2003年春 - New Zealand旅行[9/37] - テカポ湖→マウントクックビレッジ

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2003年春 - New Zealand旅行[9/37]

テカポ湖→マウントクックビレッジ


5日目

2003年3月2日

テカポ湖Lake Tekapo→マウントクックビレッジMt.Cook Village | Mt.Cook YHA(泊)

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 遅く起きて11:00のバスを待つ。言われた通り、15分前にガソリンスタンドの前で待つ。しかし11時になってもバスは来ない。やはりMt.Cookに行く日本人のおじさんもいて、2人で困っていた。バスは10分ほど遅れてやってきた。この程度遅れるものなのね。バス会社はGreat Sights。2階建ての大きな車両。今はガラガラだが、客の大半をよき羊飼いの教会で降ろしてその間給油をしていた。日本人のバスガイドさんがいて、運転手さんの言葉を同時通訳してくれた。いっしょに乗ったおじさんは筒のようなものを持っていたが、昨日、よき羊飼いの教会で尺八を吹いたそうだ。聞いてみたかった。

 バスはプカキ湖Lake Pukakiの南端で停まり、写真を取るための休憩。天気がよければ、Mt.Cookが見えるらしいが、あいにくで雲がかかっていた。バスは一路Mt.Cook Villageへ。マウントクック村Mt.Cook Villageに近づくにつれ、天気はくもりから雨に。わたしはVillageの入り口に近いYHAに泊まるので、一番最初に降ろしてもらった。わざわざ泊まるところまで来てくれるのか。この日は雨だったので、本当にありがたかった。14:00YHA着。

 さっさとチェックインを済ませ、ザックを置き、カッパの上を着て、14:15、歩きに出た。目的地はフッカーバレーHooker Valleyのターミナル湖Terminal Lake。道はその先フッカー小屋Hooker Hutを通り、Mt.Cookまで通じているらしいが、軽装で行けるのはTerminal Lakeまで。半壊の靴を出すのが面倒なので、サンダルで行った。濡れても気にならないし。

 まずはここMt.Cook Villageの中心的施設ハーミテージホテルHermitage Hotelを目指す。そしたらあてどなく歩く尺八のおじさんに会った。おじさんはこの日のうちにChrist Churchのショートステイ先に帰らなければならないらしく、1時間しかまわる時間がないのだそうだ。

 そのあと、Camping Areaを目指し、歩く。よく整備された歩きやすい道。「補修中だから注意しろ」という看板のある区間があったが、どこが補修中なんだかわからないくらい歩きやすかった。そのあと、若者6人くらいの集団の後をついていく。彼らは正規の道を外れ、草地の中の踏み跡を歩き出したので、わたしもそれについていった。はたして、それがショートカットの道だったのか何なのかわからないが、Camping Areaについた。彼らはその先、バスに乗ってどこかへ行ってしまった。

 わたしはHooker Valleyの方向を指示する看板を見つけたので、それにしたがって歩いた。はじめの吊り橋までは十分すれ違えるほどの広い道を歩く。Valleyの水は白濁しているが、火山の硫黄臭さはない。このあたりの岩の色が白なのだろう。

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↑マウントクックビレッジMt.Cook Village周辺図

 次の吊り橋は岩肌を削ったような道から渡る。川の上はひらけているので雨風が強い。ズボンをたくし上げる。2つ目の吊り橋を渡った後は小さな小屋を右に見過ごし、木道を歩く。道はもともと岩の質なのか、雨にもかかわらず泥んこになっているところは少なかった。

 川が大きく右に曲がるところの先にターミナル湖Terminal Lakeがあった。白濁した水をたたえている。ずっと奥にフッカー氷河Hooker Glacierの末端が見えた。氷が青い。その崩れた一部が湖に浮かんでいた。その先Hooker Hutへの道が行けるかと思って歩くと、道はガレで押しつぶされたらしく、いったん水際まで降りてまた登るようだった。ガレが安定していなかったので、そこでひき返した。氷河を触ってみたかったけど。湖の手前には「この先、装備持たざるもの入るべからず」のような看板があった。ひと通り装備をそろえたけっこう足の速いおばちゃんはHooker Hutへ向かっていった。

Hooker Valleyを目指す
マウントクックにて。ハーミテージホテルからフッカーバレーを目指す。
なお、山はもちろん、この観光地一帯もマウントクックと呼ばれている。
Terminal Lake
フッカーバレーターミナルレイク。奥がフッカー氷河Hooker Glacier。
この先、道はHooker Hutへ続き、Mt.Cook/Aorakiへと至る。

 YHAへの帰り、猛者を見かけた。わたしのようにサンダルを履いている人は見かけなかったが、カッパの替わりにゴミ袋に頭と腕を出す穴をあけて着ているおばちゃんが歩いていた。"Good job."だよ、おばちゃん。直接そんなことはいってないけど。

 YHAで明日のQueens Townまでのバスを予約する。明日は午前中のうちにミューラー小屋Mueller Hutの方に行けるだけ行きたい。が、気象図を見てきたら990hPaくらいの低気圧がほとんど動いていない。明日降っていたらゆっくり本を読もう。


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