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2008年冬 - 奥多摩・本仁田山平石尾根&花折戸尾根


2008年1月19日(土)
場所
東京都西多摩郡奥多摩町/奥多摩
コース
奥多摩駅=大沢バス停…平石尾根…本仁田山…チクマ山…花折戸尾根…鳩ノ巣駅
参加者
単独行
天気
くもりのち晴れ
参考文献
08奥多摩・本仁田山の地図

はじめに

 最近山に登っていないのと天気がよいのとで山に行きたくなり、適当に場所を選んで本仁田山を登ることにした。

 本仁田山は奥多摩駅のすぐ北側に位置する標高1225mの山である。奥多摩駅や鳩ノ巣駅など駅から登れる手軽な山である。私も2回登ったことがある。「アルペンガイド」にも紹介されるように奥多摩駅からの大休場尾根と鳩ノ巣駅からの杉ノ殿尾根がメジャーだが、この日は人の少ない本仁田山のマイナールートである平石尾根を登り、花折戸尾根を下った。

日帰り

2008年1月19日(土) くもりのち晴れ

奥多摩駅=大沢バス停…平石尾根…本仁田山…チクマ山…花折戸尾根…鳩ノ巣駅

コースタイム
大沢バス停8:46
平石尾根
送電線塔
9:18
9:26
754m標高点9:35
平石山1075m峰10:16
本仁田山10:43
10:58
チクマ山1040m11:20
鳩ノ巣駅12:10

 JR青梅線終点奥多摩駅で下車し、東日原行きのバスに乗り換え。季節柄、乗客は少なく座席が埋まって立ちが4,5人程度だ。川乗橋手前の大沢バス停で降りる。乗客では最初の下車になった。

 カメラを取り出し、バス停の写真を撮ろうとしたらバッテリーがない。充電器に入れっぱなしだった。残念だが今日は写真なしで登ろう。日原川上流へ向かって歩き、平石橋を渡る。渡ってすぐ右に平石山荘への道を分けるのでこれをたどる。平石山荘の手前で平石尾根への道が分かれる。分岐には「平石尾根を経て阿寺沢へ」とある。この道をたどると平石山荘の裏手の斜面を延々と登る。

 ガケ崩れ防止のようなフェンスの間を縫って登ると植林帯へ。暗い植林帯をジグザグに登る。かなり急な登りだが、道はしっかりしている。平石尾根上に出るとそこには送電線塔が建っている。だいぶ急な登りだったのでここで一本とる。が、北から吹く風がものすごく冷たい。ほおに突き刺すように当たる。あんまり落ち着いて休んでいられず、10分足らずで出発。すこしぜんそくの症状が出ているので苦しい。

 尾根に沿って登り初めてすぐ阿寺沢へ道を分ける。指導標は立派だったが、道はあやしい。一方の平石尾根に指導標はないが、道はしっかりしている。急登だが754m標高点で平らになっている。840m地点へ登る。寒さのあまり、カッパの上を着てフードをかぶる。それでも北風が冷たいのでフードの中で頭にタオルを巻く。840m地点を過ぎて少し下りがあり、1075m峰へ。途中、ちょっとした岩場とほこらがある。顔が冷たく、雪山みたいな気分だ。天気はよく、北に川乗山が見える。

 標高1000m付近から雪が現れる。3cmほどしか積もっていないが、傾斜が急なのですべりやすい。平らな平石山1075m峰に着くと南側が植林帯になる。平坦な山頂の片隅に看板が一つある。25,000分の1地形図「奥多摩湖」では1075m東の鞍部で阿寺沢から道が登ってきているが、道は暗くてよく分からない。ただ木に赤テープが巻いてあった。

 1075m峰から小さく登っていくと本仁田山直前に林業用のモノレールが尾根を横切り、北へ向かっていた。その先で登山道に合流し、すぐ本仁田山の山頂に着いた。寒いけど天気はよいので誰かいるかと思ったが、誰もいなかった。山頂は北向きでないので北風はないのだが、なんとなく西寄りの小屋に入り、休む。誰か来ないかなと思いながら行動食のエビせんなどをほおばるが誰も現れない。寒いので持ってきたテルモスの茶を飲んでいたら空になってしまった。それを機に下山する。

 下山には花折戸尾根をとることにした。大休場尾根もゴンザス尾根も下ったことがあるためである。本仁田山から少し南へ下るとチクマ山への道が分かれる。急な道を下ると向こうから登山者が。ひとりのおじさんだった。簡単に挨拶を交わして去る。今日会ったのはこのおじさんひとりであった。本仁田山でも人に会わなかったし、今日は入山者が少ない気がする。でも南側は北風がなく、あたたかい。

 チクマ山を過ぎ、すぐゴンザス尾根と花折戸尾根の分岐。今回は花折戸尾根を下る。標高850m付近は開けており、大岳山がよく見えた。軽快に道を下り、鳩ノ巣駅の青梅線トンネル上に出た。民家の犬に吠えられながら車道に出て下山。鳩ノ巣駅へ向かった。3時間30分の短い山行だった。

おわりに

 平石尾根も花折戸尾根もよく踏まれていて一般ルートとたいして変わらなかった。指導標が少ないが、読図さえできれば何の問題もないだろう。

 適当に選んで登ったのだが、北風に吹かれ思ったよりだいぶつらかった。久しぶりの山だったので、3時間半の短い山行でちょうどよかった。余談だが、このあと非常に眠くて帰りの電車で熟睡したあげく、家でも夕方16時から翌朝10時まで18時間寝てしまった。だいぶ疲れていたらしい。

(2008年1月20日記す)


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