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2010年秋 - 浅間山周辺・鳥居峠〜車坂峠


2010年10月16日(土)〜10月17日(日)
場所
長野県上田市(旧小県郡真田町)、東御市(旧小県郡東部町)、小諸市、北佐久郡御代田町、群馬県吾妻郡嬬恋村
ルート
10月16日
上野=上田=菅平口バス停…鳥居峠…湯ノ丸山…地蔵峠(泊)
10月17日
地蔵峠…篭ノ登山…高峰温泉…車坂峠=小諸=軽井沢=上野
参加者
中山
参考文献

はじめに

 先週は上信越・野反湖〜稲包山へ行き、雨の中ヤブを漕ぐという苦行をこなしたのだが、まだ雪の降らぬうちに県境縦走を進めておきたいと思い、今週も計画した。

 はじめは栃木・福島県境の黒岩山〜田代山を考えたのだが、帰りの交通機関がない点、次の枯木山を見越した打ち切り地点までは3日欲しい点を考え、他の場所にした。次に浮かんだのが、今回の鳥居峠〜車坂峠である。登山道と林道が発達しているのでいつでも縦走は可能なのだが、先週つらい思いをしたこともあり、今回は比較的容易な鳥居峠〜車坂峠を歩くことにした。

 今回歩いた浅間山西山麓の山は地蔵峠、車坂峠に車道が通じており、その間を湯ノ丸高峰林道がつなぐなど県境稜線としてはひらけている。しかし、今回歩いたルートのうち、鳥居峠〜角間峠、地蔵峠〜西篭ノ登山は道がない。ヤブこぎを余儀なく行ったが、特に鳥居峠〜角間峠は思いのほか厳しい笹ヤブであった。

1日目

2010年10月16日(土) 晴れ

上野=上田=菅平口バス停…鳥居峠…湯ノ丸山…地蔵峠(泊)

コースタイム
菅平口バス停8:52
鳥居峠10:02
10:18
1480m車道分かれ10:44
大塚山1620m11:48
12:05
奥和熊山1780m12:56
大ヤリ1830m13:52
14:08
角間山西の1930m峰14:40
14:46
角間峠14:57
15:00
湯ノ丸山15:45
15:58
地蔵峠16:33
19:00就寝

 昨年の四阿山と同様、朝一番の長野新幹線で上田へ向かう。上野駅であさま501号を待っている間、ザックの天蓋に入れた野菜ジュースを飲もうと思ったが、天蓋のファスナーが半分ほど空いているのに気づく。野菜ジュースだけでなく、ヘッドランプ、本を失ってしまった。野菜ジュースと本は山になくてもいいが、ヘッドランプは山で使うので少々困った。なお、帰りの道でそれらが落ちていないか探しながら帰ったが、ひとつも見つけられなかった。しかも朝から時計の表示がなぜか2005年1月1日0:00にリセットされていて時間のセットにとまどう。

 上田駅で下車。昨年サマーウォーズの垂れ幕がかかっていたバス停には、サマーウォーズだけでなく、戦国バサラの垂れ幕までかかっていた。いったい上田はどこへ行こうとしているのだろう。駅前のローソンでヘッドランプの代わりに懐中電灯を探すが980円と高いのでやめた。地蔵峠で幕営すれば明かりは得られるだろう。バスを待つ間、靴を履く。菅平高原行きのバスが来たと思ったらそこにも戦国バサラのラッピングがあった。

 去年はバスに登山者がいなかったが、今年は10人ほど乗っている。話を聞いているとどうやらみんな菅平高原へ行くようだ。私は菅平口で下車。上田駅から37分、910円。国道144号線に沿って鳥居峠へ向かう。往来する車は多い。昔は鳥居峠を越える路線バスも走っていたそうだ。1時間強で鳥居峠に到着。

 時刻は10時。パンにチョコレートクリームを塗りながら地図を見るが、角間峠までヤブなので今日は地蔵峠までしか行けないだろう。ヘッドランプもないし、しかたあるまい。四阿山側にある登山届入れに今回の計画書を投函しておく。去年開いていたゲートは工事車両通行のためとかで閉鎖されていた。

鳥居峠
10/16 これから進む鳥居峠南側の林道を眺める。
四阿山
10/16 キャベツ畑から四阿山を振り返る。

 鳥居峠から角間峠へ向かう。エアリアマップには「登山コースでない小道」として薄いグレーの破線が伸びている。はじめは農道らしき太い道を行く。すぐに道は群馬側にそれていき、代わりに畑の縁を通る細い舗装道が県境に伸びる。キャベツ畑の向こう側には四阿山が大きく山麓を広げている。その細い道も標高1410m付近で群馬側に逸れ、今度は未舗装の笹ヤブに囲われた道が県境に続く。この道はしばらく行くと完全に笹に埋もれてしまう。ひどいところは手でかき分けないと進めない。車が入るのは無理だろう。標高1440.7mの三角点は気付かなかった。標高1480mでその道も山麓を巻くように群馬側へずれていってしまうため、そこから道のないヤブこぎが始まる。軍手をはめていたらシカが2頭群馬側から長野側へ越えていった。

林道
10/16 林道入口。
ヤブ
10/16 稜線をそれる林道(左)から右のヤブに入る。

 いきなり背丈高さの笹に迎えられる。しかも潅木を避けながらの登高で思いのほかつらい。靴ひももすぐほどける。なんとか1560mのピークまで達すると稜線は東寄りに緩やかに下る。笹ヤブもこころなしか薄くなる。次の1560mピークの登りにかかると腰くらいの高さまで笹が減る。ヤブの薄いところは長野側から尾根を合わせる1590m付近まで続く。そこから大塚山の登りは肩くらいの高さの笹ヤブ。左手を見ると四阿山と秋晴れの空が美しい。

笹ヤブ
10/16 いきなり笹ヤブの洗礼を浴びる。
1560mのピーク
10/16 1560mのピーク付近。ヤブ薄め。
大塚山
10/16 大塚山山頂。広い。看板見つからず。
大塚山
10/16 大塚山から下ったところ。ササだけのヤブ。

 のっぺりと広い大塚山でひと休み。看板などは見つけられなかった。下りは尾根がはっきりとしないので右へ左へジグザグに下る。鞍部までは潅木がなく東側の展望が開け、小池川源頭を挟んで角間山北の尾根が見えた。そこから奥和熊山への登り。はじめは急な登り。赤テープや白いスズランテープなど目印はいくつかあるが、道はない。笹ヤブは胸から肩の高さ。上部は尾根が細くなる。樹木もあって避けるのが面倒。奥和熊山はエアリアマップには「小ヤリ」と示された1780mの標高点。山頂には小さな木の看板と2010年5月8日に訪れたことを示すピンクのテープがあった。5月だともう雪はないと思うのだが。

奥和熊山
10/16 奥和熊山の登り。はちみつレモンの空き缶が枝にかけてあった。
奥和熊山
10/16 奥和熊山山頂。

 奥和熊山から大ヤリへ向かう。奥和熊山の下りは笹の中に倒木が転がっており、何度もつまづきそうになる。シラカバの林に赤や黄色の木々が映える。鞍部付近は腰くらいの笹で歩きやすい。小池川源頭を挟んで角間山の斜面もまた色づいて美しい。

奥和熊山
10/16 奥和熊山の下り。笹の下に倒木があり、歩きにくい。
角間山
10/16 大ヤリの登りから見た角間山。カラマツと笹が美しい。

 大ヤリの登りも奥和熊山の上部と同様、細い尾根の登りが続く。笹ヤブが深く、場所によっては背丈を越える。上部は傾斜が緩やかになり、しかも小ピークが2つほどあるため、偽ピークにだまされる。その偽ピークのひとつで長野側からピークの上に立つと群馬側をザザザザザと逃げるように下っていく音がした。姿は見えなかったが、シカのように軽快に飛び跳ねる音ではなかったのでクマだったのかもしれない。去年四阿山でクマを見かけたのを思い出す。

大ヤリ
10/16 大ヤリの登り。場所により背丈を越える笹ヤブがある。
大ヤリ
10/16 大ヤリから角間山西の1930m峰の登り。小さな谷がある。

 そこからしばらくで大ヤリ。大ヤリは特に看板もなく、小池川源頭は広い笹っぱらになっていてシカでも飛び跳ねていそうだったが、動物は見えなかった。また水の流れも見えなかった。大ヤリから角間山西の1930m峰へ登る。北側斜面だからか少し笹が濡れていて冷たい。角間山西の1930m峰の登りには小さな谷があり、はじめは北側の尾根を登っていた。なんとなく谷の方がヤブが薄そうに見えてそっちに下るが、谷には胸くらいのヤブが続き、あえぐように登る。なんとか辿りついた角間山西の1930m峰は笹がはげていて錆びたポールが立っている。ここで靴ひもを結び直す。角間山の方からチリンチリンと鈴の音が聞こえ、登山道も近そうだ。

角間山西の1930m峰
10/16 角間山西の1930m峰の登り。笹が広がっている。
角間山西の1930m峰
10/16 角間山西の1930m峰。錆びたポールが立っている。

 角間山西の1930m峰から角間峠へ下る。長野側がカラマツの植林、群馬側が笹原にポツポツとシラカバが生えている。カラマツの植林の方が笹が薄いのでそこを選んで下る。下りきると角間峠。峠にはあずまやとテーブル、ベンチ、案内看板があった。角間温泉への道は笹で埋もれており、通行止めの看板とロープがあった。時刻は15時。人影はない。

角間山西の1930m峰
10/16 角間山西の1930m峰からの下り。笹の低いところを選んで下る。
角間峠
10/16 角間峠にはあずまやがあった。

 角間峠から湯ノ丸山へ登る。はじめ道は少々ヤブっぽいかと思ったが、しばらく歩くと歩きやすい道が続く。最初は急な登りだが、あとは緩やかに登る。三角点峰の手前から視界が開ける。地蔵峠付近のなだらかな平原とその奥に続く籠ノ登山、黒斑山、浅間山が見えた。三角点峰付近は岩がゴロゴロして歩きにくい。三角点峰からよく整備された広い尾根を行くと湯ノ丸山最高点に達した。

湯ノ丸山
10/16 湯ノ丸山の登り。山頂部は平たい。
湯ノ丸山
10/16 湯ノ丸山にて籠ノ登山を背景に私。

 湯ノ丸山最高点は八ヶ岳の編笠山山頂のような石の山頂。展望があるが、不思議と浅間山方面しか見ていない。それだけ浅間山が近くて大きいからだろう。ここも人がいなかったのでタイマーで写真を撮った。日差しはあるが、日が傾きかけて西風が寒い。山頂の東側で地蔵峠を眺めながらパンを食べる。

 湯ノ丸山から地蔵峠へ下る。はじめはなだらかな下りだが、しばらくで石が出た急な下りになる。下りの途中でカップルが語らっていたが、なんであんな登山道の途中でおしゃべりしていたのだろう。鐘のある分岐を過ぎる。このあたりには牧場の柵があるが、動物の気配はない。こんなに広くて管理しきれるのだろうか。1847.3m三角点峰からはスキー場を下り、地蔵峠に出る。

リフト
10/16 リフトに沿って地蔵峠ヘ下る。
地蔵峠
10/16 地蔵峠のトイレの裏にツェルトを張る。

 地蔵峠は売店が2軒、宿が湯の丸高原ホテル1軒、公衆トイレが1つ。ドライブだったりトラック輸送だったりで車通りは多く、駐車場も広い。時刻は16時半。まだ明るいがヘッドランプがないので人の灯りのある地蔵峠で幕営することにする。

 しかし、幕営地が難しい。ヘッドランプがないので人の灯りの近くにツェルトを張りたいが、建物の近くに張ると不審がられて警察を呼ばれてしまう。とりあえずメシを炊きながら悩む中、ふと空を見上げると空の雲が赤く彩られていた。周りを見るとだいぶ暗い。その中でトイレの裏手がちょうど平らでトイレの灯りが漏れていた。ここに張ることにする。張ってみると文字が読めるくらい明るい。水もトイレで手に入るし、快適な環境だ。

 快適な幕営地を見つけ、メシを食べ、トイレで歯を磨き、山にしては健康的な夜を過ごせた。19時就寝。

2日目

2010年10月17日(日) くもり

地蔵峠…篭ノ登山…高峰温泉…車坂峠=小諸=軽井沢=上野

コースタイム
地蔵峠4:16起床
5:45
西篭ノ登山7:12
7:16
東篭ノ登山7:30
水ノ塔山8:00
8:09
うぐいす展望台8:30
高峰温泉8:37
車坂峠9:16
10:05

 夜中、外は寒かったが、シュラフの中は暖かかった。暑くて10時頃起きる。朝は4時に起きるが、まだ暗いし、シュラフの外は寒いので二度寝する。4:16に改めて起きて、ツェルトから首を出しながらメシを炊く。ふりかけをかけてみそ汁と一緒に食べる。そうこうしているうちにすっかり明るくなってしまった。5:45出発。

 地蔵峠から西篭ノ登山へは県境は分水嶺から離れ、まっすぐ定規で引いたような線になっている。はじめは県境に沿った車道を歩き、車道が右に折れるところで道を離れる。そこにはなんと「山のルールを守りましょう」という登山者に向けた看板があった。25,000分の1地形図にもエアリアマップにも載っていない道があるのだろうか。期待はふくらむ。

地蔵峠
10/17 県境が車道から離れるところ。
地蔵峠
10/17 笹の中の踏み跡を歩く。

 県境に沿って少し入ると笹の中に道がある。ただ、それは電波塔の設備の巡視路のようだ。その先は笹に覆われているものの、足元には道がある。カラマツの中の道を歩いて行くと、スキー場に沿って伸びているようだが、しばらくするとスキー場からも離れ、湯尻沢の源頭の少し上を登っていく。

湯尻川源頭
10/17 涸れている湯尻川源頭。
西篭ノ登山
10/17 西篭ノ登山の登り。はじめは薄い笹ヤブのカラマツ林。

 県境は湯尻沢の源頭を突っ切って西篭ノ登山へまっすぐ登っているので道を離れて沢へ下る。沢はすぐ下にあり、水は流れていなかった。集水面積は広いが、地盤が火山礫のためだろうか。涸れ沢を渡り、西篭ノ登山にとりつく。西篭ノ登山の登りは470mの標高差。道があってもつらい登りだ。しかし、取り付いてヒザほどの高さの笹ヤブを登ると、ヤブの高さは足首くらいになった。場所によっては草が生えていないところもある。キノコも見つけた。

西篭ノ登山
10/17 標高2000m付近からシャクナゲが出てきて登りにくい。
西篭ノ登山
10/17 標高2150m付近からガレ場を登る。

 標高2000mに達するとカラマツとシャクナゲのヤブになり登りにくい。しかし、2150mからガレ場になりガレ場をつないで歩けば稜線に達することができる。振り返ると西の空が晴れ、北アルプスの後立山連峰に日差しが差していた。稜線には小桟敷山方面から登る道があった。黄色ペンキの矢印があったが、下までつづいているのだろうか。そこから少し登ると西篭ノ登山の山頂に着いた。やっと着いた山頂なので休みたいのだが、南側が開けていて風が冷たい。しかたないのでもう少し歩いてから休むことにする。

西篭ノ登山
10/17 西篭ノ登山の稜線。小棧敷山方面から登る道に黄色ペンキが付いていた。
東篭ノ登山
10/17 東篭ノ登山山頂と背景に浅間山。

 西篭ノ登山から東篭ノ登山まで少し下って少し登る。エアリアマップには40分とあるが、15分で着いた。エアリアマップの時間はだいぶ甘く見てあるようだ。東篭ノ登山から水ノ塔山までは少し下って登り返す。稜線南側の赤ゾレが目立つ。

水ノ塔山
10/17 水ノ塔山の赤ゾレ。
水ノ塔山
10/17 水ノ塔山からの下り。アサマ2000スキー場が見える。

 水ノ塔山への登りは群馬側から巻いて登る。シャクナゲの林の中でなんとなく瑞牆山の山頂に似ている。向こうから単独行がやってきた。今日最初の登山者だ。あいさつを交わして通り過ぎる。水ノ塔山も風が吹いていて寒いが、樹林帯の際で休む。カッパを着て出発。水ノ塔山から一気に下る。左手に蛇骨山から黒斑山までの浅間山外輪山が大きい。下り始めると高峰温泉からとおぼしき人が続々と登ってくる。うぐいす展望台に登り返すところでは20人の団体さんに会った。

 高峰温泉に出る。ランプの宿という看板のわりに電線が引いてあるし、立派な2階建ての建物だった。でもこんな稜線で温泉が出るのは不思議だ。この高峰温泉はバスの終点になっており、この時期は1日2便であった。バスの時刻を確認して、粒ヶ平経由で車坂峠へ向かう。車道を少し歩くとアサマ2000スキー場のゲレンデ。その際に登山道が伸びている。急登で高峰山分岐の粒ヶ平。そこから平らな笹原を下り、車坂峠に着いた。

粒ヶ平
10/17 高峰山分岐の粒ヶ平。
車坂峠
10/17 車坂峠に下山。

 車坂峠には長野、群馬両県ともに車道が伸びており、立派な高峰高原ホテルがあった。バスは高峰温泉からの折り返しのバスがあり、小諸駅経由で佐久平駅まで。現在時刻は9:16、次のバスは10:02。いまから浅間山方面へ登る人がいるが、私はここで今日の山行を打ち切ることにした。前掛山までの往復では次の15:52のバスに間に合わないし、浅間山そのものは登山規制がかかっている。車坂峠へはバスが通じているし、また来ることにしよう。そうこうしている間も自家用車が次々と登ってくる。ドライブにもハイキングにも親しまれている山のようだ。

 高峰高原ホテルの風呂に入ろうと思ったが11時からであった。ヒマなのでお湯を沸かして紅茶を飲んだ。南側は展望がよく、八ヶ岳、奥秩父、富士山のシルエットが見えた。北側には高峰高原ビジターセンターというこれまた立派な建物があり、自然案内に加えてレストランと簡単な山道具が売られていた。小諸からやってきた高峰温泉折り返しのバスには15人ほどの登山客を乗せており、それぞれ山へ登っていった。

 10:02のバスは3分ほど遅れてやってきた。すでに10人ほど乗っており、5人ほどの観光客に紛れながら乗車し、山を下った。バスは佐久平行きだったが小諸で下車。約1時間、1020円。

 小諸から高速バスを検討したが適当な時間のバスがなく、とりあえず軽井沢へ移動、軽井沢で高速バスを探すもやはりなく、新幹線で帰京した。

おわりに

 秋晴れのいい気候であった。鳥居峠から角間峠までは笹ヤブ、また地蔵峠から西篭ノ登山までも薄いがヤブであった。家から出たときにヘッドランプをおっことしたのは失敗だったが、地蔵峠が灯りとトイレのある場所でよかった。

 今回、縦走の向きは鳥居峠から車坂峠とした。その理由はヤブ区間の鳥居峠〜角間峠を登りにとるため。稜線がなだらかなため、下りにすると先週の稲包山のように鳥居峠に出られないおそれがあるからだ。とくにここの場合、道を誤ると帰りのバスがなくなってしまう。また、四阿山に登ったときと同じアプローチを取れるので、調べが楽だった。

 鳥居峠から角間峠までの笹ヤブは全体的に胸ほどの高さの笹ヤブであり、登りはけっこうきつい。雪の季節の方がいいだろう。地蔵峠から西篭ノ登山までのヤブはわりと薄く、思ったよりは楽であった。


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