2003年春 - New Zealand旅行[12/37] - ルートバーントラック[1/3]

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2003年春 - New Zealand旅行[12/37]

ルートバーントラック[1/3]


8日目

2003年3月5日

クイーンズタウンQueens Town→ルートバーンフラッツRouteburn Flats | Routeburn Flats Camp Site(泊)

○

コースタイム
クイーンズタウン
Queens Town YHA
6:50起床
8:00
グレノーキー
Glenorchy
8:40
9:20
ルートバーンシェルター
Routeburn Shelter(バス終点)
10:00
10:10
一本11:30
ルートバーンフラッツ
Routeburn Flats
12:40
21:00就寝

 わたしは目覚し時計を持っていかなかった。荷物になるし、「起きられるだろう」と思って。で、「7時に起きよう、7時、7時」と念じていたおかげで、午前2時、3時、6時に起きた。結局6:50に起きた。なお、ユースホステルは相部屋なので、目覚まし時計を使うときは音量に注意した方がいい。人によっては気を使って前の晩に「何時に目覚ましをならすつもりだから、起こしたらすまない」と言ってくれる人もいた。

 7:40ごろ、チェックアウトして、外でバスを待つ。バスは8時にやってきた。YHAがQueens Townの端らしく、すでにたくさん人が乗っていた。日本の小型バスをそのまま使っていて席の間隔が狭い。隣のやつがひざを曲げて寝ていた。バスには「いすず」「自動扉」という日本語が見えた。グレノーキーGlenorchyまで登ったり下ったりで酔う。酔うので、寝た。

 バスはグレノーキーの小さな店の前で停まり、乗客全員を降ろした。これはRouteburn行きではないのか。かなりあせる。ほかに日本人っぽい人がいないから聞けない。みんな運転手さんになんか尋ねていたが、運転手さんは"Timetable,timetable."といってバスに乗って去っていった。たぶん、「乗り換えのバスはいつ来るんだ」「時刻表を見てくれ」という会話をしていたのだろう。しかし、時刻表は見つからなかった。しばらくして別のバスがきた。どうやらこれに乗るらしい。列を並ぶときに前の人に「このバスはRouteburn行きか」と尋ねたら「そうだ」と答えてくれたので、落ち着いた。しかし、このバスは別にチケットがいるのか?そんな恐怖にかられたが、いらなかった。同時に、ここグレノーキーでグリーンストーントラックGreenstone Track、ケイプルストラックCaples Trackに行く人もバンに乗り換えていた。

Routeburn Shelter
バス終点ルートバーンシェルター。店もなく、ここから歩き始めます。
ルートバーンをわたって
ルートバーンをわたって歩き始める。
"burn"はケルト語で「小川」という意味とか。

 10:00、ルートバーンシェルターRouteburn Shelter着。天気はくもりで寒い。12度くらいか。寒いから歩き始める。日中で寒いんだから夜は寝られまい。早く着いて昼寝をしておこう。まず吊り橋でRouteburnを渡る。「burnとはケルト語で小川を意味する」と「地球の歩き方」に書いてあった。今度図書館に行ったら調べてみよう。吊り橋はけっこう揺れる。左岸は苔がうっそうと生えたところで苔好きにはたまらない。苔の種類も多い。何枚か写真を撮る。道は平坦だがだんだん登りになる。靴底がプラスチックになってしまったので小石の上を歩くとカツカツ音がする。わたしは日本ではまず抜かされないが、NZ人は概して足が速くけっこう抜かれた。足の長さのせいかもしれない。

道
ルートバーントラックの道。
森
ルートバーントラックの森。
苔
ルートバーントラックの苔。
島々谷のような
Routeburn。北アルプスの上高地に入る徳本峠越えも、島々谷がこんな感じ。

 川であるRouteburnを上から見るところがあって、見るとけっこう水量がある。上高地の徳本峠越えの島々谷に雰囲気が似ている。途中、枝沢を渡るとき、その沢を登るらしい人たちを見かけた。ただ、アクティビティの一つであって、2人くらいがカラビナとシュリンゲを持って説明を行っていた。

 歩いていると、つま先が引っかかってとうとう右の靴が完全に壊れた。プラスチックが股の内側だけついていて、扉のように開く。開いた先は中空。へんな筒ができてしまった。これでは靴下で歩くようなものだからザックから沢タビをひっぱりだした。ここまでがんばってくれた山靴に合掌。

 沢タビになるとフットワークは軽く、歩きやすい。Routeburnを左岸から右岸に移る。吊り橋のど真ん中で写真撮影に熱中している奴がいてしばらく待った。おまえが律速段階ということに早く気づけ。道はそこから平坦になり、川も平坦になる。そこで日本人中年女性4人くらいのグループ2つに会った。バスにはいなかったけど、日本人いるんだな。そのあと、しばらく人に会わないなと思うと、ルートバーンフラッツ小屋Routeburn Flats Hutとルートバーンフォールズ小屋Routeburn Falls Hutの分岐に着いた。ルートバーンフラッツ小屋Routeburn Flats Hutは本線から5分離れたところにある。Flatsに向かって歩いていくと、川は広くなり、草原が広がる。それまで狭い沢のようなところを歩いていたから不思議だ。12:30、Flats Hut着。

山靴、壊。
山靴、壊。沢タビにバトンタッチ。
Camp Site
Routeburn FlatsのCamp Site。建物は炊事場。炊事場は水道がある。

 日本と同じようにテントを張る前にCamp Passを見せようと思って、ワーデンwardenの小屋に行った。少しけげんな顔をしてCamp Passを切って、キャンプサイトの場所を教えてくれた。あとでわかったのだが、ここNZでは手続きはテントを張ったあと、ワーデンがテント場に来て、Camp Passを確認するものらしい。だからけげんな顔をされたのだ。これは小屋泊でもいっしょで、18:00ごろからワーデンがいろいろと話をするのだが、そのあとHut Passを回収する。

 そんなことはつゆしらず、テント場にテントを張って、ひきこもる。なんだか雨が降りそうな天気だ。降りそうなので、雨天時でもテントを回収しやすいよう林の下に張った。が、虫が多い。たぶん、サンドフライってやつだろう。紅茶をつくってパンを食べた。ここは川のそばの草原と森の中にテント場がある。20張くらいできそうだ。ここは水道だけの炊事場と水道、トイレ(なぜか紙あり)がある。

 テントを張って入るとちょうど雨が降ってきた。日記をつけて、しばらく昼寝して、16:00から飯をつくる。ご飯とみそ汁。いい感じの焦げができた。おかずがないときは飯に変化があってうまい。テントはわたしを含めて5張ほど。19:00ごろワーデンwardenが来てわたしの名前を確認していった。普通、ここでCamp Passを切るのだろう。雨の音を聞きながら21:00ごろ静かに寝つく。

Routeburn Flats
蛇口から
トイレ紙あり、水洗
テント場小屋から5分ほど、10張ほど。

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