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2007年冬 - 富士山(雪訓)


2007年12月1日(土)、2日(日)
場所
山梨県富士吉田市
コース
11月30日
立川駅集合=吉田口登山道・馬返し(泊)
12月1日
馬返し…五合目佐藤小屋…スバルライン終点上…小御岳流し2600m付近雪上訓練…スバルライン終点上(泊)
12月2日
スバルライン終点上(⇔吉田口七合目付近)…五合目佐藤小屋…馬返し=葭池温泉(解散)
参加者
K、Y、H、W、I、S、中山
天気
1日、2日とも晴れ
参考文献
06富士山の地図

はじめに

 都庁山岳部では雪山の訓練ということで毎年冬の始まりに富士山に登っている。去年に引き続き、私も参加した。例年は2泊3日のところ、今年はメンバーの都合で土日の1泊2日で山頂には登らなかった。

0日目

2007年11月30日(金)

立川駅集合=吉田口登山道・馬返し(泊)

 23:30、立川駅に集合。WさんとSさんの車に分乗して出発する。中央道を1時間半ほどで車道終点の馬返しに到着。テントを2張り張って就寝。

1日目

2007年12月1日(土) 晴れ

馬返し…五合目佐藤小屋…スバルライン終点上…小御岳流し2600m付近雪上訓練…スバルライン終点上(泊)

コースタイム
馬返し6:35起床
7:18
二合目御室浅間神社8:03
8:15
四合五勺910
9:28
五合目佐藤小屋10:05
10:15
スバルライン終点上10:45
11:35
2800m付近雪上訓練12:50
14:50
スバルライン終点上15:30
22:00就寝

 6:35起床。夜には他に2台の車と2張のテントがあったが、朝にはいなくなっていた。出発するところで高校の後輩の西槙君に会う。千葉大のパーティーで来たようだ。簡単にあいさつを交わし、先を行く。彼らとは五合目の佐藤小屋まで前後して歩いた。一合目を過ぎて二合目まで長い登り。二合目の御室浅間神社の脇で一本とる。林道細尾野線を過ぎて三合目。四合五勺の閉鎖された小屋の前で一本。説明板には時代によって四合目になったり、五合目になったりしたそうだ。天気がよく、三ツ峠山や奥秩父の山が見える。

二合目御室浅間神社
12/1 二合目御室浅間神社。
四合五勺
12/1 四合五勺の小屋(廃業)。Yさんが三ツ峠山を指差す。

 滝沢林道に出てしばらくで五合目佐藤小屋。千葉大を含む2パーティーほどが幕営していた。休んでいると8人ほどの大学生らしいパーティーが軽装で私たちの前を過ぎて行った。日帰りで雪訓だろうか。

滝沢林道
12/1 滝沢林道。山頂の雪はまばら。
五合目佐藤小屋
12/1 五合目佐藤小屋。気温は0℃と高い。

 佐藤小屋からスバルライン終点の河口湖口五合目まで林道を西へ向かう。今年は雪が少なく、林道にはわずかしか雪がない。吉田大沢も火山礫と雪が縞模様になっている。去年同様、今年もスバルラインが通じているようで、ときどき向こうからも人がやってくる。あるパーティーは「もう下りてきたんですか」と声をかけてきた。私はいぶかしげに「いやこれからですよ」と答えたが、後から考えるとスバルラインから往復したと思われたようだ。途中、吉田口六合目との分岐の泉ヶ滝も氷はわずかだった。

 河口湖口五合目について小御岳流し下のヤブに入る。去年と同じあたりにテントを張るが、五合目レストハウスの赤い屋根がだいぶ近い。去年はこんなに近かっただろうかと話す。

河口湖口五合目へ
12/1 佐藤小屋から河口湖口五合目へ。吉田大沢も雪が少ない。
幕営
12/1 河口湖口五合目上で幕営。

 小御岳流しへ雪上訓練に向かう。15分ほどでヤブの樹林帯を抜け、ザレた赤黒い斜面を登っていく。樹林帯を抜けると西風が強く、足下がふらつく。風上から顔を背けながら登っていくと2600m付近の傾斜がわずかに緩くなるところに出る。昨年アイゼンを出したあたりだが、雪はまばらでアイゼンを出してもしかたがない。雪訓のためにさらに高いところへ登る。2800m付近、小御岳流しの末端に雪だまりがあり、ここで雪訓を行う。

小御岳流し標高2600m
12/1 小御岳流し標高2600m付近。雪が少ない。
小御岳流し標高2800m
12/1 小御岳流し標高2800m付近。アイゼンを履く。

 アイゼンを履き、登下降の練習。今日は時間がなかったためザイルを出さず、登下降の練習に終始した。上下方向への登り下り、斜めの登り下り、小御岳流しの凹部の西側で岩と雪のミックスの登下降、つま先2本で立つ練習。1日で3000m近くまで登ったからか、途中で軽いめまいがしたので少し休ませてもらった。その間Yさん、Wさん、Sさんはずっと上の方に登っていた。

下ってくるメンバー
12/1 雪訓を終えて下ってくるメンバー。
戻る
12/1 ザックを置いたところに戻る。天気がよい。

 天気は非常によく、南アルプス、八ヶ岳、北アルプスが見えた。南アルプスと八ヶ岳には雪がなく、富士山同様今年は積雪が少ないようだ。14:50、2時間ほどで練習を切り上げて水づくり用の雪を袋に詰めて下山。

南アルプス
12/1 南アルプスも雪が積もっていない。
水作り用の雪
12/1 水作り用の雪を詰め込む。

 晩飯はぶた鍋。予定では9人だったが、KさんとSさんが抜けて7人になってしまったため、鍋の量が多く難儀した。

2日目

2007年12月2日(日) 晴れ

スバルライン終点上…馬返し=葭池温泉(解散)

コースタイム
スバルライン終点上6:20起床・朝飯
8:35〜12:30睡眠
13:10発
馬返し14:00

 朝起きると頭が痛かった。この日も練習して下山の予定だったが、私はテントで休ませてもらうことにした。8:35、他のみんなは吉田口七合目へ向かい、滑落停止等の練習。私はテントで寝ていた。

 12:30、みんなが戻ってくるころには頭痛は治っていた。テントをたたんで下山。途中Iさんがクリスマスリースを作るために樅の木の枝を拾っていた。帰りは葭池温泉に寄り、会計をすませて解散した。

おわりに

 高山病にかかったのか単に風邪をひいたのか頭痛があったので、体調管理に気をつけようと思った。2回目の富士山だったが、初めてのときと比べてあまり成長していないと感じた。アイゼンの蹴り込みもピッケルの突き立ても甘かった。経験が足りないと感じた。練習の回数を重ねる必要があると思う。

(2007年12月2日〜8日記す)


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