2003年春 - New Zealand旅行[32/37] - クライストチャーチ→シドニー

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2003年春 - New Zealand旅行[32/37]

クライストチャーチ→シドニー


28日目

2003年3月25日

クライストチャーチChrist Church→シドニーSydney | 機内泊(泊)

クライストチャーチChrist Churchの大聖堂Cathedral広場前にあるモニュメント

↑クライストチャーチChrist Churchの大聖堂Cathedral広場前にあるモニュメント

 今日は帰る日。9時にチェックアウトする。ザックを背負ってうろうろするのは疲れるので、大聖堂前でボーっとする。ちょっぴり今日が出発日の25日かどうか不安になる。10:15発のクライストチャーチ国際空港行きのバスに乗って国際南極センターInternational Antarctic Centreに向かう。乗るときに"Antarctic Centre"と告げた。空港までと同じ$4だった。

 大聖堂前から30分ほどで国際南極センターに着き、4人ほど降りた。入り口には皇太子夫妻のパネルがあった。しかも「愛子様に」と丈1mほどのペンギンのぬいぐるみを受け取る写真だった。そういや、3か月前に来たんだっけ。

 入ってもじもじしていると話しかけられた。料金など説明してくれた。ザックを入り口に置いて受付に話しかける。ここは国際学生証ISICを使ってもYHA会員証を使っても入館料10%引き。これまで国際学生証ISICを使ってなかったので、ここで使った。$18が$16になった。それと$5でポータブルのスピーカーを借りた。これで日本語の説明が聞ける。展示の入るところでスピーカーを聞いていると、「ザックをあんなところにおいていると泥棒に盗まれる」と声をかけられた。なんかよくわかんないけど、荷物を預かってくれるらしい。いくら払わされるのかと思ったら無料だった。

 そも、なんでNZのChrist Churchに南極の博物館があるかというと、ここがアメリカのマクマード基地への物資輸送の起点になっているからである。アメリカは極点にマクマード基地を造っており(南極点にあるのはアムンセン・スコット基地、マクマード基地はロス島にある。2005年4月21日訂正)、飛行機が停まれるらしい。それで、このChrist Chuch国際空港から飛行機を飛ばしてマクマード基地まで物資を運ぶ、だから南極の博物館がChrist Churchの国際空港の近くにあるみたいだ。確か、日本の昭和基地は南極の出入りは12月ごろの船だけだったと思うから大違いだ。どうしても野菜と卵が1年間持たないと聞いたから昭和基地に行く便は年に1回しか来ないと思う。さすがに世界の警察を自負するだけあって軍隊の力は強力である。国際南極センターの向かいには米軍の大きな倉庫がある。

 南極での生活や研究を示したパソコンの説明が面白かった。南極では水が手に入りにくい。海の水を脱塩するか、氷を溶かすか。だから火事に気をつけなければならない、とか。気温-5℃の体験ができる部屋もあった。送風機で-18℃まで下げられるらしいのでちょっとだけやった。ついでに氷の滑り台を滑った。童心に帰り、両手を挙げて滑る。しかし、尻が冷たくて1回しかやらなかった。歳だなあ。でも、Christ Churchなら冬になれば-5℃くらい下回りそうなものだけれど。緯度が旭川と同じくらいだし。ペンギンのサイズに驚く。アデリーペンギンくらいは思っていたサイズだが、コウテイペンギンだと1mくらいある。親子連れがそこで写真を撮っていた。

 国際南極センターを出て空港へ向かう。空港から国際南極センターまでは青い防寒靴の足跡とときどきペンギンの足跡があるので、それを逆にたどっていけばクライストチャーチ国際空港に着く。空港までは8分。本当に空港の前から足跡が始まっていた。国内線と国際線出発カウンターのあたりから。

 チェックインを済ませようと思うが、まだ13時くらいでチェックインが始まっていなさそうなので、外で読書する。15時にチェックインし、荷物を預けるとそこらへんの店をふらついたり、Observatory Deck(日本語だと展望台?)で飛行機が出るのを眺めたりする。到着の飛行機がぴったり線の上に車輪を置いて走ってくるのはすごいと思った。あと、5連くらいの貨物車をつけた車もその運転技術に驚きだった。

 日本円の売りレートがNZ$1=¥65.6。買いが¥70くらいで無駄にニュージーランドドルに換金してまた円に戻すことになる。ほとんどカードで払ってしまったので、失敗だった。これは勉強になった。NZに行くときはほとんどカードで払えるので、現金は少なくてよい。現金はひと月でNZ$300=¥21,000くらいしか使わなかった。今、円安傾向にあるので、日本で換金しようと考えた。

 出発ロビーで待つ。シドニー空港にもあったが、SONY PlayStation2を売っている。NZ原産でもないし、機内で遊ぶやつもいないだろうし、安いのかな。いくらだったか覚えていない。

Christ Church国際空港にて
Christ Church国際空港にて。Tokyoまで9,000km。帰ります。
さようなら、NZ
さようなら、NZ。雪に夕日があたって、ほんのり赤く染まるSouthern Alpsが見送ってくれた。

 定刻どおり、18:15に発つ。雪のかかるサザンアルプスSouthern Alpsに夕日が照っているのをフィルム10本の最後に撮る。さようなら、New Zealand。飛行機はまっすぐ西へ太陽を追う。機内食が出た。おいしく高速で食べる。退屈なのでずっと本を読んでいた。2時間ほどすると、日は沈み真っ暗になった。真っ暗になると窓際の席はけっこう寒かった。

 3時間でシドニーSydneyに着いた。オーストラリアとの時差は1時間。わたしの時計は21:30、Sydney現地時間は20:30。現地時間21:45発Tokyo-Narita行きを待つ。まだいくつか店が営業していた。ヒマなので、本屋でLonely Planetの観光ガイドのJapanを読む。雷門や街並みの写真に混じって、公園のベンチで栄養ドリンクを飲むおじさんの写真があって「たくさん稼ぐ人の休息」みたいな注釈が書いてあった。こんなのが観光ガイドに載っているのか。恥ずかしい国だ。ほか、銀座にゴジラ像なるものがあるという初めて知る情報があったり、秋葉原の項に「世界中探してもこんな規模の電気街はありません」という面白い記述があった。ほか、日本食の作り方の本があった。寿司とかお吸い物とか。見ていたら腹が減った。ちなみにNZには「まきす」「すしのこ」などが入った巻き寿司調理セットがスーパーマーケットに売られています。

 10番ゲートに移動。日本人がたくさんいた。搭乗が21:45で出発が22:15だった。腹が減る。このまま機内食が出なかったら腹が減って眠れないかもしれない。

 搭乗する。今度は廊下側の席。スチュワーデスさんが24日の日本の新聞を配りに来たのでもらう。これまで仕入れたニュースは実に雑誌"Time"の表紙の風刺画だけなのだ。と、一面に「首都バグダッドまで100km」とか書いてあるものだから、「あれ、開戦したの?」とおもわず食い入るように見た。この飛行機の中で累計2時間くらい新聞を読んでいたと思う。

 懸念の晩飯が出た。これでひもじい思いをしなくて済む。食べ終わり、24時過ぎから映画「007 ダイ・アナザーデイ(日本語吹き替え)」が始まったので見る。まだ公開中の映画じゃなかったっけ。得したと思って全部見た。シドニー時間26日2時半ごろ寝た。


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