分ほどであまり眠くもなかったが、釜トンネルを抜けてしばらくでいつのまにやら寝てしまった。

 気がつくと沢渡岩見平バス停。Kさんの車を駐車しているバス停で下車。降りてから1分ほどして着替えをバス車内に忘れたことに気がつく。バス停の係員さんに問い合わせ、バス終点の沢渡大橋にも寄ったが、乗客が多く係員さんが忙しくて忘れ物の回収はできなかった。沢渡大橋バス停のすぐ近くの御食事処しもまきに寄り、風呂(500円)を浴びてそばを食べる。幸い今回はまったく雨の降らないドライな山行だったので着替えには困らなかった。

 あとは中央道経由で帰京。3連休最後の日とあって小仏トンネルから17kmの渋滞につかまり立川に着いたのは16時半であった。

おわりに

 数日前の積雪の影響を懸念していたが、結果的に先行者のトレースの確認の利点があり、凍っているところはなかったので目立った欠点はなかった。天気も快晴無風で快適な登攀であった。

 3峰の登攀ではA0で登ってしまった箇所がいくつかあり、もう少しがんばる余地がありそうだ。また、アルペンガイドの示す「左側のルート」も気になる。


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