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2010年秋 - 上越・谷川岳西黒尾根


2010年10月2日(土)
場所
群馬県利根郡みなかみ町(旧・水上町)
ルート
谷川岳ロープウェイ土合口…西黒尾根…谷川岳トマの耳…西黒尾根…谷川岳ロープウェイ土合口
参加者
K、中山
参考文献
「アルペンガイド3 上信越の山」(山と渓谷社,1994)

はじめに

 谷川岳は群馬県と新潟県の県境に位置する標高1977mの山である。岩登りで有名であるが、一般ルートも多く開設されており、天神尾根、西黒尾根、巌剛新道、中ゴー尾根、茂倉新道などがある。その中でも天神尾根についで人気の高い西黒尾根を登ってきた。

 谷川岳にはいろんなルートから登っているが、自分でも意外なことに西黒尾根は登ったことがなかった。今回1ヶ月ぶりの山で足ならしができてよかった。

日帰り

2010年10月2日(土) くもり

谷川岳ロープウェイ土合口…西黒尾根…谷川岳トマの耳…西黒尾根…谷川岳ロープウェイ土合口

コースタイム
ロープウェイ土合口9:10
9:30
1400m付近10:30
10:45
谷川岳トマの耳11:45
12:03
ラクダの背12:51
13:04
1140m峰13:47
13:50
ロープウェイ土合口14:30
14:38

 朝7時東所沢駅集合。関越に乗って約2時間でロープウェイ土合口駅。紅葉の季節は車が混むからか、登山指導センターから先は通行止めとなっていた。ロープウェイの駐車場に駐車して出発。

 今回の予定は幽ノ沢右俣V字状岸壁右ルートだったが、ザイルを忘れたため谷川岳の西黒尾根往復に変更する。出発してすぐ、ロープウェイ乗り口の廊下からKさんを呼ぶ声が聞こえた。Kさんの職場の人らしい。偶然でお互いに谷川岳に登ることを伝えて私たちは西黒尾根へ向かった。

取り付き
10/2 西黒尾根の取り付き。ブナなどの樹林帯の中を登る。
ガマズミ
10/2 色づき始めたガマズミ。紅葉はごく一部。

 谷川岳登山指導センターから西黒尾根の取り付きはすぐである。そこで私が西黒尾根は初めてであることに気がついた。谷川岳自体は何度か登っているので自分でも意外であった。少し登ると水場があった。ブナなどの明るい広葉樹林の中を急登する。10月になったが紅葉はまだで、ときおりガマズミが赤かったり、カエデかなんかが黄色かったりする。

 1400m付近で樹林帯を抜け、西黒沢に面した露岩で休む。天気は晴れだが国境稜線はくもっている。正面に天神平が見えるが一部はガスに隠れていた。毎年雪上訓練を行うマチガ沢にはもう雪が残っていなかった。

露岩
10/2 1400m付近の露岩で休む。
鎖場
10/2 鎖場を登る。

 樹林帯を抜けてからは谷川岳らしく岩の尾根になる。鎖場も何箇所か現れ、慎重に越える。リンドウとウメバチソウがところどころに咲いていた。ラクダの背を越えると西黒尾根の岩場を仰瞰できる。ところどころに登山者が見える。すでに下っている人もいる。ガレ沢のコルで巌剛新道を合わせる。

リンドウ
10/2 リンドウ。
ウメバチソウ
10/2 ウメバチソウ。
西黒尾根
10/2 ラクダの背から西黒尾根を仰瞰。山頂部はガスがかかっている。
西黒尾根
10/2 西黒尾根の岩場を登る。

 岩場をグイグイと登る。ザンゲ岩のあたりからガスになる。やがて天神尾根と合流して谷川岳トマの耳。山頂はガスで風も強かったが、人がたくさんで休む場所がないくらいだった。トマの耳にはロープウェイでKさんに声をかけた同じ職場の人がいて、カップ麺を食べていた。私たちもそこで休む。話しをして3人で西黒尾根を下ることにする。

谷川岳トマの耳
10/2 谷川岳トマの耳。人で混雑している。
西黒尾根
10/2 西黒尾根を下る。

 西黒尾根を下る。みんなが歩いて角が丸くなった岩はすべりやすく慎重に下る。ラクダの背、1140m峰付近で休んだ。下の方は天気がよくて、白毛門から笠ヶ岳、朝日岳、七ツ小屋山の稜線が見えた。途中、ヘビがひなたぼっこをしていたのか、ニョロニョロと這っていて驚いた。ロープウェイ土合口駅ではマイタケ、ナメコ、栗、クルミなどが売られていた。私はナメコ380円を買った。少々高いがその分、スーパーで売っているものよりずっと多い。

朝日岳
10/2 朝日岳、笠ヶ岳、白毛門が見える。
西黒尾根
10/2 ラクダの背から振り向くと国境稜線のガスがとれていた。
鎖場
10/2 鎖場を下る。
西黒尾根
10/2 西黒尾根下部の樹林帯を下る。

 帰りは上牧風和の湯に入り、そこでKさんの職場の人と分かれて関越道を東京へ戻った。

おわりに

 予定の岩登りに行けなかったのは残念だったが、久しぶりに山で体を動かせてよかった。初めての西黒尾根だったが、ロープウェイを使う天神尾根とそんなに労力は変わらないような気がした。まだ紅葉が始まっていないのに人が多かったのには驚いた。


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