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2010年秋 - 千葉県・香取市小見川〜成田市滑河


2010年11月6日(土)
場所
千葉県香取市、香取郡神崎町、成田市、茨城県神栖市、潮来市、稲敷市、稲敷郡河内町
コース
JR成田線小見川駅…小見川大橋…北利根橋…水郷大橋…常総大橋…JR成田線滑河駅
参加者
単独行
天気
晴れ
参考文献
歩行距離
 42.2km

はじめに

 久しぶりに千葉県と茨城県の県境を歩いてきた。

 小見川から先、県境は利根川沿いではなく、利根川の北にある常陸利根川という川沿いに伸びる。このため、できるだけ県境に忠実に常陸利根川沿いに歩いた。水郷大橋からは県境は元通り利根川沿いになるが、一部、利根川左岸に香取市が食い込んでおり、そこは県境沿いに歩いた。

 常陸利根川が県境になっている理由は以下による。

 1885(明治18)年7月の大雨で、千葉県押砂村(現・茨城県稲敷市)の堤防が決壊したため、利根川北岸地域に甚大な被害をおよぼした。この堤防の修築工事には多額の費用を要する。だが、この工事によって利益を受けるのは千葉県民ではなく、むしろ茨城県民なのだ。そのため、利根川の北岸地域を茨城県に管轄換えすべきだという意見が急浮上。それに反対する住民とのあいだで激しい攻防が繰り広げられてきた。

浅井建爾「知らなかった!驚いた!日本全国「県境」の謎」(実業之日本社,2007)P.130

 その後、1897(明治30)年3月に「千葉県茨城県境界変更法律案」が衆議院を通過したものの、貴族院で否決された。その後、県境を横利根川とする修正案を政府が提出したことにより両派は歩み寄り、法案は可決、茨城県への移管は1899(明治32)年4月に実施された、ということである。

 なんにせよ、利根川、常陸利根川、横利根川、古利根川、新利根川など、いろんな利根川があってややこしい。

日帰り

2010年11月6日(土)

JR成田線小見川駅…小見川大橋…北利根橋…水郷大橋…常総大橋…JR成田線滑河駅

コースタイム
JR成田線小見川駅8:19
8:20
小見川大橋南詰8:46
息栖大橋南詰9:00
水機構新附洲機場9:54
潮来大橋
ローソン佐原扇島店
11:04
11:17
水機構新横利根機場11:52
アピタ佐原東店13:00
横利根閘門13:05
水郷大橋13:15
大利根東公園13:36
霞ヶ浦導水利根機場14:06
河口から45キロポスト14:20
神崎大橋北詰15:03
15:10
河口から50キロポスト15:20
圏央道利根川渡河橋15:35
常総大橋北詰16:17
JR成田線滑河駅16:25
16:28

 ただの散歩なので写真だけ。

小見川駅
11/6 JR成田線小見川駅から出発。
小見川大橋
11/6 小見川大橋を渡る。
常陸利根川
11/6 常陸利根川沿いの土手道を歩いてたらカラスが集まっていた。
外浪逆浦
11/6 常陸利根川(外浪逆浦)の看板。
水機構新附洲機場
11/6 水機構新附洲機場。
コスモス
11/6 香取市附洲新田付近のコスモス。このあたりは県境が陸地を通る。
香取市磯山付近
11/6 香取市磯山付近の県境。半割管は地面より少し高い。上水道に使っていたのだろうか。奥の高架は東関道。Mouseoverで県境表示。
鹿島線
11/6 4両編成の鹿島線が常陸利根川を渡る。
潮来大橋
11/6 潮来大橋。橋のたもとのローソン佐原扇島店でカップラーメンを食べる。
サーフィン
11/6 プレジャーボートに引っ張られてサーフィンしている人がいた。
水機構新横利根機場
11/6 水機構新横利根機場。ここから常陸利根川と利根川を結ぶ横利根川沿いを歩く。
横利根閘門
11/6 釣り師が高密度に並ぶ横利根閘門。
香取市石納付近
11/6 香取市石納付近。利根川左岸に千葉県が食い込んでいる。Mouseoverで県境表示。
霞ヶ浦導水利根機場
11/6 霞ヶ浦導水利根機場。利根川の水を霞ヶ浦に送る導水管があるらしい。
神崎大橋
11/6 神崎大橋が見えてきた。
50キロポスト
11/6 河口から50キロポスト。
圏央道利根川渡河橋
11/6 建設中の圏央道利根川渡河橋。
送電線
11/6 鏡のようにおだやかな利根川と送電線、そして成田空港へ向かう飛行機。
牛
11/6 河川敷に牛が放牧されていた。
夕焼け
11/6 送電線と夕焼け。
常総大橋
11/6 常総大橋を渡る。携帯で調べると10分後に列車が来るのが分かり、走って渡る。
JR成田線滑河駅
11/6 JR成田線滑河駅に到着。すぐに列車に乗る。

おわりに

 前回の「おわりに」では銚子市銚子〜香取市小見川では、次は潮来まで歩くか、佐原まで歩くか、もっと先まで歩くかと書いたが、早く出発することで佐原を越えて滑河まで歩くことができた。

 今回は42.2km。歩行時間は休みを除いて7時間40分。平均の速さは42.2 km / 7.66 h = 5.5 km / h。久しぶりに長く歩いたので、足の裏が痛い。

 県境に近い滑河駅で終えることができたので、次は県境までのアプローチが容易である。次にアプローチのよいところは成田線の木下か布佐なのだが、もう少し先まで行きたい。

(2010年11月6日記す)


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